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夏休みの学習「質」と「量」のはなし。量をこなせないのに質が上がるはずない!?

いよいよ夏休みが近づいてきました。
インター生のみなさんは、もう夏休みが始まっていますね。

受験生にとって夏休みは勝負の時というのが定説です。
では、なぜ受験生にとって夏休みは大切なのか?
それは、学習時間がたっぷり取れるからということになるでしょうか。

つまり、「量」を確保できるということです。

量ということに対して質が大事だということも耳にします。
いくら量をこなしても質が悪ければ効果は薄い。
それは当然のことです。

今回は、夏休みも近いので、この「質」と「量」について考えてみたいと思います。

いきなり結論(自分の見解)を言ってしまうと、質も量もそれほど違った概念ではないと思っています。
質にのみフォーカスして、どのように学習の質を上げようかという議論をよく目にします。しかし、質だけに着目して質が上がるのかというと、自分の経験上、そのような受験生は見たことがありません。

いわゆる「天才」という類の人の中には、極限まで効率を求めてうまくやれる人もいるのかもしれません。が、天才はあくまで、天才であり、語弊を恐れずにいうと塾に通う必要がある受験生は天才ではないことが普通だと思います。

では、学習の質を上げるにはどうすれば良いのか?
それは、圧倒的な量をこなす中から取捨選択していき、無駄を落としていくということになるのだと思います。
無駄を削ぎ落とすためには、無駄を含んだ大量のトライが必要なはずです。
だから、まずやってみる中で何が必要なのか、何が必要でないのかを見極める学習が必要になってくるのです。

そのためには、まずは量をしっかりと確保することが求められます。
だから、この夏休みに普段と同じ量しか学習できていないとすると、圧倒的な量を踏破した受験生に対抗することは難しくなってくるわけです。

「何時間学習したかは意味がない」ということをよく聞きますが、自分はそうは思いません。

ただ、方向が全く違う長時間学習は意味がないかもしれませんが、効果があるのかないのか分からない中、数学の文章題を解きまくって、間違いまくって、解き直ししたけど、また間違う、でも答えと解き方覚えちゃったから3回目で解けたという10時間を過ごした1日は無駄ではありません。

もっと言うなら、少なくともこれくらいの学習を1ヶ月以上継続しないと「質の高い学習」が何かなんて見えてくるはずもないと思います。

ですので、受験生の皆さんは、本当に達成したい目標があるのであれば、いろんな言い分は横に置いて、まずは「もう無理。。。」と思うまで長時間、学習に向き合ってみてはどうでしょうか?

志望校合格が無理かどうかの判断はそれからで良いのではないかと思っています。

ここを経ないで「無理」というのは簡単です。
実は、勝負する土俵は「量」をこなした受験生にしか見えないところにあるのです。

応援しています。