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ひとつ残らず、ぜんぶ愛

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#小説

ひとつ残らず、ぜんぶ愛/6

ひとつ残らず、ぜんぶ愛/6

なにか声のようなものが現実を連れてきて
閉ざされた音の世界に入り込む。 

それが、だんだんと
同じ言葉を繰り返しているように聞こえて、
目を開けてヘッドホンを外す。

それはのんちゃんが私を呼ぶ声だった。 

なーにー?どこ?お風呂?
と返しながら
ベットから下りて風呂場に向かう。 

少し戸を開いたのんちゃんが、
濡れて、一層艶めく白い肌を覗かせた。

そして、わたしの目を見て

部屋から化粧

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