
まるでお城♡🇦🇪世界一の「シェイク・ザイード・グランド・モスク」
世界一を作りに行くのが大好きなアラブ首長国連邦(UAE)。もちろん世界最大級のモスクもあり、ただただでかいだけじゃない。
総工費は550億円、世界最大のペルシャ絨毯に、世界最大のクリスタル シャンデリア。
リアル・アラビアンナイトで「豪華絢爛」という言葉がぴったりの世界観、全く気が遠くなりそうだ。
現代版ピラミッド!白亜のモスクが美しすぎた
世界最大級!「SHEIKH ZAYED GRAND MOSQUE(シェイク・ザイード・グランド・モスク)」

約50,000人を収容できる世界最大級のモスク、「SHEIKH ZAYED GRAND MOSQUE(シェイク・ザイード・グランド・モスク)」。美しすぎる「白亜のモスク」としても知られている。
それもそのはず、総工費は約550億円、この白亜のモスクを建築するために、イタリア、ギリシャ、インド、トルコ、イラン、中国、アラブ首長国連邦など世界各国から集められた職人の数は総勢3,000人以上。
マケドニア産のSivec大理石、イタリアアルプス産のラーサ大理石、インドのタージマハルにも使われたマクラナ大理石を筆頭に、24金、陶器、スワロフスキーなど、数々の高級素材が、これでもかというほど散りばめられている。
多様性を受け入れることが国の発展につながるという考えから、伝統的なイスラム建築の様式に加え、モロッコ、アンダルシア、オスマン帝国など、今は無き国々の建築様式も用いられており、82個のドームと約1,000本の柱は異国情緒たっぷり。
うん、現代のピラミッドと呼んでも差し支えないだろう!
世界一大きい「手織り」のペルシャ絨毯

その歴史を古代ペルシャ時代まで遡るペルシャ絨毯。イランを代表する、高度な芸術品だ。
本物のペルシャ絨毯は全て手織りで、用いられるのは主に羊毛、こちらのモスクのもののように凝った柄の絨毯を1人で織るには、1m×1.5mほどのものでも150万回ほど糸を結うので300日、約1年近くかかるのだとか。

この、大きさ5,627㎡、重量47トンもの世界最大のペルシャ絨毯は、1,200人の女性が2年もの歳月をかけてひと織りひと織り手織りしたもの。推定価格は約90億円。
なんだか、上に乗っかっているのもおこがましいような気持ちになってくる。
細密に織り込まれた花柄はどこまでも続いていく。
世界最大!7億円のシャンデリア

世界最大のペルシャ絨毯にばかり見惚れていてはいけない。
天井を見上げるとぶら下がっているのは豪華すぎるシャンデリア、お値段はおよそ7億円。
直径10m、重さ12トン、装飾は24金×総スワロフスキー。
大きさや金額については事前情報を得ていたため、「なんて酔狂な……。」とは、見る前から思っていたけれど実際に目にすると、結局ぶったまげてしまった。

当然1個だろうと思っていたシャンデリアパッと見でも3個はある。21億円、まじか😂
近づけば近づくほど、繊細でカラフル。何時間見ていても飽きが来なさそう!

他にも、繊細な装飾のブルーのシャンデリアがたくさん備え付けられており、個人的にはこちらの方が気に入った。

グラデーションが美しく、いつまでも観ていたいところだがいかんせん首が痛いので、不敬を承知で、星空でも眺めるスタイルで鑑賞したい欲望に駆られる。
モスク内の植物紋様集
ところで、ムスリムの方とお話していて「なるほど!」と思うのは、天国感。
みんなとっても生き生きと、リアルな天国の様子を語ってくれる。それが結実したのが、きっとこのシェイク・ザイード・グランド・モスクなんだろう。壁一面にも花の装飾が咲き乱れ、この世ならざる美しすぎる世界を堪能できる。
壁面の植物紋様

宗教的な理由で人間や動物を描いたり、崇めたりするのが禁じられているイスラム教だけに、その植物紋様のパターンが尋常でない。
こちらのモスクでも例外なく、むしろ緻密に、壁面や扉の周りは様々な紋様で彩られていた。
こちらのロビーは床から植物の蔦が壁面に這い上るという、独特なデザイン。
空白を忌避するモスク内で上方に白いスペースが残っているのが、イスラム建築としてはかなり珍しいのではないだろうか?
それが良い感じの折衷様式に見え、大変気に入って興奮する。

素材も壁やドームの外壁、絨毯、ガラス、タイルなど、幅が広い。
ロビーの壁については、トーンは同じ植物のパターンだったけれど床は平面、壁は高肉象牙の装飾へと切り替わるなど、変幻自在な素材選びがあるのだなぁと驚きの連続だった。

お手洗いまでも美しい紋様に覆われていて清潔で、もはや非の打ち所がない。
ステンドグラス

窓辺や、広大な敷地内のお部屋とお部屋をつなぐ扉にはステンドグラスが施されている。
ガラス自体にも空白を埋めるように彫り物が施されていて、近づくと2度驚く。

花びらの濃淡もグラデーションで表されていて、ヨーロッパのものとはひと味違うステンドグラス感に圧倒される。
大理石で刻まれたお花
刻まれた花の種類も大変多く、何か分からないけど大変可愛かったので、1歩進むのにとても時間がかかった。
何の花か、知っている方がいらっしゃればぜひ教えてくださいm(_ _)m






アクセス

さすがオイルの国。タクシーは空港価格でも爆安なので、タクシーで直行がおすすめ。(1500円ぐらい)
バスにもモスク行きがあり、100円ぐらいで乗れるけれど尋常じゃなく暑いし待つし小銭も要るので、「体力は死ぬほど余ってます!」という人以外にはおすすめしない。
運賃は絶対空港価格で吹っかけられるので、往復使うからと値切ったところ負けてくれた。しかし、運転手は「観光、40分ぐらいなら駐車場で待っとくね」と言い残してどこかに消えており、炎天下20分ほど待ったけれど帰って来なかった。
乗る時に往復まとめて払いを要求されたけど、「片道づつしか、絶・対・に、渡さんよ」と、断固拒否しておいて良かった。
モスクからはすぐにタクシーが見つかり、値切った半額よりも安かったので、そのまま空港へ帰ってもらった。
1時間ちょっと(待ちこみ)、駆け足での滞在になったけれど、無理してみて良かった!
SHEIKH ZAYED GRAND MOSQUE
住所:Al Rawdah - Abu Dhabi - アラブ首長国連邦
電話番号:+971 2 4191919
訪問可能時間 : 土〜木曜9:00ー22:00
金曜9:00ー12:00、15:00ー22:00