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ADS通信

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天空率・日影 高さ制限解析システム ADS-win、ADS-BTのメーカー生活産業研究所です。 サポートセンターからADSの操作、法規等についてお伝えします。 ときどきゆるっとし…
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#領域

天空率:道路斜線での取扱い~少し特殊な場合の領域~

こんにちは。生活産業研究所 サポートセンターです。 今年の秋はもう終わったのでしょうか? 急に寒くなり皆さん、体調にはお気をつけください。 さて今回は、道路での天空率を使用するときの、少し特殊な場合の領域の分け方、考え方についてご説明します。 ADSで領域を作る際に自動で適用出来るものもありますが、ご存じの方も含め、改めて整理して頂ければと思います。 Case1:複数の用途地域がある  ➡斜線勾配が同じであれば、一つの領域   ➡斜線勾配が異なれば、別の領域  敷地

小さい領域は難しい?緩和されたのに損をする?奥が深い天空率

今回は、緩和が適用されることで、設計条件も有利になるかと思いきや…というお話です。 例えば、 幅員が異なる複数の道路に接道している敷地で、 天空率を使ってボリューム検討をするとき、 いわゆる「2A(かつ35m)」が適用されます。 この2Aは”緩和”要件ですので、適用されることで、ボリュームを確保しやすくなると思わる方が多いと思います。 それは勿論その通りです。 実際に天空率空間で確認してみましょう。 下の敷地条件で、5階建(階高3m)の建築物を検討した場合、どれだけボリ

ADS-winの天空率算定領域作成について解説

ADS-winの天空率の基本【天空率算定領域作成機能】 本日は、天空率解析>簡易設定>メニューの解説です。天空率算定領域作成の基本とありがちな勘違い操作をご紹介します。 基本的に、ADSシステムで天空率を検討する際、JCBA方式または東京方式のどちらかを選び算定領域を作成します。 どちらの方式を採用するかは、行政や審査機関に確認して下さい。 JCBA方式と東京方式の違い 天空率算定領域の範囲と測定点の位置が異なります。 【JCBA方式】 現在の主流で有利になることが多