ライターなんて時代遅れ 最強の来店イベント〝神来店〟
ごしゅ?
ごしゅいんってご存知でしょうか。漢字で書くと御朱印。神社仏閣で参拝の証として書いてもらえるものです。実物はこんな感じ。
サイズは概ねA6です。
住職や神職の方が筆で何かしらの文言(大抵は神社・寺名)を書き、それぞれ保有する印を押すため「朱印状」ともいいます。
最近は神社ブームらしく、有名な神社仏閣では御朱印帳を手にした若い女の子が一人旅をしていたりするんですよ。声優の水樹奈々さんもライブ前には神社へ行くそうです。
ちなみに御朱印帳とはこんなやつ。
左は福井県の永平寺で購入したもので、右は珍しいイラスト入り。
ほんと若い女性多いですよ。書いてもらってる間の待ち時間に「神社、よくまわられるんですか? この辺で他に御朱印をいただけるところあります?」と質問するだけでナチュラルにナンパできそうなくらい、みんな喋りたガール。
写真は遠江国一宮、事任八幡宮(ことのままはちまんぐう)。三人とも一人旅の女性です。
もともとは膵臓がんの母を外へ連れ出すために神社回りをしていたのです。母は以前から御朱印集めをしていましたしね。私も軽い収集癖を持っているため一緒になって集め始めたら、楽しくて仕方ない。レンタカー回送で地方へ行ったついでに必ず神社へ立ち寄るようになり、母親から「一人で行くんじゃねえ、連れてけ」と怒られる始末。
で、しばらくして気づきました。
山奥にある特徴のない神社仏閣ほど御朱印に力を入れている傾向がある。
1体300円~500円の現金収入となり、仕入れ原価は0円。御朱印帳は1000円から5000円くらいと高単価ですし、今まで見向きもしなかった僻地へ来てくれるのだから、若い住職や神主は前のめりになります。
すごかったのはこれ、下田の栖足寺(せいそくじ)。
もはやアートです!Σ( ̄◇ ̄;)
ほんと田舎のボロ寺なのに、カッパをテーマとした御朱印で一躍脚光を浴びました。今では参拝客の絶えない人気のお寺になったそうです。
季節の御朱印
千葉県で人気の神社仏閣ランキングを見てみます。
1位・櫻木神社
聞いた事ないでしょ。野田市にあるなんでもない神社なのに、一宮(地域で最も格式の高い神社。一覧はコチラ)や、成田山新勝寺を押さえて人気第一位です。
2位・香取神宮
下総国一宮。
3位・成田山新勝寺
真言宗智山派の大本山。明治神宮に続き初詣参拝者数ランキング2位の強豪です。傾奇の「成田屋(市川團十郎)」でも有名。
4位・大原神社
1位の櫻木神社同様、御朱印一本で人気神社にのし上がりました。アルバイトの巫女さんが絵を描けたため御朱印に加えてみたら、地方新聞に掲載されメガヒット。
5位・千葉神社
県庁所在地千葉市の中央にあります。当地を納めた武将「千葉氏」に由来し、県民ならば知らない人はいないほど有名な神社。
6位・玉前神社(たまさきじんじゃ)
上総国一宮。外房線上総一ノ宮駅(かずさいちのみやえき)から歩いて行けます。
7位・安房神社
安房国一宮。
ランキングを見ると、櫻木神社と大原神社の特異性が分かると思います。本来なら一宮に勝てるはずもないのに御朱印一本でランキング上位へ食い込んでしまう。大原神社は何度か参拝してますけど、駐車場は5台くらいしか止められないし、境内はガキンチョが鬼ごっこをするような、村の小さな神社です。
御朱印に力を入れている神社仏閣は、必ず季節限定、記念日限定品を発行します。通常より大きなA5サイズでカラフル。作り置きに日付を入れて販売する形で、一体1000円もする。そしてこれが飛ぶように売れるんですよ。
愛知県豊川の浄泉寺ではエロマンガの表紙を彷彿とさせる御朱印帳が販売されるので、販売開始日に参拝しようと思います。
もはや御手淫(。-`ω´-)
絵師は住職本人で、はやしカスタムという名前でバイク関連のツイートやインスタをやっています。萌えエロ御朱印を実現すべく、檀家全員を説得したらしいですよw
そうだ、神社つくろう
でね。
お寺は無理でも、神社って誰でも作れるらしいんですよ。
思えば企業の敷地内や個人宅にも小さな鳥居を構えてたりしますよね。神社本庁へ登録するには宗教法人格を要するけれど、登録しないならば個人でも可能。
でね。
パチンコにご利益のある神社、作れないかなーって。
その名も「玉神社」
社殿は景品交換所。
イメージはこんな感じ
今後、おそらく換金は合法化される。すると日本全国1万カ所の景品交換所はゴミになってしまう。それを再利用し、御朱印を販売する。交換所のお爺ちゃんお婆ちゃんを再雇用できますし、彼らは現代人よりも書道に慣れているわけで、書いてもらいましょうよ御朱印を。
費用感
交換所の内外装を整え鳥居を設置すれば初期費用を抑えられるんじゃないかと思うんですわ。鳥居も通販で売ってるし。
賽銭箱を設置し、おみくじ、お守りは当面、汎用品を使う。
80万円くらいでいける? 初期費用100万円くらいならフォーマット化できそうな気もしますね。
神社のチェーン展開
女性だけでなくオタクさえも取り込める素地を持ちますし、パチンコを打つメイン顧客層は高齢化しており神社仏閣との親和性は高い。そもそも常日頃から遊技台に向かって神頼みをしていますしね。「あんたんとこでお守り買ったのに全然当たらんわ!」とジジババが半笑いで叫ぶまでがセットです。
カウンターでも朱印状を販売できる。300円の通常タイプなら75玉ですから端玉で人気になりそう。もしくは「御朱印用特殊景品」と交換し、客はそれを玉神社へ持って行く。すると小窓からスッと朱印状が出てくるとかね。
300円のうち200円は巫女役の取り分。50円はホール、50円は神社の収入です。お守りやおみくじまで含めればそれなりの収入になるのでは。
これをチェーン展開することで、日本中に「玉神社」ネットワークを築きます。マルハンなら丸玉神社、楽園なら楽玉神社。キコーナならキコ玉神社。マスコミでも話題になるでしょう。カウンターでしか交換できない朱印状があれば、神社仏閣ガールにパチンコを打たせるきっかけになる。
基本キャラは猫(タマ=玉)だな。
問題は神様をどうするか
神社である以上、神様を祀らねばなりません。新しく神社を作る際には「分霊を勧請いただく」という手続きを踏む必要があります。既にある神社から神様を分けていただく行為であり、通常は元の神社と同じ名前になります。企業の敷地内にある神社も必ずどこかから分霊しています。
宗教法人ではないため役所への届け出は不要ですし許認可でもありませんが、パチンコを目的とした神社に分霊してくれる神社は存在するのかというのは大きなハードルでしょう。
一般的な企業や個人で祀られるのは「稲荷神社」です。そのトップである伏見稲荷大社は分霊の勧請に積極的で、玉神社を設立する場合には伏見稲荷から分霊いただく形になるかと思います。
移動式神社ならばライターイベントのように全国を回れるのですが、神社は土地に根ざすものなので考え方として無理。そこで景品交換所を利用するわけです。
罰当りは覚悟の上で
神社を「商売」として見ると成立し難いですが、イベントツールならばどうだろう。例えば毎月1のつく日を御朱印配布日とする。
驚きのイベント「神様ご来店!」です。
ホールのイメージキャラをあしらった御朱印を使えば、期日限定のイベントにも利用できそうです。マルハンだったらにゃん丸、ダイナムだったらモリゾーか。
罰当たりという声は分かります。私もそう思いますし。ただ一方、多くの宗教で、寄進した金銭の多寡は功徳の多寡とされています。地獄の沙汰も金次第なのですね。伏見稲荷大社から分霊を勘定いただく際も、大中小とあり価格が異なります。
法規として神社規則というものは存在するものの、宗教法人法の規定に基づいて作られているため、そもそも宗教法人でなければ該当しない。所得も雑収入となります。
御朱印配布の神様来店イベント。
まずは一店舗でいいから試したいぞ玉神社。
換金所ならぬ換神所です。
ホールさん、広告代理店さん、いかがでしょう、やってみませんか?
リスクについては詳しく調べていませんが、最大のリスクは死後地獄に落ちそうという点でしょうか。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?