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体に良いもの、悪いもの、その流行
今朝はフルグラ+牛乳を食べました。
私は昨今隆盛を極めている「牛乳は体に悪い勢」とは一線を画していて、飲みすぎない程度に日常的に摂っています。
何が体に悪いとか、良いとか、これを食べたら癌になる、これを食べたら癌が治った、
そういった話を真剣に受け止めるのって、
どうなのかな?
と、私は、考えるタイプ。
一度、知人が、
「牛乳は本来牛の赤ちゃんが飲むべきもので、そんなものを飲むのは人間だけだ、って言われて、私は牛乳を飲むのはやめたの」
と言っていて……。
じゃあ火で調理したものを食べるのは人間だけだけど、火で調理したものも食べるのやめる?
火を通すことのメリットは莫大だよね。温かくなるし、柔らかくなったり、栄養の吸収がよくなったり、雑菌を消毒することもできる。
人間しかやらない行為のほとんどは、文化って呼ばれるものなんじゃないかな……
少なくとも私には、それが牛乳を飲まない理由とするには説得力がないと思う。
他にも所説唱えられてるけど、よくそんなことに時間を費やしたな、とあきれるようなとんでも科学ばかりで、やはり説得力に欠ける。
牛乳だけじゃなくて、ある食物が体に良い悪いと唱える書籍や商品がたくさんでている。
たいていの場合それは、パチンコ屋とか煙草とかと同じく、思考が苦手な人や意志が弱い人を食い物にする、卑劣な商売だと思う。
世の中、まっとうな事業でも、お金は十分稼げるはずなのに。
私は乳がんサバイバーだけど、
がんになると、そういう情報に触れる機会がいっそう多くなる。
発がん性があるものは避けるし、体に良いよ、というものはときどき摂る。その程度で良いと思っている。
ダイエット食品の変遷を見ればわかるように、すべてはただの流行にすぎない。
その根底にあるのはただ、秦の始皇帝から変わることのない、不老不死の薬への飽くなき憧れで、
そんなものはない、と知る現代人だからこそ、つぎつぎと目先を変えてあれがいい、これが悪いと騒ぐだけだ。
そんな流行を見てぞくっとするのは、
「去年はりんごダイエットが流行っていたからりんごダイエットが効いていた。
今は糖質制限ダイエットが流行っているからりんごダイエットは効かない」
みたいな考え方をする人が一定数いる、ということ。
流行が、正当性を保証するものだと捉えられてるのかな。
でも、流行って、悪く言えば人の愚かさの一形態だと思います。
「去年流行っていたりんごダイエットはインチキだった、今流行っているものもまゆつばものだ」
って考え方ができないと、
だまされる危険あり。