アメーバブログのこわいとこ
※最初にお断りしておきますが、ここで『無治療』と書いているのは、完治する治療法が標準治療として確立されており、その適用となっているにもかかわらず治療を拒んで無治療を選択している人のことであり、治療方法がなかったり、効果がある可能性よりも著しく治療の苦痛が大きくて治療をあきらめた方のことではありません。
アメーバブログ、アメブロの『闘病』ジャンルをふらついてたら、
って、冗談じゃなくて真剣に書きこんでいる人がいたわよ。
書き込んだご本人は、もちろん無治療。
無治療のがん患者たちが集まって、コメント欄で
「乳製品を摂っていたから転移したんです」
「ほんと、こわいわね」
「もう乳製品は摂らない!」
と慰め合ってる。
いやいや無治療だからなのよ。転移したのは。
死んだ人全員が水を飲んでいた。
…っていうたぐいの話を何かの根拠にできると思ってる人たちって、よのなかに一定数存在する。
前提には、信じたいものを信じたい、つまり自分がガンになるなんて受け入れられない!ってところで立ち止まっている心があるんだろうね。
無治療の人って、どっかのタイミングで叱られてはいるんだよ。
病院でお医者さんにとか、家族にとか。
たいていの人はそういう中で、自分の感情をぶつけたり、人の意見や情報を吟味して考えたりしながら、病気を受け入れて、治療に向き合っていく。
でも絶対にそれを受け入れない人というのも中にはいる。
そうして、自分を叱ってくれたお医者さんについて、
「すごい怖いお医者さんだった!もう二度と行きたくない!!」
っていう記事を書いている。
耳障りの良いことしか言わないお医者さんのところに定期的に通っていたり、そんな人がいないのでどこにも通っていなかったり。
こういう、現実逃避のために事実をゆがめるタイプの人が発信力がある、というのは危険だ。
こういったブログが、病と向き合えない人の逃げ場になって、新たな無治療を生むのは、社会の害悪だと思う。
アメブロってちょっとそういう、見た目はお花畑、一皮めくれば地獄、みたいなところがあるのよ。
使いやすいから使ってるけど、
使いやすいから馬鹿でも使えるっていう、恐怖。