【必修】これから音楽業界で働く人が身に付けるべきスキル5選【就職・転職・キャリア】
昼でも夜でも、おはようございます。
エンタメ業界ではたらくサラリーマンです。
今日は、これから音楽業界で働く人が身に付けるべきスキル5選というテーマで書いていきたいと思います。
時々、質問を頂くことがあります。
「音楽業界で働くにはどんなスキルが必要ですか?」
「どうすれば音楽業界で就職できますか?」
音楽・エンタメが好きで、好きなことを仕事にしたい。そうですよね?
勿論、好きな気持ちが一番が大切です。
それさえあれば大丈夫!
と言いたいところですが、それだけで足りないんですね。
そこで今回は、これから音楽業界で働く人が身に付けるべきスキル5選を書いていきます。
15年以上この業界で仕事していて「これからの15年はこのスキルがほしい」と思うスキルを5つ紹介していきます。
この中で自分は得意、とか、興味があるよ、という分野があれば、今後音楽業界で重宝されるはずです。
今回、ご紹介するスキルは、今この瞬間に必要とされているというより、
これから音楽業界がより発展していくために必要なスキルです。
このスキルを使って、これから何をするかが大事、ってわけですね。
これから、10年、20年と働いていこうと思っているなら、身に付けておくときっと生かせるときが来る、そんなスキルです。
それはこの5つです。
① マーケティング
② 外国語
③ デジタルの知識
④ 法律
⑤ 会計
です。
これらのスキルがあれば、新しいビジネスを創り出すのにとても役立つことが実感できると思います。
そんな認識はなかった人も、どれか一つでも、
ちょっとでも勉強し始めると
これは役立つな~と感じられるかもしれません。
少しでも参考になれば嬉しいです。
なるほど!とか、役に立ったよ!思ってもらえたらスキしてくれたら、励みになるのでお願いします。
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それでは順番に見ていきましょう!
① マーケティング
まずはマーケティングです。
音楽業界や芸能関係は、メディア露出が多いので、緻密なマーケティング戦略があるように思われるかもしれません。
実際に、そういうことが出来るところもあります。
例えば大手広告代理店とかですね。
しかし、多くの音楽事務所やプロダクション、コンサートプロモーターは、経験や肌感覚に頼っている部分も非常に多いです。
特に新しいアーティストの発掘や、新規イベントでヒットを生むためには、肌感覚に頼った方が早いからです。
しかも、一度ヒットしたからといって、同じパターンが通用するとは限らないからです。
アーティストは全て違った個性を持っているわけですから、
売り出し方も当然異なります。これは理解しやすいと思います。
ヒットの理由や再現性は無くても良いのですが、売れ出した後でそれを一層広げるためにはどうすれば良いか、は一定のセオリーがあります。
新しいアーティストが売れ出す、注目され始める 0→1
売れ出したアーティストを、上のランクに押し上げる 1→10
というイメージです。
「0→1」は、実力だけではなく、時の運、タイミングなど、不確定な要素が多いです。
狙って打てるアーティストもいるかもしれませんが、ごく稀です。
そして、音楽業界ではたらくサラリーマンの大半は「0→1」を常に探しており、「1→10」にするのが、その仕事だったりします。
この「1→10」はどうやってやるのか、それに必要なのがマーケティングです。
昔は、ラジオでガンガンかけて、テレビにバンバン出せば売れていました。
しかし、今はこれだけでは足りず、インターネット広告やSNSを駆使し、
フェスに出したり、ツアースケジュール組み立てたりと、とにかくやることが多いです。
そこで、データを集めて、分析し、仮説を立てて、プランを作って、実行できる、そういうことが必要です。
これはつまりマーケティングです。
音楽業界はこれがとにかく弱いです。
人気はナマモノで、水商売なので、その時さえ良ければ良いとする傾向にあります。今まで十分なデータの蓄積を行なってきませんでした。
しかし、これからはストリーミングやYouTubeの再生回数だけでなく、SNS発信のデータやチケット販売のデータ等、様々なデータを駆使して、次の打ち手を考える力が必要です。
これまではそれを人の肌感覚でやっていました。
実際、そういうことが出来る特殊な能力を持った人がいるのです。
マーケティングなんて知らなくても、アーティストと話して魅力を見抜き、現場に出て客のニーズを感じて、これをマッチングさせるアイディアを
出し、人を巻き込んで大きく展開する、という人がいるのは事実です。
このやり方は否定しません。
というより、このやり方をみんなが出来るなら、その方がいいです。
往々にして、それが一番正確で、しかも早いからです。
しかし、これだとどうしても属人的になりますから、この人がいなくなった途端に、同じようなことが出来なくなってしまうからです。
うまくいったやり方を踏襲するだけでも長続きしませんし、いきなり違うことをやろうとしても、求められているものではなかったりするからです。
そこで、活動データの蓄積によって、知識の共有を行ない、次に目指すべき方向性を決める必要があります。
その為に必要な知識がマーケティングなのです。
このテーマを掘り下げると膨大な時間がかかるので割愛しますが、
マーケティングが重要ということは覚えておいてください。
② 外国語
ずっと海外に出ようと言っている通り、国内である程度の活動出来る実績が作れるなら、どんどん海外に出て市場を広げる努力をするべきです。
特に商圏が広い英語、中国語のいずれかが出来れば、将来の可能性は大きく広がるでしょう。
日本には、招聘(海外アーティストを日本に呼ぶこと)をやっている会社もたくさんあります。ここでは英語を使う仕事が出来ますし、英語が出来る人はゴマンといます。
それに比べると、日本人アーティストを海外で活動させるようなエージェントは少ないです。
これはマーケティングとも通じる部分ですが、どの国でどのような展開をすべきか、組み立てらえる人が少ないのが現状です。
いざ海外に出ようと思っても、通訳を雇うとコストがかかります。
それに、音楽業界は商慣習も、用語も特殊です。
ある程度、音楽業界の知識がないとスムーズに進めるのは難しいのです。
だからこそ、音楽業界で仕事の基礎を身に付けた上で、外国語が使えると、とても重宝されます。
少なくとも国内の市場は徐々にジリ貧になっていくことは明らかなので、
海外に機会を求める動きは加速していくでしょう。
③ デジタル知識
音楽業界は技術の進歩と共に、その在り方を変えてきました。
ある意味では最も技術の進歩に敏感な業界、それが音楽業界です。
実際、ダウンロードファイル(MP3ファイルなど)や、ストリーミング(Spotifyなど)の技術の進歩によって、音楽業界は発展してきました。
これから特に、ライブ配信やVR・ARといったコンテンツ制作に関わる部分に加えて、電子チケット販売や物販サイト等の決裁サービスなどが重要になってきます。
今ようやく、少しづつですがデジタル化の波が様々ところに波及してきていますが、特に遅れていると感じる分野は、チケット販売です。
買い方が多様になり過ぎていて、いつ、どこで、どう買うのが良いのか、
非常にわかりにくいです。
特に、コンビニでの発券が主流になっている今、店頭でのプロモーションともセットになっている事情もあり、いきなり脱却するのは簡単ではないと思います。
決裁方法や、分配方法(友達に1枚渡す)に加えて、プロモーションやリセール(再販売)、現場での運用方法、主催者の意向など、多くの要素が絡んできます。
これらを解決する方法は、現場の経験とデジタル技術の組み合わせになります。
経験だけに偏るのも良くないですが、完全に新しい発想だけでやろうとしても、現実が着いて来ません。
でも、若い人の柔軟な発想が活かしやすい分野です。
デジタルに精通した人は、これからしばらく音楽業界で重宝されるでしょう。
④ 法律
意外に思いましたか?
音楽ビジネスは、知的財産ビジネスです。
著作権が契約の土台になります。
これから特にNFTといった技術によって、権利の管理も一層多様化してくると思います。
アーティストの権利を守るだけでなく、新たな収益化の方法も考えていかなければなりません。
それに、海外に出る際にも契約は非常に重要になってきます。
日本は、業界内の信頼関係だけでやってしまっていますが、海外は契約に準じて進めるのが基本になります。
現地の法律を全て理解する必要はありませんが、日本での基礎的な条件を知っておくだけでも、不利にならないような条件に持っていく交渉がしやすくなります。
⑤ 会計
結局、お金のことが分かっているのが一番強いです(笑)。
音楽業界に限らず、どんなビジネスでも同じですね。
しかし、特に重要なスキルとして挙げている理由は、他の業界とのコラボレーションが重要になってくるから、です。
他業種とWin-Winの関係を築くということはつまり、
お互いに儲かる商売をしよう、ということです。
単純に売上が上がれば良いのではないか、と考えがちなのですが、他業種では儲け方が違うことも多いのです。
お金の入り方で出し方、使い方や残し方が、音楽業界とは違う考えで成り立っていることもあるので、お金の考え方を知っておくことが、交渉で有利に働くのです。
経理業務を理解するだけではなく、この知識を使ってどことどう組むのか、と一歩掘り下げて進めることが出来れば、どんな相手とでも新しい仕事を生み出せるでしょう。
まとめ
ざーっと追ってきましたが、いかがでしたか?
既に、音楽業界にいる方は実感されている方も多いのではないでしょうか?
そして、これから音楽業界を目指す人は、意外に思われたかもしれません。
前提として、音楽が好き!エンタメが好き!なことは当然ですが、業界そのものの構造が変わっていく中では、新しいビジネスを生み出すことが大切です。
もちろん
明るく元気で素直
フットワークの良さ
コミュニケーション力
が必要なのは言うまでもありませんが、
これはスキルではなく性格ですから(笑)
今日ご紹介したスキルがあれば、新しいビジネスの可能性に気づきやすくなります。
一つでも興味のありそうな分野があれば、それを音楽ビジネスと組み合わせる方法を考えてみてください。
① マーケティング
1→10にするための方法論が身に付きます。
② 外国語
日本以外に市場を広げていくことが出来ます。
③ デジタル技術
業界が抱える課題の多く解決することが出来ます。
④ 法律
これからアーティストを守るのに重要になってくるでしょう。
⑤ 会計
音楽・エンタメ業界に興味を持つ相手とコラボするのに役立ちます。
これからの音楽業界をもっと盛り上げるために、勉強を続けていきたいと思います。
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