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地方と海外を隣町にする|ミヤラジ起業塾#3
ミヤラジ起業塾は毎週土曜日20時~FMプラプラにて放送中!
第2~4回の放送では、ゲストをお呼びして対談形式でラジオをお送りいたします。起業方のお話を聴いて、起業についてより興味をもっていただけると幸いです。
今回は第3回放送のダイジェストとアーカイブ音声を公開していきます!
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🌼第3回のゲスト🌼
株式会社モンキークルージャパン代表取締役 高山直樹さん
1. 事業紹介
高山さん:
私のモンキークルージャパンという会社は栃木を中心にした関東の地方の中小企業に対して海外の人材をマッチングさせるコンサル業を行っております.
もともと日本は製造業が強いのでモノづくり関係の会社が多かったのですが、今は建設業や介護も対象の会社になってきていますね。2018年に法改正が行われて、外国人の介護業界での採用がOKになりました。そのため、介護が1番伸びている業界になるかなと思います。
常川:
日本は日本人だけでは労働力を補うことが難しくなっているなと感じています。だから、外国の方の活躍って本当にありがたいなって思うんですよね。外国の皆さんがいなければ私たちはものひとつ買うことができません。このように、外国人の方も自分たちも一緒に同じ経済圏にいるんだという意識があるかないかでは、また見え方が違うのではないかと思います。
2. 誰のために起業したいのか
常川:
例えばですが、これから起業したいという学生が高山さんのところへ相談に来たら、何から伝えますか。
高山さん:
まずそれは誰のためにやりたいのかということですかね。
「理念なき経済は犯罪であり、経済なき理念は寝言である」と言われています。要は、お金を儲けることと誰かを救いたいということは両立しないと商売が成り立たないということなんですね。だから、バランスというのが凄く大切なんです。
どっちが先にくるかというと、パッションとか想いとかで良いとは思います。ただ、それをきっちり数字に落とし込むというのは絶対重要なことです。数字に弱い人ほど逆に数字で語れるようにしたほうがいいと思います。想いだけでは食べていけません。
3. 起業して良かったこと
高山さん:
私は日本の若者たちは海外の貧しい国に行ってみて欲しいと思うんですよね。そこには一生懸命頑張って生きる子たちが沢山いるからです。それを日本の若者が見れば、どんだけ危機感もって生きなければいけないか考えると思うんです。
しかし、日本の若者を全員海外の貧しい国に行かせるというのは現実的ではありません。それであれば、外国をここに日本に持ってきて目の前で危機感を発生させればいいんだと思いました。
そうすれば、日本人は世界で一番優秀な民族だと私は思っていますし、優秀な教育を受けてきているので日本が右肩上がりでGDPを伸ばしていけるんじゃないかなと思っています。
これは僕が思い描くうちの会社の地方と海外を隣町にするというコンセプトの具体的な内容になっています。
また嬉しかったことというのはまさにここ2年くらいのことですが、介護の現場に東南アジアの若者が笑顔で一生懸命活躍していることですね。
そこのスタッフがこの子たちがこんなに頑張っているんだから私たちももっと頑張らなきゃねとまさに僕が思い描く動きが起こり始めていることもこの事業をやって良かったと思えたことです。
経営者は仕掛ける人ですから、その仕掛けがはまったときや新しい価値を生み出せたときが一番嬉しいですね。
4. 若者がチャレンジしやすいまち
高山さん:
僕がいま事務所を構えているユニオン商店街のことをお話します。ユニオン通りは凄く若者がチャレンジしやすいまちです。
なぜかというと私たちの先輩、60代70代の先輩たちが凄く力を貸してくれます。若者にチャンスを与える側になりたいという想いを持った2代目3代目、起業家の方たちが多いのです。
また、家賃ですね。家賃は東部デパートから東から西にいけばいくほど家賃の価格が下がってきます。そのため、一番西の方にすればそんな高い家賃ではなく、ビジネスがスタートできるということがあります。
私も商店街の理事の席に座らせていただいておりますのでご相談いただければいろいろご協力はできるかなと思います。
5. 今後の展望
高山さん:
会社としては県内の介護の施設にぜひ海外人材を検討していただきたいなと思っています。そうすることによって日本人の方のキャパオーバーの仕事も緩和されて、労働環境もどんどん良くなってきます。介護で人手不足で困られている経営者や施設長の皆さんはぜひモンキークルージャパンにお問い合わせください。
また、この日本の素晴らしいビジネスを海外に輸出したいという私の展望もあります。私は海外に行くと日本の飲食のサービス、ホテルのサービスは世界のトップレベルだと毎回感じます。このおもてなしのサービスは輸出する価値があると思います。製造業では介護のシステムを作り、パッケージ化して世界中に売る準備をするべきだと感じています。これらの産業にたいしてお手伝いをするというのが次のステージかなと思っています。
まちづくりに関しては、どれだけ海外から他の国内から宇都宮に住みたい仕組み、もしくは宇都宮でビジネスをやりたいという特に優秀な人達をもってくる仕組みを作りたいですね。これはオール栃木、もしくはオール宇都宮で仕掛けていくことが必要なんじゃないかなと思います。
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▼第3回の放送はこちらからご視聴できます