宇都宮ブリッツェンを地元の誇りに|ミヤラジ起業塾#4
ミヤラジ起業塾は毎週土曜日20時~FMプラプラにて放送中!
第2~4回の放送では、ゲストをお呼びして対談形式でラジオをお送りいたします。起業方のお話を聴いて、起業についてより興味をもっていただけると幸いです。
今回は第4回放送のダイジェストとアーカイブ音声を公開していきます!
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🌼第4回のゲスト🌼
サイクルスポーツマネージメント株式会社取締役 廣瀬佳正さん
1. 競技愛が郷土愛と繋がった瞬間
廣瀬さん:
中学生の時に自転車競技に出会って、僕の自転車人生がはじまりました。高校では自転車部に入り、僕は競輪選手を目指していました。しかし、高校1年生の10月に気持ちが変わったのです。
宇都宮の森林公園でジャパンカップというロードレースの世界大会が開催されていて、それを観に行きました。そのときに「こんなに格好良い世界があるんだ」と衝撃を受けました。その一瞬で競輪選手からロードレーサーでプロの選手になるんだとスイッチが切り替わりましたね。
僕はロードレースのプロの世界で活躍するんだと思ってから毎日100キロ近く練習して、部活も一生懸命やりました。アルバイトしながらレースにエントリーして、23歳の時にプロの世界に入りました。
しかし、ロードレースのプロの世界は想像していたキラキラしている世界ではありませんでした。給料はアルバイトしてた頃と変わらない金額でした。レース会場も沢山ファンがいて、沢山賞金がでて、という世界では全くありませんでした。関係者しかいなくて、交通整備がしやすい山の上や田舎の道が会場でアクセスが悪いからお客さんはいません。そういう状況でこれがプロと言えるのかなと、常に自分の中で寂しい気持ちがありました。
僕は2007年2008年の2年間、オランダのチームに所属していました。その時に世界のトップレースを走りましたが全く通用しませんでした。自分の選手としての限界がそこで見えて「これは引退しよう」「もう宇都宮に帰ってどこかに就職しようかな」と思い始めました。ですが、自分の中に悔しさがありました。その悔しさから「僕は世界にかなわなかったけれど、ロードレース自体はメジャースポーツにできるかもしれない、育てていきたい」という想いが生まれたのです。
その想いが地元の宇都宮に日本で初めてのプロチームを作りたいという僕の新たな夢になりました。その夢を叶えるためにチームを企画して、企画書をもってオランダから日本に帰ってきました。これが宇都宮ブリッツェンのスタートです。
🚴宇都宮ブリッツェンHPはこちら🚴
2. 経営を行うロードレーサー
廣瀬さん:
僕は2012年までは選手でした。チームができて、4年目までは選手だったので選手をやりながら経営をしてましたね。だから当時の僕は、なんでもやってたんです。選手でありながら営業もしていました。グッズの製作やECのサイトの企画、ジャパンカップの前日の搬入、レースが終わってからのアフターパーティーの司会…なんでもやってました。
津田(ラジオパーソナリティー):
チームができてからは経営側がベースで、選手も兼務されていたのですね。
廣瀬さん:
そういう姿を見て応援してくれる企業もありました。本来の協賛の形って費用対効果とよく言われるんですけど、当時はそんなことを言われるところまでいってないんですよ。
常川:
マネジメントというとかっこよく聞こえるけれど、最初はなんでもやりますよね。今や誰でも知ってるチームの取締役である廣瀬さんも、実はそういった苦労があったんですね。
3. 今後の展望
廣瀬さん:
僕は宇都宮ブリッツェンというプロスポーツチームで圧倒的な存在感を創りたいと思っています。プロスポーツで言ったら読売巨人軍、サッカーで言ったら浦和レッズとかが出てくるじゃないですか。そこに宇都宮ブリッツェンって並びたいんですよ。それくらい価値があるチームになりたいですし、宇都宮の誇りになっていきたいです。
また、「サイクルロードレースのプロの選手になりたい」と沢山の子どもたちに思ってもらいたいですね。夢の選択に自分たちの競技がなっていけたらと思います。
4. これから新たなチャレンジをする方へ
廣瀬さん:
僕はよく「迷ったらやれ」と自分に言い聞かせます。すべての人生の選択の中で、自分がやりたいかやりたくないかと考える選択は沢山あると思います。そういったときには「迷ったらやれ」と自分に言うのです。
自分がやりたいことをやらない選択をするのか、それとも自分がやりたいことをやる選択をするのかで5年後、10年後が全然違う人生になっているかもしれません。だからこそ、これから新たなチャレンジをしていく皆様には「迷ったらやれ」と自分に言い聞かせてほしいなと思います。
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▼第4回の放送はこちらからご視聴できます
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