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人生ブランコ10月16日「負ける戦はしない」中国人

 負けそうなビジネスはすぐ止める。という姿勢を学んだのは中国の人たちの飲食業におけるあり方を見ていて気付いたことだ。
 今、SNSの運用代行の仕事をする中で飲食店のアカウントを代行している。その中でつい半年ほど前に始めたばかりの店を畳もうとするのだ。えっ、まだまだ改善の余地はあるんじゃないか?と思うがその決断は驚くほど早い。大体、飲食店をやるにあたり家賃契約も18か月とかしてると思うのだがなんでそんなことになってるのか。かなり謎なのだ。

 以前、全裸監督の原作者でもある本橋信宏さんの「上野アンダーグラウンド」という作品で「上野のアメ横ではマグロを買ってはいけない」という話が紹介されていた。冷凍マグロを格安で提供しているのだが、売ってる人がつい先日まで靴を売ってたり、ゴルフのクラブを売ってたりと、実は本業の魚屋じゃない人が売ってるケースが多々あるというのだ。僕は年末になると、テレビ中継で「アメ横は買い物客で賑わっております」というのを観る度、「上野の魚は新鮮なのかな?」と勝手にイメージしていたが現実は違う。多くの人は自宅に帰ってから質の悪い、マグロを見ては「騙された」となるようだ。

 ここで大事なのは「売れる時に売れる品を売る」という姿勢だ。特に上野のアメ横はその売れ筋を置くことが顕著に表れるようで以前はゴルフクラブ、シルバーアクセサリー、シューズなど。時代とともに売れ筋があった。で、今はというと「食」のようだ。確かに海鮮丼しかり、ケバブ屋、タイ料理、中華系と多国籍な飲食店が軒を連ねている。近年、YouTubeの効果もあって観光客がどっと押し寄せ、美味しい物目当ての客多いのだろう。

 話がズレたが「負け戦はしない」という姿勢だ。ここには石の上にも3年という概念はない。まるでベテランナンパ師のように失敗したら次に行けばいいさ。と言わんばかりの身代わりの早さだ。冒頭にも書いたが家賃と言う面がある以上、早々できないと思うが実際にそうなのだ。この謎についてひとつ心当たりがあるのがオーナーの複数性である。ガチ中華店もそうなのだが、中国の方は複数のオーナーが店を経営しているパターンが非常に多い。
リスクヘッジが効いているのだろう。裏を返すと、オーナーはビジネス形態の違う店を複数持っているということでもある。

 それ以外は今のところは分からない。
 けど、「負けそうなビジネスはすぐ止める」という考え方。テレビだったら3か月で打ち切り、みたいなことなんだけど。一概には何とも言えないか。個人的には日本人と中国人の考え方の違いが何とも面白い。

 そうそう、このNoteにおいては収益化という道もあるが実際にNoteで生活出来ている人はほぼ皆無じゃないだろうか。良くて副業レベルの収入、月5万円とか。そこに到達しないけど、何となく書いてるか、あるいは好きで書いているか?後者が多いのかな。収益だけを考えたらこの記事を書く作業もとっくに止めればいいのかもしれない。けど、僕の場合は書くことが好きなんだと思う。

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島津秀泰(放送作家・動画制作・インタビュー・文章作成)
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