人生ブランコ11月2日BS12でロッキーを観る
今、BS12でロッキーをやっている。
ロッキーは多分人生で一番観ている映画だ。ストーリーももちろん知ってるのになぜか最後は泣けてしまう。毎回、気づくこともあるが今回とりわけ気づくことも多かった。今映画についてよく考えているかもしれない。
でも一番の原因は字幕だった。元々観てたのはテレビ版で羽佐間道夫さんが吹き替えのやつだ。あのバージョンの良さも分かった。イメージとしてのロッキーってのもあるが、翻訳の質としての良さがすごいあった。
14ラウンドで最後にアポロに強烈なアッパーをくらってダウンするロッキー。その後立ちあがった時に字幕バージョンでは実況が「アポロ、呆れ顔です」と言ったがテレビ版は「アポロ、信じられないといった表情です」と確か翻訳されていた。どう考えても後者の方がいい。
英語が出来ない身なので翻訳の良し悪しって見比べないと絶対に気づかないのでいい体験だった。
脚本としての秀逸さも今回はひしひしと感じる。エイドリアンとの初デートでスケートをやるのだが、スケート場のスタッフに「あの子は病弱なんだ」と咄嗟にうそをついたり、ミッキーが家に訪ねてきた後に今まで無視された後に握手を求めに行くシーン。普通なら嫌味を言った後、すぐさま頭を下げてミッキーにマネージャーを頼むだが、引き画でずっと見せている。そこに言葉が一切ない。余計な説明などあえてしない脚本の上手さが滲んでいる。映画でもコントでもやたらと説明口調ってあるけど、いかにも芝居すぎて興ざめするがそれがロッキーにはない。
ネトフリでは「ドントムーブ」という映画を観る。
こちらは息子を亡くした女性崖から飛び降り自殺しようとしたときに一人の男に説得されて自殺を止めるのだが、、、自殺を思いとどまる。車で自宅に帰ろうとした瞬間、男性にスタンガンで襲われ、体が筋弛緩剤を打たれる。そのため動くこともしゃべることも出来なくなる。男に捕まり、果たしてどうなるのか?というストーリーだ。序盤の自殺を思い留まるまでの時間が長いが、拘束されてからは俄然面白くなる。が、その後がいまいち。なんとなく助けた人が殺され、警官が殺されていうストーリー展開が予想通り過ぎる。子どもとのカットバックが入るがいかにもこれで感動して、っていう安い演出がいかにも説明くさい。何だろうな設定はそんなに悪くないんだけど。ドントムーブって「動くな!」ってことだけど実際「キャントムーブ」「動けない」ってほうがそもそも正確じゃないかとか。ツッコミどころはある。難しい。これ自分が脚本家だったらどうすれば面白く修正できるのか?変態の人生背景とかが見えないからだろうか。まあ、ムズイね。
今日もがんばるべ。
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