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生きるコツ12月24日「イチローの情熱大陸を見る」人間無理をするのがいいのか?

 昨晩と一昨日で情熱大陸でイチロー特集をやっていた。
 ご覧になった方も多いのではないか。
 おとといの放送では、引退後も日々変わらず、いや引退後の方がより負荷の高いトレーニングをしているという衝撃事実を淡々と語っている。その中で「現状維持はつまらない。人間はいつかできなくなるから、無理ができる時に無理したい」と言っていた。

 現役時代から「孤高のアスリート」「求道者」として何か修行僧のごとき意識で取り組む姿は凡人にも何か自分もやらなきゃいけないのか?という気にさせるからスゴイ。

 で、そんな情熱大陸を見たその後にたまたまYouTubeを観ていたら気になる動画があり、つい観てしまった。それが「空海の教え」というチャンネルの「頑張らないことを頑張る」という内容の動画だ。

 「頑張ることに囚われ、心を縛ってしまうのではなくもっと柔軟で自然な生き方を模索する。それが仏教が説く、中道や無為自然の精神に通じる考え方です」と。
 「私たちの現代社会は努力や結果を重視する文化に満ちています。『もっと頑張れ』『努力は報われる』といった言葉に押されながらもその重圧に疲れ果ててしまうことはありませんか?」と。
 「仏教が目指すのは必要以上に頑張ることを手放し執着や無理を取り除いた生き方を実践することです」
 「中道とは極端に走ることを避け、調和の取れた生き方を目指す姿勢を言います」

チャンネル内より

 引用はこの辺にするが、早い話が「どっちやねん」案件である。
 無理をして生きたらいいの?無理せずに執着を捨てて調和の取れた生き方をすればいいの?って。www

 若い頃の自分がこの二つの考えにぶつかったらさぞや悩んだだろう。でも51歳の私なら「無理をせず、無理をする」といういやらしい結論かなと思っている。
 というのも若い頃、ビートたけしさんの「みんなゴミだった」という本の一節にこうあった。

 「魚は泳ぐのに無理なんかしない。人間だから無理がある。人間、ネタを考えると苦しいが俺は魚が泳ぐようにネタを考えたい」と正確な文言は今手元に本がないので恐縮だが、そんな内容である。

 私はこの考え方が好きでずっと生きてきた。ネタを考えるのってやっぱりしんどくてとても魚が泳ぐ境地にはたどり着かないのだけれども、何かしらの企画を考える時、いろんな本を読んだり、映画を観たり、刺激をインプットしていく。その中で考えて考えてネタを絞り出す、という作業を何十年もやってると苦しいけどそれが当たり前になってくる。「苦しむ前提」というか「無理する前提」が当たり前なので「無理」というより「苦しみ」に近いかもしれない。

 先の動画も観ていくと「執着は捨てろ」という教えを説いている。「今日やれる範囲を決めて出来ることやる」と。でこうなるとしっくりくる。トレーニングというか、企画を考えるというかね。人それぞれの無理するポイントって違うと思うけど、企画も10時間考えたらいいものが出来る保証なんてどこにもないし、どこかで捨ててダラッとする瞬間は必要なのだと思う。

 そう、これだ。私もいい大人なのでイチローの教えだろうが空海の教えだろうが自分に向いてる所だけを取り入れる。これが正しい生き方だ。そもそもの能力が違うのにイチローのマネしても無理なのだ。ハイブリッドが正しいのだ!!!

 でも故野村克也監督が「結果が出ないのに今まで同じことをやってどないするんや」とも言ってたな。
 ということで「結果が出ない時は、無理をしない範囲で無理をして今まで違うことをしよう!」という分かったような分かんないような、教えが出来上がるのだ。

 今日は仕事の話は止めて、小休止を。
 普段はSNSの運用代行をやっております。
 ご興味ある方は気軽にご相談ください

 

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島津秀泰(放送作家・動画制作・インタビュー・文章作成)
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