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晋山式。

地藏会のおつとめ、21日から始まっています。
施主さまにおかれましてもゆるゆると
おつとめお願いいたします🙏

21日はお大師さまのご縁日。
昨日の4月21日は旧暦3月21日。
お大師さまの祥月命日に当たります。
山上では正御影供が行われました。
全国の真言宗のお寺でもこの日は特別な行事が行われます。
この日、私の姉弟子の晋山式が行われました。
晋山式というのは、簡単にいうと住職就任式のこと。
新たに住職になることになった僧侶がお寺に入る儀式です。

新緑が綺麗です。

紀伊勝浦にあるこのお寺は、長く尼僧のご住職が
守られていたそうです。
本堂、客殿、庫裡、護摩堂のある立派なお寺です。

しかし住職としてお寺に入ってくれる後継者が
なかなか決まらず、他のお寺との兼務の住職がお寺を
保ってくださっていたのですが
この度姉弟子に白羽の矢が立ったとのこと。

尼寺や代々継承しているのではないお寺に女性が住職で入るのは
以前はあまりなかったのですが、最近はチラホラ聞くように
なりました。
寺院の後継者難はよく聞かれますが、それによって
女性の活躍の機会が少し増え始めているのかもしれません。

いずれにせよ、とてもおめでたいことです。
お話を聞いてとても嬉しく、
お手伝いに行けるのを楽しみにしてました。

前々日の夜から現地に入って、
準備をお手伝いしてお寺を見学させていただいたり
しました。

紀伊勝浦、いいところなのですが
同じ和歌山県とはいえかなり遠いのですよ(笑)
乗っても乗ってもまだ着かない。和歌山県長い!
実に5時間以上の電車の旅です。

途中こんなところを通ったり。

だいぶ疲れちゃいましたが、
ご飯がすごく美味しくて、たちまち元気になりました!(笑)

熊野古道が世界遺産になっているのもあってか
いろんな種類のベジタリアンや精進対応のメニューが
普通にあったりするのがさすがでした。

お坊さんの中には日頃から精進にしている方も
多いので、これは大変ありがたいです。
お弁当を手配したりするときに、精進対応のところを
探すのに苦労することも多いですし。

21日の晋山式にはお師僧さまと兄弟子、
ゆかりの方々やご友人、昔からの姉弟子の信者さんや
お寺の信者さん、近くのご縁のある方々などが
随喜・参列されました。

前日までは暑いくらいの快晴でしたが、
この日の予報は曇り時々雨。
式の開始は10時、職衆の行道から始まりますので
この時にはなるべく降って欲しくないのですね。

この日ご住職は衲衣という最上級の袈裟を着けられます。
以前ちょっと書いたことがあります。

これは錦などの高価な生地で作られた華麗なものですので
濡れるのはちょっと困るわけです。

最後の準備や最終チェックしながらやきもきしていて、
直前に雨が降り出したのであらー、と思っていましたが
ちょうど行道の時には雨が止みました!

無事入堂し、新住職をお導師として理趣三昧でおつとめしました。
職衆は8人、うち女性が3人いるのもなかなか珍しいことです。
そして、散華師も讃も女性がつとめるというのは女性住職のお寺ならでは。
私もお役を頂きました!
姉弟子の門出に花を添えることができたなら望外の幸せというものです。

お師僧さまや長上のご住職の餞のお言葉、
また新住職の願文も素晴らしく、
明るい未来と頼もしさを感じます。

お寺と新住職のこれからの道が
仏さまのご加護を受け祝福されたものと
なりますように。


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