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年末心経法報恩謝徳会も無事に終了、いよいよ2022年も終わりですね。

心経法報恩謝徳会が終わったら、
祥鈴庵の行事も終了。
しかし今年はなんだか最後の最後まで忙しい年でした。

年末は寒さもひとしお。

年末心経法報恩謝徳会も無事終了いたしました!
施主さまには年末のお忙しいときに
ご参加ありがとうございました。

年に一度の修法ですが、
昨年この法会の意義について結構しっかり書いてるので
詳しくはこちらをお読みいただくとして。

今回の報恩謝徳会は特に
ご自身の生まれた場所
ご先祖の出身地やゆかりの場所
血族に関わる神さま
そしてもちろんご先祖さまにも
改めてお礼を申し上げておきましょう
ということで、
祥鈴庵のご本尊お地蔵さまにもご協力いただき、
施餓鬼もしっかり行いましたよ。

私たちが生きているということには
過去の人現在の人
目に見えるもの見えないもの
この世界のあらゆるもの、
玄妙に紡がれた因と縁とが
実に精緻によりあわされて
関わりを持っています。

それが空。
空というのは、
からっぼであるとか
空しいというのではなくて
この世界が
あまりにもぶあつく多層な
気が遠くなるような前提条件から
成り立っているので、
その前提条件なしでは何一つ
存在できないということ。

これは、絶対的なものが何もない
という絶望でもありますが、
関わりの中でお互いに支え合って存在している
という希望でもあります。

般若心経というお経が教えるのは、
その絶望と希望の両方です。

般若の智慧を身につけたものが菩薩であり如来。
世界のことわりを理解したものは
そのことわりを超える視点を獲得できます。

そしてその智慧があるから
この世界でさまざまなものに惑い悩むものたちを
救うことができます。

お大師さまはその般若心経について、
最晩年に論考をお書きになりました。
それが般若心経秘鍵。

ここでもちょっと書きました。

真言宗においては、般若心経を読む際には
必ず参照されるものでもあります。

私たちが多くのものに支えられて生きているということを
多くの仏さまの姿を通して教えるのが密教です。

密教の僧侶の行うさまざまな修法は
常にそれを意識した上で、
私たちの側から仏さま方に
報恩謝徳の思いを届けるために行います。

私たちが今あるありようを祝福し
私たちを現在のようにあらしめている何かに感謝し
ともによりよくなるために。

年末年始はさまざまな法会や修法が行われています。
そこに参会していようがいまいが、
その功徳は法界に広く届いていますよ。

せっかくなので、
しっかりその功徳を意識して受け取って
また今日から歩いていきましょう。

そして、お正月もまた
歳神さまを感謝して迎え、
家系のご先祖方に新年を迎えられた喜びを
お伝えする時でもありますよ。

私たちが安らかに幸せに、
なんということもない今日を
無事に無難に明るく元気に生きていることも
神仏やご先祖さまには嬉しいことだということを
思い出しておきましょう。

今年もありがとうございました。
来年も善き年でありますように。

どなたさまも、よいお年を!


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