穏やかな音楽を聞いているような。ブログのご感想その2。
お天気に恵まれた連休でしたね。
高野山もかなり活気付いてきました。
久しぶりに宿坊のお手伝い募集が賑やかな山上でした(笑)
6月15日はお大師さまのお誕生日なのですが、
それをお祝いする青葉まつりが毎年6月の第2日曜日に
行われています。
例によってここ二年ほどは中止となっていたのですが、
今年は久しぶりに開催される予定だそうです!
6月11日にねぶたも出る前夜祭、
12日には花御堂の渡御やパレードが行われる予定でて15日当日は大師協会大講堂で宗祖降誕会が行われます。
最近音楽を聴きたくなってよく聴いている、
というお話を先日書きましたけども。
こんなご感想が届きました!
ありがとうございます(^人^)
圓珠さん、こんにちは。
先日はお世話になりまして、ありがとうございます。
お疲れさまでした。
ブログ、読ませていただきました。
良い感じですね。読んでいて気持ちがいいです。
穏やかな音楽を聞いているような、、、
♪(中略)♪
ではまた、機会がありましたらよろしくお願い致します😊
音楽を聴いて書いたからでしょうか。
気持ちがいいとは嬉しいお言葉です!
ありがとうございます。
このブログ、たいてい長めなうえに
けっこう込み入ってちょっと小難しい時もある
仏教や密教の話を書いているので、
楽しんでいただけてるのかなーと
心配になることも多いのです。
なるべくわかりやすく、
なるべく明るいトーンで、
できるだけ軽やかに、
といろいろ試行錯誤してたりしますよ。
これからも読みやすく心地いい文章を書くよう
精進してまいります。
音楽はメロディやリズム、ハーモニーが
主な要素となっていますが、
実は言語表現も同じ側面があるんじゃないかなと思います。
実は、音楽の中では
讃美歌などのキリスト教系の宗教音楽が
けっこう好きなんですけどね。
西洋音楽の魅力の一つが重層的なハーモニーです。
ピタゴラスが音階を発見したとされていますが、
これは数学的に導き出されています。
ギリシャ時代からある、
宇宙がどのように成り立っているのかを
観察し研究することによって
この世界を貫く一つの美しく完全な秩序や法則を発見しよう
という発想からきているのかなと思います。
キリスト教の時代になると、この発想は
神の被造物である世界が完全で秩序立っていて
全てが調和していることを証明しようとする方向に
変化します。
神の栄光を讃える音楽も、同じように
完全で秩序立っていて全てが調和しているように
作られています。
ハーモニーの均整の取れた美しさが心を動かすのは
もしかしたらそういう完全性に対する憧れなのかもしれません。
対して、東洋の宗教音楽は
鳴り物とユニゾンの力強さが強調されているものが
多いような気がします。
これはリズムの方をより重視しているのかもしれません。
以前お話しした声明もユニゾンで
楽器はほとんど使わず鐃という銅鑼のようなものを
合間合間に鳴らす程度。
これはどちらかというと、忘我とかトランスの方を
志向しているような気がします。
東洋の宗教が瞑想を非常に重視していることにも通じている
のかもしれません。
西洋と東洋それぞれの音楽性の指向や
宗教の特色を表していて面白いです。
そして、音楽といえば。
弁天さまの特別ご祈願もどうぞよろしくお願いいたします!