師資相承というスペシャル。
まだまだ降りますねえ。
今年のお盆は本当に雨が多かったです。
避難を余儀なくされた方、様々に被害を受けられた方には
心よりお見舞い申し上げます。
昨夜訳あって観音経を読んでいましたら、
雷が鳴りまくって雹や大雨で困っても観音さまのお力を思えば
すぐに消散しますよというくだりがあって
そうよねえ、と思ったりしていましたよ。
雲雷皷掣電 降雹澍大雨 念彼観音力 應時得消散!
なんとなく三部作なんですまたしても。
密教は師資相承が基本です。
真言宗のお坊さんになろうとしたら、自分の師僧になって
くださる方を探さなければいけません。
お寺に生まれた人なら、お父さん、あるいはおじいさんが師僧になって
お寺を継ぐべく育成してくれるでしょう。
でも在家から入る場合はなんとかして探す必要があります。
檀家になってるお寺の和尚さまにお願いするというのが
順当かなとは思います。
わたしはそうではない方にお願いしたので、あとで
和尚さまに「言うてくれたらよかったのに…」と
遺憾の意を表明されちゃいましたけど。申し訳ありません。
お師僧さまは、基本的には入道後のすべてのことについて
ご指導くださる大事な方。
尊敬できる方にお願いするのはもちろんのことですが、
これもご縁であって、どこでどういう方とお会いできるかも
自分の仏縁というものだろうと思います。
ですので、何回か断られたりもしましたよ。
「人柄も知識も法力も確かな人でないと師事したくないが
そんな人はなかなかいない」
といっていた人がいましたが、これは最近の人がよく言うセリフ。
思うに誰かに師事するというのは一瞬の気合、みたいな部分が
あると思います。
その人が自分に教えるものを持ってるかどうかなど
あらかじめわからないと言ったのは内田樹さんだったかな?
学ぶ前に自分に必要なものがなんなのか、それを教えてくれる
ことができるのがこの人なのかなどわかるはずがありません。
学ぶ時に必要なのは、学ぶ側の熱意です。
特に仏教や密教といった教えの場合はとても重要。
禅宗では入門するのに3日間門前に座り込んでお願いする、
と言う作法が今でも残ってたりします。
自分が知らないことを知っている人に対する尊敬の気持ち、
そして自分はまだまだ足りない部分があるという謙虚な認識、
教えてもらおうという立場にいる時に自分を無にすることができるかどうか
というのはその後の学びを大いに左右するポイント。
しかも密教では、すべてを人から人へつぶさに伝えます。
師匠となる側の人も、教えるに足る人に教えたいのは当然のこと。
お大師さまのお師匠さま、恵果和尚は
お大師さまがやって来るまで両部の大法を授けられる人がおらず、
授けないまま終わってしまうのではないかと思っておられました。
ついにお大師さまが現れた時、「大いに好し、大いに好し」と
喜ばれたということです。
師匠にとっても、弟子にとっても、師弟関係に入るとは
大きな決断の必要な一種の大博打のようなもの。
自分の見識と鑑定眼、仏法と仏さまを信頼して飛び込む。
そこから密教の学びは始まります。
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毎月24日はお地蔵さまのご縁日。
この日に小さな法要を営み、
生きとし生けるあらゆるものへの祝福
この世界にあるあらゆる諸霊へのご供養
全ての大地から生まれるあらゆるものへの感謝
をお祈りいたします。
お地蔵さまへのお願い受け付けてます。
締め切りは8月20日です。
宗派宗教にかかわらずお申し込みいただけます。
お問い合わせ、お申し込みは下記アドレスまで。
enshu0615*gmail.com (*を@に置き換えてください)
折り返し申し込み要項をお送りします。