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白戸家お父さんの曲

チャイコフスキーのバレエ音楽「くるみ割り人形」は、名旋律の宝庫です。クラシック界屈指のメロディーメーカーであるチャイコフスキーの面目躍如の音楽で、今日でも年末におけるバレエの定番の演目として、各地で公演が行われます。

花のワルツ、小行進曲、トレパーク(ロシアの踊り)、金平糖の精の踊りなど、知らず知らずのうちに聴いている旋律達が目白押しですが、中でも有名なのは「葦笛の踊り」。SoftbankのCM(白戸家)のBGMとしてよく知られています。

かわいらしい北海道犬の白戸家お父さん。最近のCMは、いまは亡き初代お父さんである「カイくん」の息子達が跡を継いで出演しているそうですが、その雰囲気にぴったりです。8月のSAKURAの演奏会でも、この「葦笛の踊り」を取り上げます。

クリスマスの晩の、子供の夢のお話

かわいらしい旋律の作品が多いのは、小学校1年生ぐらいの女の子が、クリスマスの晩に見た夢のお話だからです。


クリスマスのホームパーティーで家族、親戚が集まっている中、叔父のドロッセルマイヤーが持ってきた不格好なクルミ割り人形がなぜか気に入った主人公のクララ。

パーティーが終わったあと、その人形が気になってひとりリビングに行くと、ちょうど夜中の12時。時計の鐘が鳴ると同時にクララはみるみるうちに体が小さくなり、件のくるみ割り人形が指揮する兵隊人形達と、ネズミの王が率いるネズミの大群との戦に巻き込まれます。
戦いは激しさを増し、ついにくるみ割り人形とネズミの王様との一騎討ちに。窮地に陥ったくるみ割り人形を助けるべく、クララがネズミの王様に向けて投げつけたスリッパは見事にネズミの王様にヒット。一瞬の隙にくるみ割り人形はネズミの王様を倒し、ネズミの大群は総崩れとなって退散します。

くるみ割り人形は倒れ込みますが、もう一度起き上がるとそれはそれは凛々しい王子さまに大変身。窮地を救ってくれたお礼にと、くるみ割り人形改め王子は、クララをお菓子の国へ招待します。
国を治める女王の金平糖の精はクララを大歓迎。チョコレートやコーヒー、お茶にキャンディに、おもちゃの笛(葦笛)などが次々と歓迎の躍りを繰り広げ、最後は女王自ら王子と踊ります。

楽しい時間が経つのはあっという間。朝が訪れいつものように自宅で目を覚ましたクララは、隣に置いてあったくるみ割り人形を抱き締めるのでした…。

せっかくなので「葦笛の踊り」に限らず、色々聴いてみましょう!

主人公のクララがお菓子の国の魔法の城に招かれてからは、葦笛の踊りを含めて様々な踊りが繰り広げられますが、アンサンブルSAKURAのnote担当がオススメするのは、終曲のワルツです。

くるみ割り人形は、演奏会用の組曲としてチャイコフスキーがピックアップしたものがあり、その組曲の最後が花のワルツなもので、バレエを全幕観ることがないとあまり聴く機会がありません。
しかし、この終曲のワルツは絢爛豪華ないかにもチャイコフスキーらしい響きの音楽で、名旋律に溢れたバレエを締め括るにふさわしいものです。

皆さまもぜひ、このバレエの中からお気に入りの一曲を見つけてみてください。

チケットは団員から、もしくは当日の窓口にてお求めください。



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アンサンブルSAKURA第41回定期演奏会≪オーケストラの休日≫
日時:2024/08/18(日)13:00開場14:00開演
会場:IMAホール(都営大江戸線光ケ丘駅前)
指揮:高石治
入場料:1,000円(当日券あります)

曲目:
軽騎兵序曲/スッペ
パノラマ(眠れる森の美女)/チャイコフスキー
葦笛の踊り(クルミ割り人形)/チャイコフスキー
情景(白鳥の湖)/チャイコフスキー
威風堂々第1番/エルガー
「カヴァレリア・ルスティカーナ」間奏曲/マスカーニ
禿山の一夜/ムソルグスキー
交響曲第4番/チャイコフスキー

公式HP
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公式note(毎月第2,4日曜の練習日更新、演奏会前は毎週日曜更新)
https://note.com/ensemblesakura

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