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小学生からのプログラミング教育について(6)

これまで、「小学生からのプログラミング教育」に対して批判的な主張を行ってきました。その主張を展開する過程から、メンタリティとメタリテラシー、エンパシー、レジリエンスの視点を意識するようになりました。

その結果での「小学生からのプログラミング教育」に対する主張として、「プログラミング教育よりも、国語や作文能力の向上が重要である」という主張を改め、「プログラミング教育よりも、メンタリティとメタリテラシー、エンパシー、レジリエンスの向上が重要である」という内容に切り替えて主張します。

まずメンタリティとは、物事に取り組む際の心のあり方や姿勢を指します。困難な状況に直面したときに、諦めず前向きに行動できる力や、挑戦に対する強い意志を持つことが、学びの過程で重要です。小学生の頃から、このメンタリティを育むことは、単なるスキル習得にとどまらず、将来の自立した学習や問題解決能力にも直結します。

次にメタリテラシーは、情報を単に受け取るだけでなく、それを批判的に評価し、適切に活用する能力を指します。現代ではインターネットやSNSの普及により、膨大な情報が瞬時に手に入りますが、その情報をどう解釈し、どのように活用するかは非常に重要です。プログラミングスキルを学ぶことよりも、まずは情報を正しく理解し、活用できる基盤を作ることが必要です。

エンパシー、すなわち共感力は、他者の感情や視点を理解し、共感する力です。多様性が進む現代社会において、他人の立場に立って物事を考える力は、どの分野でも欠かせません。小学生から他者を理解する姿勢を育むことで、コミュニケーションやチームワークが向上し、円滑な人間関係を築けるようになります。

最後にレジリエンスは、逆境やストレスに対してしなやかに立ち直る力を指します。失敗や困難に直面しても、そこから学び、再び挑戦できる心の強さは、現代の社会では極めて重要です。レジリエンスを高めることで、長期的な成長やキャリア形成に大きな影響を与えると考えます。

このように、プログラミング教育に重点を置くよりも、まずはメンタリティ、メタリテラシー、エンパシー、レジリエンスを育てることが、小学生にとって本質的な学びを提供し、将来的に社会で活躍するための基礎を築くと考えます。

また、メンタリティとメタリテラシー、エンパシー、レジリエンスの根幹である「自己認識」に着目し、その過程としての「思考の表現」や「思考の振り返り」の基礎能力として、これまで主張していた「国語や作文能力の向上」が必要であると感じています。


あとがき

今回の記事は、次の記事をベースに、今回のタイトルに合わせた内容に再編しています。

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