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女性が人生を考える時
わたしは、結婚をした方がいいのでしょうか?
自分に結婚が必要かどうか話を聞いてほしい。
結婚と転職どちらを優先すればいいの?
昇格転職と出産のタイミングに悩みます。
こんなお悩みのご相談をいただくことが増えました。
婚活の仕事をしていていつも思うのは、
自分の身体と心のことをもっと知って欲しいということ。
40代になって子供が欲しいと相談に来る女性、いまは仕事が忙しいから卵子を凍結保存しようと思っているという30代後半の女性、40代半ばで子供を望み、一緒に不妊治療を頑張ってくれるお相手を希望する女性もいます。現代の医療技術では不可能ではないかもしれない。けれど、目の前のことしか見ていないことに危機感を感じるのです。
いつか・そのうち、後回しにすることもそうだが、いつまでも大丈夫と思う夢見がちなことも心配になる。時間は刻々と過ぎていくし、状況は日々変化しているのだ。自分も年齢を重ねるし、親も年老いてくる、生きていればみんな細胞は老化し、できたことができなくなる日がいつか必ずやってくる。
婚活のご相談といえば5~6年前までは、「結婚したいのでどうしたらいいですか。」「どうしたら結婚できますか?」「出会いがないので婚活をしようか迷っています。」というものがほとんどだった。
社会の変化とともに、相談の内容も変化している。
結婚は考えていないが、パートナーやわかり合える相手は欲しい、どうしたらいいか。出産のタイミングで自分のキャリアが止まるので、子どもを望まないお相手が良い。別居婚、週末婚など一緒にすまない選択はありか?など、ここにも多様性がみえる。
結論から言えば、結婚はしてもしなくても本人次第だ。
結婚や家族のカタチも多様にあるなかで、当事者同士が納得のいくように選べる時代になったと感じている。
人生はその人のものだから、自分の責任で自分で選んで生きればいい。何を選んでも、メリットもあればデメリットもあるし、何に幸せを感じるかはひとりひとり違う。
誰かにこれが良いと言われて言いなりになれば、思うようにいかない時には誰かのせいにしたくなる。自分で選択した結果うまくいかなくても、結果は経験として受け止め、見直してもう一度やり直そうと思えるはずだ。
自分の人生くらい自分で選ばなければ後悔するだろう。
少なくとも、私は流される人生など嫌だ。
私はわたし自身の人生を納得して生きられるよう拓き続けていきたい。
冒頭のような相談をされるのは、30代の女性に多い。子どもを産み育てたい希望があれば、リミットが見えてくる年齢だ。
この数年で、女性活躍推進男女共同参画、女性社員の採用を増やし、管理職登用など急速に進んでいる。女性の活躍を推進する、と言われても全員が望んでいるわけでもない。管理職になどなりたくない女性の声も少なくはない。
一方で、首都圏では経済的な理由から結婚後もフルタイム共働きをして家計を維持しなければいけない実態もある。昭和の結婚観は、時代と共に薄まったとはいえコロナ禍以前には、専業主婦を希望する女性もまだそれなりにいたし、結婚後もバリバリキャリアを積みたい女性よりも、パートやバイトで仕事は軽めにして育児や家庭を優先したい女性のほうが多かった。
コロナ禍がすぎて気がつくと世の中は一変。共働き・共家事・共育児は標準装備となり、女性のほうが収入や学歴職業で社会的な位置づけが高い下方婚や主夫も増加中。結婚も家族も多様性の時代だ。
婚活の仕事を通じて社会や人生を観ていると、女性が自分の人生を考える時のほうが、男性よりもより複雑なように感じている。なぜならば、これまでの社会では女性が内側から家を動かし、職場でも男性をサポートしてきた。多くの既婚女性が、出産家事育児、家庭の維持管理から、実家の親の面倒をみながら、外へ出て仕事で家計も助けてきた。
けれど令和になってみると、女性たちのライフスタイルやキャリアや悩みか葛藤を検証検討をすることなく、次の時代へ表面だけが先行して、ぬらりと移行しようとしている。当事者の声を十分に聴かずに、既定の女性像をもとに対策やサポートを提示してくる。
いやこれは大問題なのだよ。
とはいえ、社会や政治のせいにばかりしても仕方がない。自分のことは自分自身で考え選択すること。できることをできるようにすること、いまできることをまずやることだ。
婚活で相談にくる女性には、ふたつのアドバイスをしている。
自分の人生の羅針盤をつくること、身体や性や経済の知識を持つこと。
夢で終わらずに、現実的なライフプラン、キャリアプランを描いてみると、いまやらなければいけない事がわかる。そんなにのんびりしていられないことも見えてくる。
本当はこれを、20代のうちに大学入学や社会人となるタイミングで、まず一度やって欲しい。5年おきや2~3年おきに見直して、必要なスキルやサポートも受けやすくなる。
結婚相談所は最後の砦といわれているけれど、もっと早く来てくれたら楽によかったのに。と思うことは少なくない。もう〇歳になっちゃったからどうしよう、と焦る前に真剣に将来を考えていたら婚活をしなくてもよい人もいると思う。
20代は、社会に出たばかりで仕事に自分に必死。家族を持つ経済力には不安がある。学生時代の彼や友だちと自由に過ごせる時間、仕事も楽しい。
30代、任される仕事も増え部下もでき安定するころ結婚も、気力体力十分で経済力もついて出産育児を考えた時、仕事の責任タイミングを考えると踏み切れず、まだ大丈夫、結婚、出産はもう少し後でも大丈夫かも。・・・もう少し様子を見て考えよう。
30代後半、出産どうする?結婚どうする?気持ちばかり焦るけれど、仕事に追われて出会いもない。
40代、経済力がついて自信もできる。そろそろ急がないとヤバいかも、と思い始める。でも、まだ何とかなるかも。
40代半ば、親は定年退職、自分は仕事で多忙、健康診断気になるお年頃、更年期かも?な症状が。男性は、体形や健康が気になるお年頃、相変わらず仕事と家の往復。
人生は結婚すれば勝ち組ではない、結婚しなくても倖せだ。
何が言いたいかというと、知っていて選択しないのと、選択できることも知らずにいるのでは、質は全く違うと思うのだ。何も知らず考えずにいるとあっという間に崖っぷちがくる。知識をもって考えておく、それだけで人生の質はかわるんじゃないかな。
確かに、生きていれば想定外のことばかりで、ままならない。だからこそ、自分の人生の舵を自分が握れば、納得感があるんじゃないかな。
そう言っている我が家も、ビックウエーブがやってきた。
親の介護の話ではなく、自分たちの節目が思いがけないかたちで始まった。
この顛末は、またいつか書きたいと思う。
まずは、いまやってきたビックウエーブをどうするか、人生の波乗りを愉しんでいこうと思う。
掬乃 ジュンコ
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