自分らしさはいらない
こんにちは。ジュンコです。
自分とはなんだろう？「私はこういう人です。」と言えない自分は、なんと中途半端でつまらない人間なのだろうか。過去の私は、ずっと自分を追いかけていました。
自分らしく生きる。という願いを叶えたくて、私は子供の頃から生きてきました。自分の意思で選択して、夢をかなえるためにがむしゃらに頑張るのが好きでした。
ここ最近、「自分らしく」というキーワードが流行りのようになっています。多様性や個性が注目されるようになって、はて？私の個性って何だろう？あの人は、ポジティブで課題解決能力が高いけれど、自分には特別な才能も能力もない、ただの主婦で家族のために生きているようなもの、自分らしく何かをする時間さえない。ため息しか出ない、私はいったい何のために生きているのだろう？仕事もしていない家事をしているだけの自分はダメなんじゃないか？こんなお悩みの相談が増えています。
自分らしさは、探しても見つからないし、これが自分の私らしさだと決めても、そうなるものではないんですね。自分らしさなんて、実は「あってないもの」なんですよ。
さまざまな考え方や生き方が尊重されるようになり、ライフスタイルもライフプランも結婚や家族のカタチも、自分の意思で自由に選択して自分のスタイルを創ることができるような時代になってきました。そして、そのような生き方や在り方も、自己責任のうえに成り立ち尊重される時代です。
なのに、また「自分らしさ」という言葉にこだわり、「自分らしさの枠」に収まろうとするのはどうしてでしょう？
みんながそうだから、自分はこういう人だ、と言えない自分は未熟だ、と思ってしまうんですよね。でもそれは、ほんとうに自分が望んでいることでしょうか？
自分らしく倖せを感じて生きることが目的なのに、自分らしさに拘って生きづらくさせているように思います。もちろん、私の自分らしさはこんなこと！と決めてもいいし、いまは決められないし決めたくないなら決めなくてもいいんです。
だって、人は変わっていくものだから。
冒頭で書いたように、私自身は子供の頃から自分とは何か？自分らしく自由に生きたい。と願い自分を探してきました。起業したころは、自分の強みや弱みを知り自分の個性を言語化してキャッチコピーを作ることで、自分らしさを表現して差別化をしなければと教えられました。
けれどそれは、自分らしさと言う枠をつくりその中にきちんと収まることで、自分らしく自由に生きたい私とは逆の生き方です。自分らしさを探して悩むことは無意味だ。と、いまの私は思っています。
そう、そもそも自分らしさなんて、自分目線のようで他人目線です。人からどう見られたいか？どんな私と思われたいか？であって、どんな人も生きて変化し続けています。
つまり、枠を決めるなんてムリなんです。
自分らしさが見つからないと悩む必要はありません。
いま、ここで、生きて生活をしているあなたの、考えや行動があなたの生き方・在り方で「いま現在地点のあなたらしさ」です。
だから、例えば、私らしい洋服を着たほうがいいのよね？と、いま着たい服を諦めなくていいし、やりたいことはやればいいんですよ。自分の意思で考えて選んで行動していれば、いまのあなたらしさはその後ろにできるから。
３０年生きてきたなら３０年分のその時のあなたらしさがあります。どれがいいとか悪いとかはなくて、ミルフィーユのように積み重なっていまの自分ができているし、これからも変わっていいんです。
もしも、自分らしさを感じない時には、他人の目や評価や反応で選んでいる時で、人に合わせてばかりいたり言いたいことも言えなくて我慢し続けているのかもしれません。
とはいえ、社会の中で生きていれば、自分の思うようにばかりはできません。自分で調整する力や、自分の考えや気持ちを伝えて相手の言葉を聞く力も必要です。思うようにいかない時は、気づきや学びの時間です。
周囲に振り回されているなと感じたなら、自分はどうか？自分と会話をしてみるといいです。思考を止めて自分に問う。そのうえで、ではどうするか考える。それが自分らしさです。
自分らしさって何だろう？なんて考えても仕方がない物に悩んでエネルギーを使わなくていいんですよ。自然にわかる時がくるし、それはまた変わってもいいし変わらなくてもいいんです。
自分らしさなんて決めつけない方がいいんですよ。
あなたは、自分で思うよりももっとすごいんですよ。
本質のあなたと繋がって生きることが、あなたらしさそのものです。
命 輝かせていこう！！
掬乃 ジュンコ
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