今日の名言は、「芸術家が自分の芸術について語ることができないのは、植物が園芸について語れないのと同じことだ。」
パンケーキ大好きなかおるんです。いつもエンピツカフェの決まった席で本を読んでいます。
悩みごとがあるときに、ふっと何か大切なものを気づかせてくれる先人の名言を紹介しますね。
Enfant terrible(アンファン・テリブル)とは、フランス語で「恐るべき子供たち」の意味。
よく芸術分野で、何事にも恐れることなく、型破りで、攻撃的な姿勢をつらぬきつつ成功を収めた若き天才を指すこの形容詞。
早熟・非凡で大人の意表を突く行動を取り、脅威を感じさせる子どものこと。
そして今回紹介する詩人Jean Cocteau(ジャン・コクトー)さんの代表作のひとつである小説「恐るべき子供たち」。
社会から隔絶された「子供部屋」に、運命に吸いよせられるように集まった4人の子供たちの共同生活。
同性愛、近親愛、男女の愛とさまざまな感情が交錯するなか、まだ幼く未熟である4人は、おたがいに傷つけあうことしかできない、というお話。
ジャン・コクトーさんが、小説「恐るべき子供たち」を執筆したのは、第一次世界大戦から5年、退廃と狂騒の1920年代のある夏のこと。
小説「肉体の悪魔」を出版したばかりの20歳の親友Raymond Radiguet(レイモン・ラディゲ)さんが、腸チフスのため急逝。
当時40歳となる詩人ジャン・コクトーさんは、悲しみのあまりアヘン中毒で入院。その入院中のわずか17日間で書き上げられたといわれています。
そして、もうひとつの代表作が映画「美女と野獣」。
みなさんもご存じの、あのディズニーアニメでおなじみの「美女と野獣」の元祖的な作品です。
第二次世界大戦直後の1946年、あのWalt Disney(ウォルト・ディズニー)さんも、その高い完成度に感動し、当時構想していたアニメ化をあきらめたといわれているんです。
第二次世界大戦によって荒廃した人たちの心を癒すため、大人のためのおとぎ話として制作された「美女と野獣」。
激しい戦火に見舞われ疲弊しきったフランス国民に必要なのはファンタジーだと考え、幼い頃に乳母から語り聞かされた「美女と野獣」の映画化を思いついたということ。
野獣と王子、そしてアヴナンの3役は、当時コクトーの恋人でもあった二枚目俳優Jean Marais(ジャン・マレー)さん。
ジャン・マレーさんは、ジャン・コクトーさんの長年の愛人であったとされているんですね。
そんな20世紀フランスの芸術文化に偉大な足跡を残した天才ジャン・コクトーさんのこの一言。
“An artist cannot speak about his art any more than a plant can discuss horticulture.”
「芸術家が自分の芸術について語ることができないのは、植物が園芸について語れないのと同じことだ。」
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