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“さよなら”の代わりに記憶を消した「エターナル・サンシャイン」

Hello!
ピザが無いと生きていけないとエンピツカフェの店員さんに噂されているアンです。今日もピザ、もぐもぐとほおばってます。
お気に入りの世界の映画を紹介しますね。

今回紹介する映画は、「きみの記憶の中から彼を消せるとしたら、どうする?」、こんな友人の何気ない一言からはじまったといわれている「記憶」をテーマにした異色の恋愛映画「エターナル・サンシャイン」。

バレンタインの季節、ジョエルさんは、恋人クレメンタインさんと喧嘩をしてしまいます。
何とか仲直りしようとプレゼントを買って彼女の働く本屋に行くのですが、クレメンタインさんは彼を知らないかのように振る舞い、目の前でほかの男とキスしはじめてしまいます。
数日後、ジョエルさんは、クレメンタインさんが自分の記憶を消してしまったという不思議な手紙を受け取ります。
ショックを受けたジョエルさんは、自分もクレメンタインさんと過ごした日々を忘れようと、記憶除去を専門とするラクーナ社を訪れるのです。
ラクーナ社の記憶除去手術は、一晩寝ているうちに、脳のなかの特定の記憶だけを消去できるというもので、ジョエルさんはその記憶除去手術を受けることを決意します。
手術がすすみ記憶を消していくあいだ、無意識のジョエルさんは、クレメンタインさんと過ごした日々を逆回転で再体験することとなります。
クレメンタインさんとの過去の思い出をさまようジョエルさんは、やがてクレメンタインさんの心にふれ、無意識のなか手術に抵抗しはじめるというお話。

じっくりと時間をかけて練り上げられた脚本は、時間軸を無視した奇抜な時系列で進行するので、最初は「んっ?」と思うところもありますが、観れば観るほどその緻密さに気づかされる素晴らしい作品です。

この映画を観るヒントは、奔放な性格の恋人クレメンタインさんの髪の色。
2人がモントークの海辺ではじめて出会ったときは緑、恋に落ち感情が最大の盛りあがりを見せているときは赤、2人の関係が静かに終わろうとしていたときはオレンジ、そして、別れた後、再び恋に落ちるときは青と、それぞれのときの感情を髪の毛の色であらわしているというのもおしゃれな演出よね。

過去の記憶を消し去ることができないという男性的な視点と、記憶を消すことにより未来を新鮮に生きることができるという女性的な視点を描いているのかな。
「忘れること」も「忘れられないこと」も、どちらも大切なことで、そんなふたりだから一緒にいて楽しいって思うこと、ありますよね。
両極端なふたりの中間に存在するエンパシー(他者の感情を想像して理解すること)が、ふたりの距離のバランスを保ってるのかもしれませんね。
これがまさに、目に見えない運命の糸ともいうべきものなのかな。

自ら進んで恋人の記憶を消してしまいたいという知的でユニークな発想から生まれたこの映画。頭のなかの記憶は消せても、心のなかから消すことができない感情。失ってはじめて気づく誰かを大切に思う気持ち。
いやなことも、楽しかった思い出も全部、本当は大切な記憶だったのだと気づかされる。
そして、何度でも出会い、繰り返すふたりの運命。そんなことを感じさせてくれる素晴らしい映画です。

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