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ローカリズムとラグジュアリー。

キュートな焼き目のワッフルにこだわるグルメなエンピツカフェ店員のマリです。
わたしが今回、世界の「学びの場」から発信される記事のなかで、気になったものは、これです!

みなさん、BRUNELLO CUCINELLI(ブルネロ クチネリ)って知ってますか?
そう、あの「イタリアの職人の手で仕立てられた高級カシミアニット」で知られる「ラグジュアリーブランド ブルネロ クチネリ」のことです。

「私は、世界の美に責任を感じた」

このすてきな言葉は、1000年以上経った現在も残る美しい宮殿や神殿をヨーロッパ各地に造営した、第14代ローマ皇帝ハドリアヌスさんのもの。
ブルネロ クチネリが拠点とする、美しい自然に囲まれたイタリア中部のソロメオ村の石垣には、こんな言葉を記した銘板が掲げられているようです。

実業家でありながら人文主義者としての顔もあわせもつ、創業者のブルネロ・クチネリ会長兼クリエイティブディレクターは「人間の尊厳を守ること」を経営哲学に掲げ、イタリア中部にあるソロメオ村とともに事業を発展させてきました。

1978年の創業以来、誰の尊厳も奪うことなく利益を生み出し、収益の一部を“贈り物”として人間の暮らしの向上に使う「人間主義的資本主義」を経営方針に掲げてきたブルネロ クチネリ。
過疎化が進み、荒れ果てていたソロメオ村に本社を構え、地元の住民を数多く雇い、彼らがもつ職人の技をブランド価値の中核とすると同時に、ビジネスで得た利益の一部を使って村の修復と美化のプロジェクトも進めています。
ソロメオ村の本社に約800人いる従業員のうち約8割が地元住民、うち3分の2が職人。イタリア人の平均より約20%高い給与を支払い、ソロメオ村に経済的・精神的な豊かさをもたらしています。

この異質な経営姿勢が、ラグジュアリー分野だけでなく、世界中の政治家や思想家、社会学者といった幅広い分野からも注目を集めているようです。

世界のどこでも同じものが同じ基準で買えるグローバル化が進み、ラグジュアリーブランドは、語の本来の意味でのラグジュアリーとは呼べなくなりましたが、「特定したローカルで生産」「職人の手によって表現された本物」という本来のラグジュアリーを体現するブルネロ クチネリは、本当の意味でのラグジュアリーブランドというわけですね。

こういう会社で働きたい、と単純に思う。

参考:
https://workmill.jp/jp/webzine/brunellocucinelli-wellbeing-20210623/
https://workmill.jp/jp/webzine/localism-luxury-20210630/

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