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今日の名言は、「自由は、不自由の中で見えるもの。(自由是在不自由中才看得見的)」
パンケーキ大好きなかおるんです。いつもエンピツカフェの決まった席で本を読んでいます。
悩みごとがあるときに、ふっと何か大切なものを気づかせてくれる先人の名言を紹介しますね。
エイミーさん(曾稔文)を中心として、2014年に結成された台湾のインディギターポップバンド「DSPS」、みなさんは聴いたことありますか?
デビューアルバム「時間の産物」からの一曲「自由是在不自由中才看得見的」。
所有的畫面都是慢半拍
視覺和聽覺無法連結
我們只選擇我們所看到的
那一些都是想像出來的
吸收和消化之間的比例
真實和偽裝模糊不清
我們只選擇我們所看到的
那一些都是捏造出來的
自由是在不自由中才看得見的
すべての映像はスローモーション
視覚と聴覚は結びつかない
私たちは目に見えるものだけを選ぶ
それらはすべてイメージ
吸収と消化の比率
真実と見せかけは曖昧
私たちは目に見えるものだけを選ぶ
それらはすべて捏造
自由は、不自由の中で見えるもの
何気ない日常を描いた歌詞が印象的だな、と思っていたのですが、
この一曲は、2014年台湾の政権与党が強引に進めた中国とのサービス貿易協定を撤回するよう求めた社会運動「ひまわり学生運動」に感化されたということなんです。
つまり、揺れる台湾情勢の中で暮らす若者たちの、漠然とした不安な気持ちが描かれている歌詞なんですね。
「ひまわり学生運動」の名前の由来は、
この社会運動への賛同の意思を示すために花屋さんが、大量のひまわりを占拠現場に送ったことがきっかけなんだって。
その花屋さんが新聞記者の取材に対して発言したセリフが、また印象的で
「この運動が激化するのを心配していたため、少しでも『優しさの力』をつけていこうと思った。」
ひまわりをモチーフにした飾りや、馬英九総統の似顔絵、手作りのポスターなどの創作物や、
「私は元々臆病な人間だった。しかし我々は強くならなければならない。そうすれば我々は決して優しさを失うことがない」というスポークスマン林飛帆さんの発言、
そして、占拠現場の中で友人と食事をしたり、試験勉強をしたりといった「日常的営み」。
ひまわり運動では、「優しさ」を繰り返して強調していたということなんですね。