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今日の名言は、「あなたがすることのほとんどは無意味ではあるが、それでもしなくてはならない。それをするのは世界を変えるためではなく、世界によって自分が変えられないようにするためである。」

パンケーキ大好きなかおるんです。いつもエンピツカフェの決まった席で本を読んでいます。
悩みごとがあるときに、ふっと何か大切なものを気づかせてくれる先人の名言を紹介しますね。

非暴力と不服従の信念を掲げて、英国からの独立を主導した「インド独立の父」で、丸メガネがとっても素敵なMahatma Gandhi(マハトマ・ガンディー)さんの一言。

「あなたがすることのほとんどは無意味ではあるが、それでもしなくてはならない。
それをするのは世界を変えるためではなく、世界によって自分が変えられないようにするためである。」

ガンディーさんといえば、あの丸メガネが、イギリスのオークションにかけられ、予想をはるかに上回る約3600万円で落札されたというニュースも話題になりましたよね。

そのガンディーさんから影響を受け、「非暴力抵抗主義」をかかげ、アメリカ社会における黒人の地位向上と、人々の平等を目指し活動したのが、Martin Luther King Jr.(マーティン・ルーサー・キングJr.)牧師さん。

「私には夢がある」という演説で有名なキング牧師は、平和主義者というイメージが強いですが、じつはとっても周到な戦略家だったというお話。

キング牧師にとって非暴力は、社会を変えるためにマイノリティ(少数派)が取り得る唯一有効な抵抗方法だったんだって。
確かに暴力に対して暴力で対峙してしまうと、人々の関心は暴力に移って本来の争点がかすんでしまうもんね。
そうした焦点のぶれを防ぐために、非暴力は有効だったということ。
非暴力の本来の狙いは、交渉を拒み続けてきた相手が争点と対峙せざるを得ない状況をつくり出し、相手を交渉の場に立たせること。
つまり、「世論」という非常に近代的な力を意識した戦略ね。

非暴力は無抵抗と混同されがちですが、そうじゃないわけね。暴力は使わないけど、非常に戦闘的。
暴力を行使してしまえば道徳的正当性は、かならず崩れる。
または国家のみが、社会で起こる暴力に対し、それを合法とするか、非合法とするかを決める主体になれるという現実の前では、正論をかかげた暴力は非合法とみなされてしまう。

なるほど、社会によって自分を変えられないように「非暴力抵抗主義」をかかげ、軸をぶらさずに生き抜いていく、これもわたしたちの生きる道ということね。

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