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古事記5:国生み~淡路島
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古事記原文まとめ
ここに、二柱の神、議りて曰わく、
「今、我が生みし子は不良。猶《なお》、天神の|御所に白すべし。」
ここに、共に参上して、天神の命を請ふ。
ここに、天神の命をもって、布斗麻邇爾相て詔りたまひて曰わく、
「女の先に言ひたれば、よろしくあらず。還り降りて、改めて言へ。」
ここに、再び降りて、改めて先のごとく天の御柱を巡り廻りたまふ。
ここに、伊邪那岐命、先に言ひたまひて曰わく、
「阿那邇夜志愛袁登賣袁。」
後に、伊邪那美命、曰わく、
「阿那邇夜志愛袁登古袁。」
かく言ひ終へて、御合し、子を生みたまふ。
補足の豆知識
神話の中で、結婚によって誕生するのが神だけでなく島であるのも面白いですね。
名前があったり、性格あるから、つい神=人間のように感じてしまいがちですが、実際には自然や現象そのものが神とされ、人と神の境界が曖昧であることがよく分かるお話です。
淡路島は今も実在する地名。
私自身、鹿児島で育ち、現在はアメリカに住んでいますが、実は兵庫県生まれなので、この話題には親しみを感じます。
日本に帰国したら、淡路の古事記ゆかりの地を巡ってみたいです!
🏯 ゆかりの神社
📍 伊弉諾神宮(兵庫県淡路市)
日本最古の神社のひとつとされ、イザナギ・イザナミの夫婦神が祀られています。