
古事記3:国生み~おのころ島~
ここに天神たち、諸々の神々をもって、伊邪那岐命・伊邪那美命の二柱の神に詔して曰わく、「この漂える国を修め固め成せ。」と。
かくして、天の沼矛を賜ひて言依せ賜ふ。
ここに、二柱の神、天の浮橋に立ちたまひて、その沼矛を指し下してかき回したまへば、塩こをろこをろにとかくなりき。
ここにその矛を引き上げる時、矛の末より垂れ落つる塩累り積もりて、島となる。これを淤能碁呂島と名づく。
その島に天降り坐して、天の御柱を立て、八尋殿を見立てたまふ。




関連神社
おのころ島がどこなのか、については諸説あるらしいですが、兵庫県淡路島の江島、あるいは沼島、と言われているそうです。
おのころ島の名がついた神社もあります。行ってみたいなぁ~!
補足の豆知識
天の浮橋と天橋立
日本三景のひとつ、天橋立と天の浮橋は名前が似ているなぁと思ったら…。天の浮橋が倒れてできたのが天橋立、という伝承があるそうです。
八尋殿(やひろでん)
「尋」=両手を広げた大人の長さ。大人8人が手を広げられるほど、広々としていることを表す。
八尋殿を調べていたら、なんと同名の結婚式場を見つけました。
エスタシオン・デ・神戸
名前だけ、と思いきや、しっかり淡路島にある「伊弉諾神宮」のご分霊を祀っているんだとか。一度行ってみたい式場です。