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「日本人」として消える日まで④

繰り返しの歴史 ― 黒幕によるマッチポンプ作戦

ここまで長々と書いておいて今さら確認ですが、私はこれまで20年ちょっとしか生きていません。ですから、これまでの長い歴史の中で何があったのか、真実はわかりません。しかし本書によれば、明治維新も、イラク戦争も、あの原爆でさえも、我々人間の歴史において起こったことには、マッチポンプ、すなわち自作自演の出来事がたくさんあるようです。

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歴史上の出来事には全て勝者敗者がいて、「善い人」「悪い人」がいます。しかし本当は、そこに黒幕がいて、仲間内で敗者と勝者を装っていたというのです。彼らは自作自演をして、自ら争いごとを起こしていたのです。その彼らというのが、イルミナティという、国同士の関係を超越して、世界の国々を一つにしようとしている組織です。簡単に言うと、世界征服を企む闇の組織です。

彼らの最終目標は世界征服ですから、そのためなら何をしようと構わないのです。それが彼らの正義なのです。

このことが本当だとすると、現在世界中で巻き起こっている騒動のことを考えずにはいられません。あれがもし、世界征服政策の一環なのであれば、界隈で言われている人口削減政策や、チップを埋め込むためのハッタリといったうわさも、一気に現実味を帯びてきます。

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「こんな時代にそんな物騒な」と思うかもしれませんが、終戦からまだ100年もたっていないこの時代、今までの歴史を振り返っても、そのように世界を巻き込む出来事が起きても、不思議はありません。戦争なんて、世界では今も起こっているのです。日本だって少し前までは、「欲しがりません勝つまでは」の精神が当たり前だったのです。私たちが今生きているのは、そういう時代なのです。平和でも何でもない、平和に見せられているだけの世界なのです。

それを考えると、260年もの間一度も戦争が起こらなかった江戸時代が、いかに稀な時代であったかが分かります。そしてもしかすると、イルミナティから逃れるためのヒントが、そこに隠されているのかもしれません。

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メディアという洗脳装置

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前項において「世界征服を企む闇の組織」という表現を用いました。これを見て「子供向けのヒーロー番組かよ」と思った人もいるかもしれません。それこそが黒幕の狙いなのです。世間に絶対に気づかれてはいけない自分たちの陰謀論を、あえて子供時代に刷り込むことで、「これはテレビの中だけの、子供向けの作り話だ」と思いこませようとしているのです。

それだけではありません。わたしたちはなぜ高身長に憧れるのでしょう。髪の色を茶や金に染めたがるのでしょう。都会へ出てマンションに暮らしたがるのでしょう。

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漫画、アニメ、映画、ドラマ。。。私たちの周りには様々なメディアコンテンツがありますが、それら全てが、西洋人のことを「かっこよく」表現してしています。彼らの容姿や生活スタイルはみんなの憧れだと刷り込んでいるのです。

現代はどうでしょうか。テレビ・ラジオに次ぐインターネットやSNSの台頭により、メディアと私たちの関係はより密接に、そして即時的になりました。今や大統領もツイートする時代です。このことは、私たちにとってより「社会」が身近になったと同時に、「社会」が私たちにより関わりやすくなったことを意味します。つまり、「社会」が私たちをコントロールしやすい可能性が出てきたということです。

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本書の内容が正しいとするならば、いつの時代もイルミナティと世界のメディアはつながっています。メディアが私たちの生活とより密接にかかわってきている現代の状況を考えると、それはすなわち、イルミナティの手が私たちの日常により迫ってきているといえます。楽しい、面白いコンテンツによって、私たちは大きくコントロールされているのかもしれません。

こうなってくると、テレビでの報道やSNSの投稿に一喜一憂している私たちは、もしかすると既に、今にでも、黒幕の手中に納まろうとしているのかもしれません。この手が完全に握られ、逃げ場がなくなると、もうどうすることもできません。ただただ、彼らの言いなりとして、せっせと汗水たらして働きアリになるしかないのです。

そんな事態は、何としてでも避けたい。しかし残念ながら、今のままの私たちでは、到底彼らに立ち向かうことはできない。私はそう考えます。この先の話は、次回に回したいと思います。

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ヒロシマと人間の「過ち」— 本書への唯一の反論

本書を一通り読んでみましたが、書いてあったことは、はっきり言って信じられないことばかりです。☆信長さんとのインタビュー☆なんて正直、気でも違っているんじゃないかと思いました。それでもこの本について稿を起こそうと考えたのは、そんな信じられない内容が、やけに筋が通っていて、それが本当だとするならば、現在を生きる私たちに重大かつ喫緊の問題が迫っていると感じたからです。

だから、私は本書を一度信じて、自らの思考進めてみることにしました。しかし、それでも一つだけ、どうしても腑に落ちない内容がありました。それは原子爆弾投下に関する、「過ち」の解釈についてです。

「戦争を起こしたのは日本人です。みなさまに迷惑をおかけしました。過ちは二度と起こしません・・・・・・ということを刷り込んでいったの」

私はこの文を見た瞬間思いました。

ん?あれ?

絶対無限の存在並みにそう思いました。

私は生まれてこれまで20年以上、ずっと広島で暮らしてきました。しかし小学生の時初めてあの慰霊碑を見て以来現在に至るまで一度もこんな考えを持ったことはありませんでした。

8月6日。学校に全校児童が集まって平和祈念式典の中継を見るのが毎年の慣例でした。そこに映る、会場の様子。石畳に上る蜃気楼。その先には慰霊碑と赤く燃える平和の灯。私はこの光景を一生忘れることはないと思います。

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慰霊碑には、こう言葉が刻まれています。

安らかに眠ってください 過ちは繰り返しませぬから

私はこの文字を見たとき、子どもながらにも、全てを悟ったような気がしました。原爆は、人類全ての過ちなんだ。戦争というたった一つの理由で、意味もなく人々が憎しみあって、敵も味方もみんな死んでいった。ここにはそうして亡くなっていった方々の魂が眠っているのだ、と。

宇宙人からしたら、原爆自体がイルミナティの作戦のうちですから、もはやこの慰霊碑自体、そもそも意味がないのかもしれません。本当にこれが、日本人が過ちを犯したと思い込ませるための作戦なのかもしれません。アメリカにおいて原爆投下は、更なる戦禍の拡大を留めた素晴らしい成果だったとされていることも知っています。

しかし、それでも私は納得できません。だって。そんな軽いもんじゃないですよ。広島の人たちの心の底に流れている、平和に対する思いは。誰が悪いとか、勝ち負けとか、そんな話ではないんですよ。みんなが間違っていたんです。そして、みんなが死んでいったんです。それが戦争なんです。それが原爆なんです。

だから、申し訳ないけれど、作者の表現には賛同しかねます。それどころか、私には希望さえ感じられます。もしイルミナティが我々に、日本人が間違っていたと信じ込ませようと企てていたのであれば、少なくとも私には、その策略は微塵も効いていないからです。私と同じ感情を抱く人にもです。

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だから私はこの文を読んだとき、ヒロシマという場所がもしかすると、目に見えない黒幕に向かっていく上で鍵となる場所になるのではないかと考えました。なんて、何の根拠もないですけど。でも、まだ何とか、望みは薄いかもしれないけれど、暗雲が立ち込める中に、かすかな光が差したような、そんな気がしたのでした。


⑤へつづく


画像引用元:https://www.google.com/url?sa=i&url=http%3A%2F%2Ffrancisco-robaina.squarespace.com%2Fbbb%2F2016%2F11%2F13%2Fepisode-two-bewitched-bothered-and-bewildered-podcast-be-it-ever-so-mortgaged&psig=AOvVaw3VdaF5JG4EvyOHH-cy176-&ust=1614569733106000&source=images&cd=vfe&ved=0CAIQjRxqFwoTCJDH2JTTi-8CFQAAAAAdAAAAABA8

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