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小説「solec」

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#東京

(小説)solec 1-1「プロローグ」

(小説)solec 1-1「プロローグ」

一面の草原は絶えることを知らない。

どこまでも、どこまでも、うんざりするほど。

巨大な大陸と無限の空の間のわずかな隙間を疾走する2040トンの鋼鉄の塊。燦然と輝く太陽に照らされる一直線の糸は、地平線へ聳える。

平坦な大地と南の山脈。重厚な青空。無機質な潤沢。

雲はまばらに線路を横断するように北から南へ流れる。

地球の大気の循環、天球を巡る太陽や惑星、それらは100年も1000年も前、人類

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(小説)solec 3-8「とどめ」

(小説)solec 3-8「とどめ」

 本丸、東京。すでに工作部隊により水門は破壊されている。江東ブロック、品川ブロック、墨田ブロック、港ブロック、新港ブロックの水攻めが完了している。さらに各地インフラを掌握し、都内各地でガス漏れによる火災を発生させた。これにはある一つの目的があった。

それは、どこかにあるはずの本丸を見つけるためだ。

「まぁこの程度の状況はおそらく敵も予想はされていたでしょうね。最悪の予想でしょうが。国費を軍備に

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(小説)solec 3-9「戦争の後始末」

(小説)solec 3-9「戦争の後始末」

「作戦コードSDCε–1だ。武士道ちゃん。」
「はぁ?そんなもんありませんよ。」
「今考えた。」
「で?」

「作戦コードSDCε–1」別名「不都合な真実」。あえて、残すということ。篭城させたままにするということ。そして世界中にその醜態を晒すということ。もう死んだ政権であるということを彼ら自信がその屍をもって証明する。論より証拠。不確定な歴史的事実よりも、腐った実体だ。政治の標本を見せ続けることで

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