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ストックとフローと働き方改革

 病理医は比較的働きやすい仕事だと思っている。

 その真髄は、「ストック型」の仕事が多いことだと思っている。

 ストック型とはなんぞや、ということだが、締め切りは決まっているものの、今すぐやらなくても良い、時間に縛られない仕事だと。

 今日中に、明日朝までに仕事を仕上げれば良い。それはそれで量が多い時など辛いこともあるのだが、今この時間にこれをやれということはない。

 一方、多くの医療職は「フロー型」の仕事の割合が多い。

 患者さんが来る時間がある。手術しなければならない時間がある。時間に追われ、先延ばしができない。

 いま手術や治療をしなければ患者さんが死んでしまうというとき、明日の午後2時から空いてある時間があるので、その時に先延ばししよう、などできないわけだ。

 もちろん、どの仕事にもストック型とフロー型があり、その割合が違うだけではある。

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