見出し画像

エンジニアとして関わるBizOps

皆様、こんにちは。ドクターメイト株式会社でプロダクト開発のマネージャーをしている榎本です。BizOpsアドベントカレンダー、4日目担当させていただきます。
昨日は Takakura さんの「依頼されたプロジェクト・タスクの「主体」を考える」でした。

今回私からはエンジニアのバックグラウンドを持つ人間としてのBizOpsへの関わり方、活かせる知見をご紹介したいと思います。


はじめに

近年、BizOpsという言葉を耳にする機会が増えてきました。ビジネスとオペレーションを繋ぎ、データに基づいて企業の成長をドライブするBizOpsは、まさに現代ビジネスにおける必須の機能と言えるでしょう。
直近ではBizOps部門のマネージャーと私が二人三脚で業務を進めています。今回は私がエンジニアとしてBizOpsとどう関わっているのかをご紹介していきつつ、積極的にBizOpsとエンジニアリングが協力する形を色々な方に知ってもらえると嬉しいです。

不確実性の高いプロジェクト運営経験:サイロ化の壁を超える

私がBizOpsに関わるようになったきっかけは、複数の部署が関わる不確実性の高いデジタルプロジェクトの運営経験にあります。

医療介護プラットフォームであるドクターメイトでは、持続可能な介護の仕組みを創るべく介護施設の皆様に様々な価値を提供しようと日々トライしています。
社内にはマーケティング、インサイドセールス、フィールドセールス、カスタマーサクセスなど、多くの部署が関わってきますが、業務効率化の観点などからさまざまな課題が生まれてきます。
これを最適化しようとして組織全体の目標達成を阻害する、いわゆる「部分最適」に陥ることのないように最新の注意を払いつつ、各種プロジェクトを成功させる必要があります。

現状、ドクターメイト株式会社ではSFAとCRMは異なるシステムで管理されています。この分散したデータを統合し、共通の指標に基づいて現状を把握し、迅速にアクションを取れる仕組みを創ることを次の目標としています。
複雑に絡みあう業務を解きほぐして全体最適を目指した指針を作ることは、システム作りの工程にも類似することも多く、ここがエンジニアとしての知見が活きる面白いところになっています。
またデジタルツールと切っても切れない関係にあるBizOpsにエンジニアが深く関わることがプロジェクト運営における強みになるのかなと思っています。

ビジネス戦略に基づいたデータ設計:SalesforceとBigQueryの連携が生み出すデータ活用

BizOpsを実践する上で重要となるのが、ビジネス戦略に根ざしたデータ設計です。ドクターメイトでは、SalesforceとBigQueryを連携したデータ活用に特に力を入れています。Salesforceで得られる顧客情報や営業活動データ、マーケティング活動データをBigQueryに取り込み、高度な分析・可視化を行うことで、ビジネス上の課題発見や意思決定の迅速化を目指しています。

  • SalesforceからBigQueryへのデータ転送の自動化: troccoを活用し、Salesforceのデータをリアルタイムに近い形でBigQueryに自動転送しています。またBigQueryからSalesforceにデータを戻すリバースETLもtroccoで実現しています。これによりプロダクトの利用データと顧客属性の掛け合わせなどデータベース自体は分散しながらも、社内横断的なデータ抽出が可能な状態になっています。

  • データ可視化ダッシュボード: Looker StudioなどのBIツールを用いて、BigQueryのデータに基づいたインタラクティブなダッシュボードを作成しています。経営関連の重要な数値は経営層から現場担当者(マーケティング、インサイドセールス、フィールドセールス、カスタマーサクセス)まで、誰でも簡単にリアルタイムに業績を把握することまでできています。最終的には、データに基づいた意思決定を組織全体に浸透させることを目指しています。高品質なデータがBigQueryに蓄積されることで、ダッシュボードの信頼性を向上させることもこれからの課題となります。

BizOpsを通じて事業を知りエンジニアとしての視野拡大にもつながるメリットもある

ここからはエンジニアがBizOpsに関わることによって得られるメリットを挙げていきます。

  • 自社の事業を深く理解できる: BizOpsは、マーケティング、セールス、カスタマーサクセスなど、様々な部門と連携します。エンジニアの皆さんは、これらの部門が抱える課題や、どのようなデータがこれから必要なのかを理解することで、自社の事業全体を俯瞰できるようになります。プロダクト開発をする上でもこの知見は十分に活かすことができるようになります。

  • リード獲得や売上への貢献: 自社の事業を深く理解することで、より効果的なシステム開発やデータ分析が可能になります。例えば、リード獲得の効率化のために、新たなマーケティングツールを開発したり、売上向上のためのデータ分析モデルを構築について打ち手を考えるきっかけにもなるかもしれません。

We're Hiring !!!!

ビジネスの成長を加速させるためには、BizOpsの専門人材の確保が不可欠です。ドクターメイトでは、BizOps人材の採用を戦略的な投資と捉え、積極的に行っています。

  • 技術力: Salesforceなどのツールを使いこなし、全体最適を見据えながら業務フローとそれを支えるシステムを設計・構築・運用できるスキル。

  • コミュニケーション能力: 関係各部署(マーケティング、インサイドセールス、フィールドセールス、カスタマーサクセスなど)と円滑にコミュニケーションを取り、協調して業務を進められる力。技術的な内容を非技術部門に分かりやすく説明する能力も重要です。

  • 成長意欲: 新しい技術やツールへの学習意欲が高く、常に改善を追求できる姿勢。BizOpsは常に進化する領域であるため、継続的な学習意欲は必須です。

BizOpsは、ビジネスとオペレーションを繋ぎ、データに基づいて企業の成長をドライブする重要な役割を担います。ドクターメイトでは、BizOpsチームを強化することで、医療介護の未来を創造し、より良い医療介護体験を提供することを目指しています。

最後に、BizOpsはまだまだ発展途上の領域です。共に学び、成長していける仲間を募集しています。医療介護業界の変革に貢献したい、業務革新やデータの力で社会にインパクトを与えたいという情熱を持つ方、ぜひドクターメイトで一緒に挑戦しましょう!


いいなと思ったら応援しよう!