
大人の学びなおしにも最適!小学校公民⑥:裁判所のしくみをみんなで学ぼう!
第1章 裁判所ってどんなところ?
1. 裁判所の大切な役割
裁判所は、日本の「司法」を担当する場所です。みんなの学校にある「生活指導部」のように、ルールが正しく守られているかを見守る大切な役割があります。
主な仕事:
法律が正しく守られているか確認する
争いごとを解決する
犯罪があった場合の判断を下す
憲法違反がないかチェックする
2. 裁判所の特別な権限
違憲立法審査権
法律や政令が憲法に違反していないかをチェックする特別な権限
違反していると判断された場合は、その法律や政令は無効になる
この権限があるため、最高裁判所は「憲法の番人」と呼ばれている
第2章 裁判所のしくみ
1. 5つの裁判所
📋 上から順に紹介します:
最高裁判所
日本国憲法に基づいて設置された司法府の最高機関で、上告などによる不服申立てを最終的に審理する終審裁判所
東京にひとつだけある
憲法の番人としての役割がある
高等裁判所
全国に8か所ある
控訴された事件を扱う
地方裁判所
各都道府県にある
重要な事件を扱う
家庭裁判所
家族の問題を扱う
少年事件も担当する
簡易裁判所
民事事件では140万円以下の事件、刑事事件では罰金以下の罪や窃盗・横領などの比較的軽微な罪の事件を取り扱う
全国に450か所以上ある
2. 三審制について
裁判は3回まで受けることができます(三審制)。
第一審 → 控訴 → 第二審 → 上告 → 第三審
例えば:
第一審:地方裁判所
第二審:高等裁判所
第三審:最高裁判所
第3章 裁判の種類
1. 民事裁判
個人や会社どうしの争いを解決
例:お金の貸し借り、交通事故の賠償など
2. 刑事裁判
犯罪を裁く裁判
罪の有無や罰を決める
裁判員制度が導入されている
3. 行政裁判
国や地方公共団体との争いを解決
例:許可や認可の取り消しなど
第4章 裁判官について
1. 裁判官の独立
外部からの圧力を受けない
憲法と法律、自分の良心にだけ従う
身分が特別に保障されている
2. 裁判官の審査
最高裁判所の裁判官は国民審査を受ける
10年ごとに審査が行われる
今まで審査で辞めさせられた例はない
第5章 裁判員制度
1. 裁判員制度とは
2009年から始まった新しい制度
一般の人も裁判に参加できる
重大な刑事事件で導入
2. 裁判員の役割
6人の裁判員が参加
3人の裁判官と一緒に判断
有罪・無罪や刑の重さを決める
豆知識コーナー!
裁判官は「閣下」と呼ばれる
法廷では誰もが起立して裁判官を迎える
裁判所の建物は「パレス」という愛称で呼ばれることもある
確認問題
裁判所の種類を上から順に5つ書きましょう
三審制とは何ですか?
裁判の種類を3つ挙げましょう
裁判員制度について説明しましょう
考えてみよう!
なぜ裁判所は「憲法の番人」と呼ばれているのでしょうか?
どうして三審制が必要なのでしょうか?
裁判員制度はなぜ作られたのでしょうか?
まとめ
裁判所は法律を守る大切な場所
5つの種類の裁判所がある
3回まで裁判を受けられる
裁判官は独立して判断を下す
一般の人も裁判員として参加できる