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#3 いじめで学んだこと(前半)

群れるより1人が良い

私がそう思うようになったのは中学2年生の2学期の出来事があったことからこの話は始まる。

当時お付き合いしていた彼女と夏休み中に他愛もない内容で喧嘩をしたことが後にはじまるいじめに繋がっていく。
携帯電話の画面越しに映る「夏休み終わったら覚えておけよ」というメールの言葉とともに・・・


私は男友達以外にも女友達が多く、昨日見たテレビ番組の話や日常の会話をするのが楽しみでもあった。


夏休み明けにいつも通り学校へ行くとはじめの違和感に気づく。

■女友達が全く話しかけに来ない

女友達と話せないのが辛いのではなく、いつも明るく話しかけてくれるのにそうではないことに不思議に思う程度だった。

そんな日々が続き、事は段々とエスカレートしていく


■上履きが無くなる

朝登校すると下駄箱にあるはずの上履きが無くなっている。

私の考えが革新に近づいていく

『彼女が周りの女友達へ仕掛けて皆がグルになっている』

通っていた中学校には上履きを忘れたりした時のためにスリッパの貸し出しをしている。
「上履きが無くなったのでスリッパを貸してください」
そう伝えると生活指導の先生が私にこう言った。
『無くなったってどういうことだ?』
「あるはずの上履きが無いのでスリッパを貸して欲しいんです」
そう伝えると素直にスリッパを貸してくれた。


どのくらい時間がたったころだろうか
生活指導の先生は教室にやってきてある言葉をクラスの生徒に対してこう発言した。

『Utaの上履きが無くなったとのことだがみんな知らないか?』
『見つけたら教えてあげてくれ』


「まったく余計なことをしてくれる」と思ったかどうかは忘れてしまったが、恥ずかしいと思ったのは確かである。


結局、上履きはゴミ箱の中から見つかった。


翌日、変わらぬ素振りで登校し上履きを履いた瞬間に鋭い痛みが足を襲った。
上履きの中に画びょうが入っていた。

幸いチクッとした段階で気づけたので大きな負傷はなかったが、ショックだった。

あれだけ楽しかったはずの学校が楽しく感じられないのだから・・・


その日はなんとか乗り切ったが、また明日が来るのかと思うと憂鬱になり怖く感じた。
親には言えず、仲良しだった男友達も異変に気付いているが女子を恐れているのか助けもない。

画びょうが入っていたのは生活指導の先生がクラスの生徒に上履きが無いことを伝えた事により、Utaが先生にチックったように感じたからかもしれない。
となると先生には言えない。
明日からどうしていこう・・・・


翌日いつも通りに登校したがその日は2つの試練が待っていた。

■教科書に書かれた落書き

誹謗中傷の言葉がそこには大きく書かれていた・・・

こんなの授業で使えないと思った私は忘れたことを装いやり過ごそうとした。

しかし、やり過ごせないのは国語の授業だ。
本の読み合わせがある・・・

先生に忘れた旨を伝えると案の定「隣の人に借りなさい」という言葉が投げかけられた。
不幸なことにクラスの席は男子と女子の机が隣同士ペアで並んでいる。

嫌々そうな感じで教科書を貸してくれたことをかすかに覚えている。


その日もなんとかやり過ごし、下校時間は緊張がほぐれてクタクタの状態だった。

そんな状態においても残り1つの試練が待っていた。

■通学用の自転車のパンク

通学で使用している自転車の後輪だけがパンクしていた。
もちろん学校に行くときは問題なく空気が入っている状態だった。

幸い学校には空気入れがある。
空気を抜かれるくらいならましだった。


しかし、パンクの原因は針で意図的に仕組まれていたことが空気を入れて気づいたのである。

仕方なく自転車を押してその日は帰宅し、親には途中でタイヤがパンクした体にしてやり過ごした。

翌日は親に借りた自転車で通学することとなった。


後日修理してもらった自転車で通学しても放課後にはパンクさせられていたことは言うまでもない。


この先、この状況をどう乗り越えたかは後半で綴るとします。

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