未来商店「発電倶楽部」
えんじろうが日頃の生活の中でふと思いつく「こんな製品あったらいいな」というものを具体的かつ実用的に想像し、新製品の紹介という形でお話してみます。
現在の技術でほぼ実現できそうなことなので、どこかの企業が実際に叶えてくれることがあったら素敵だなあと。
では早速、始めましょう。
CM STORY
その女性は、今日も仕事を終え家に向かう途中にいつも立ち寄る施設を目指していた。疲れた様子はなく、何かワクワクしているような様子で、肩からは斜めがけした少し大きめのバッグを持って歩く。その先には大型フィットネスクラブ「発電倶楽部」の建物があった。
おおよそフィットネスクラブとは感じられない名称の看板があるこの建物に、女性はワクワクしながら入ってゆく。手慣れた様子で受付に会員証となる「箱のようなもの」を手に、トレーニングルームに向かう。
多種多様なフィットネスマシンが並ぶ中、まずはこれと決めたマシンに近づくと、女性は先程持っていた箱のような会員証をマシンに接続した。
軽快にマシンを動かす女性。
EB 簡易型蓄電池
かなりイメージに近いものをAIが描いてくれました。
女性が会員証として受付で提示したもの、バックの中身はEB-20という小型バッテリーです。
型番末尾の数字はバッテリー容量となっており、会員ランクにより最大容量がグレードアップするようになっています。今回の主人公の女性はランク20W会員ということで、1回の来館で20whまで蓄電ができることになります。
箱の1面は明るく見やすい有機ELディスプレイが搭載され、会員情報や充放電状況を表示されます。受付に提示するのもここですね。
他面には防水カバー付きのUSB端子が、タイプAとタイプC各2個ずつあり、自宅などでスマホを始めとするUSB機器に給電ができるようになっています。
また底面にはフィットネスマシンに磁石でつなげる専用充電端子が付けられています。汗などから感電するリスクを避けられ、また倶楽部以外での充電を制限できる仕組みとなっています。充電にはMPPTという入力された電気を効率よく取り込む仕組みが内蔵されているため、運動の勢いが落ちた場合でも効率よく充電が継続できます。
またこの底面の端子にはNFCも内蔵されているため、マシンと磁石で接続するだけで、各会員のフィットネス情報をマシンに呼び出したり書き込んだりできます。
アドバイザーは会員の運動の仕方と共に、マシンを経由して送られてくるデータも加味したアドバイスができるというわけですね。
使い方
もちろん電気は各トレーニングマシンを動かすことで発電され、それがそのままこのボックスに充電されるという仕組み。
アドバイザーからはマシンの使い方から得られるデータも含めた的確な体を鍛えるアドバイスも貰えて、ただお金を払うだけでなく体を使って得られたエネルギーをスマホなどの充電に利用できる。
一方倶楽部側も表示関連などはEBシリーズのディスプレイにさせたり、マシンからの情報を顧客ごとに管理できたりと効率良い仕組みが構築できるし、何よりも会員のテンション向上による継続力維持が見込める。マシン側の電源確保も極力減らせて経済的。そこから会員費用に少しでも還元すれば、利用者の会員費用の軽減にもなる。素晴らしい!
総じてこの電気代逼迫と言われる時代の救世主となるような手段が、ここに誕生したのでした。
具体的なイメージ
この間私、ついに「ランク20W」になったのよ。
最近は新しいマシンにも挑戦していてね、そのマシンだと結構発電量も多くてなんだか得した気分になれるの。でもあんまり長くできないから、前のも気晴らしに使ったりしてね。
それなら鍛える筋肉を交代していくのも、効率的かも知れないね。
それは良いかも知れない。今度やってみようかな。
そんな会話が都会の街に響く・・・かも。
田舎でも
おらんとこにもこのあいだ発電倶楽部が出来ただよ。
そらあよかったなあ。
だどもそったらとこいかなくとも、あの会員証ってやつをそのまんまクワにくっつけて振り回した方が良いんじゃなかんべかあ?
そらだめだろ!(笑)
なんて会話が発生するかも。
感想
書いてて楽しくなってしまいました。何かを想像するのって楽しいですよね。そしてそれがより具体的に見え始めていくときが、一番楽しいです。その中に登場する人たちの気分になって考えたり、開発側になろうとしてみたり。
考えたらこれらの楽しみは、作曲編曲と全く同じでした。だからワクワクしたのかな?