Cog Studio、Hailuo AI 、そして用途に間に合えば KlingAI の 3 者を適材適所で。そのための比較(1)。
FLUX.1 の緻密な原画を活かした動画生成を目指して、主に「地味ながら
確実」の Cog Studio と 「やや動き過ぎる」Hailuo AI を併用して行きます。
動画生成リクエストを回収出来たもので、前者 2 つを超えるものが
Kling AIから得られれば、そちらもロゴをクロップ編集で排除して使います。
ここでは 3 者比較になるよう、逆に記事執筆時点で Kling AI からの
動画生成結果を得られたものを軸に以下、比較列挙してみました。
「The most amazing scene ever created な Fantasy art 」
Cog Studio の動画です。中の人がフラフラ動いてます。
あまり理知的な動きには見えません。
Hailuo AI(有償契約後でロゴなし)の動画です。似た印象です。
Kling AI の動画です。照明に大きな変化の演出があります。
Cog Studio の動画です。まあ「地味ながら確実」の通りです。
Hailuo AI(有償契約前でロゴあり)の動画です。
構図は動かず、霧の動きがあります。
Kling AI の動画です。良い感じのカメラワークです。
Cog Studio の動画です。何度かパラメタを調整しましたが、
Guidance Scale = 1(極力 AI の裁量にお任せ)、Strength = 0.95
(動き幅最大近く)の指定でも動きませんでした。
プロンプトでこのオブジェクトが何なのかを指示してやれば、どうにか
なるでしょうか(その手間が余計にかかることを意味します)。
その設定に加えてプロンプトに「Unknown creatures tremble and move
like bubbles.(未知の生物が泡のように震えて動く)」を添えましたが
効果なく全く動かない動画しか得られませんでした(白旗)。
Hailuo AI(有償契約後でロゴなし)の動画です。
人物画などでの「やや動き過ぎる」がうまく作用した印象です。
Kling AI の動画です。これも悪くありません。
Cog Studio の動画です。これはなかなか悪くありません。
原画の何の差がこの結果の差になるのでしょう。
Hailuo AI(有償契約前でロゴあり)の動画です。
さらに上を行く表現です。
Kling AI の動画です。これも悪くありません。
Cog Studio の動画です。これも何度かパラメタを調整しましたが、
Guidance Scale = 1(極力 AI の裁量にお任せ)、Strength = 0.95
(動き幅最大近く)の指定でも地味な動きしか得られませんでした。
Hailuo AI(有償契約後でロゴなし)の動画です。
対照的に派手な演出です。
Kling AI の動画です。Hailuo AI と同様の発想に至った印象で
その爆発の表現が異なっている感じです。
「異星開拓基地画」
Cog Studio の動画です。これも何度かパラメタを調整しましたが、
全く動きが得られませんでした。
Hailuo AI(有償契約後でロゴなし)の動画です。
「やや動き過ぎる」筈が存外地味な動きです。
Kling AI の動画です。当然このくらい動いて貰いたいものです。
カメラが首を振る動きでなく、近景と遠景の動きが独立して正しい
ので、カメラがドローンのように飛んで場所を変えている演出です。
Cog Studio の動画です。「地味ながら確実」な最低限の動きはあります。
Hailuo AI(有償契約前でロゴあり)の動画です。
ダイナミックなカメラワークと背景補完が見事です。
背景にある衛星の位置が近景と一緒に動かないところが解釈と
しても正しいです。(逆に衛星だけが動き回る失敗作もありました)
Kling AI の動画です。地味ながら覗き込む動きは演出としてアリです。
Cog Studio の動画です。「地味ながら確実」な最低限の動きはあります。
Hailuo AI(有償契約後でロゴなし)の動画です。
更に上を行く演出です。
Kling AI の動画です。さらに上を行きます。
Cog Studio の動画です。これはなかなか悪くありません。
Hailuo AI(有償契約前でロゴあり)の動画です。
さらに上を行く表現です。
Kling AI の動画です。逆に視点が引いていくことで原画にはない情報
補完量が見事です。
Cog Studio の動画です。これはなかなか悪くありません。
Hailuo AI(有償契約後でロゴなし)の動画です。
「やや動き過ぎる」筈が存外地味な動きです。
人がちまちま動いています。
Kling AI の動画です。構図も動き、人もちまちま歩いてます。
「異星開拓基地画」の描画に併せて緻密度を上げた「サイバー女子隊員画」
Cog Studio の動画です。なかなか悪くありません。
原画の雰囲気が最大に活かされています。瞬きも唯一かつ的確です。
Hailuo AI(有償契約前でロゴあり)の動画です。
誰に懸命にしゃべってます。それで原画の雰囲気はやや損ねます。
Kling AI の動画です。2 度ほど結果回収出来ましたが、どちらも
表情の細部が甘く潰れている印象です。Leonardo.Ai を思い出しました。
(Leonardo.Ai はもっと表情の潰れが酷かったですが。)
背中の反りや顎の連動のような解剖学的な反映(手短かに言えば
「のけぞりの生々しさ」というか、顎に連動して背骨のどこが一番
動くかまでの解析が為されています。手短かになってない^^;)は
流石に見事だとは感じますが….。
Cog Studio の動画です。
今回、ネット上の他の動画生成のトピックを拝読して、複数の人物
やオブジェクトが干渉せず矛盾なく動くかどうかに注目していましたが、
特に破綻は無さそうです。
Hailuo AI(有償契約前でロゴあり)の動画です。
原画をドラッグ入力する前に「no talk」をプロンプトに添えましたが
効果はありませんでした。とにかくしゃべるのを止められません。
これは用途を限定してしまいます。
ピントが動くのは面白い演出です。各隊員の動きも Cog Studio より
堂々としていて、表現として的確な印象です。
原画は Cog Studio のように遠景がボケていました。Hailuo AI は
そこからピントを合わせる描画補完をした、ということです(凄)。
Kling AI の動画です。すぐにメインキャラクタの表情が見えなくなり、
遠景の隊員がコケそうになるのは要らない演出です。
原画の雰囲気を毀損します。
Cog Studio の動画です。
未来の異星開拓環境においても、女性特有のパーソナルスペースの
小ささは現状と同じなのでしょうか。動きの反応も親近感を持てます。
仲が良さそうです。
Hailuo AI(有償契約前でロゴあり)の動画です。
「とにかくしゃべる」がうまくフィットしました。
右側は主に聴き手で頷き方も的確です。前髪の揺れも
好印象です。最後は両手を握り合ってさらに仲良さそうです。
Kling AI の動画です。他の 2 つがとにかく陽気で仲良さそうだった後
なので、このやや身長差のある見つめ合いには別のムードが漂います。
今度は左側が受け手(右側の行動を待つ)の印象です。
が、動画は終わってしまいました(^^)。
Cog Studio の動画です。悪くありません。
原画の雰囲気が活かされています。
Hailuo AI(有償契約前でロゴあり)の動画です。
動くのも悪くありませんが、また何かをしゃべろうとしてます。
用途が限定されます。原画の美人度も中共の人民服が似合いそうに
まで最も毀損されています。
Kling AI の動画です。最も原画の美人度と雰囲気を再現出来て
いましたが….。
サボテン….? これは原画には無いので事前排除が出来ません。
長秒化(半速化)して末尾を切り落としますか。
Cog Studio の動画です。
全く動かない動画が連発しましたので、上掲の設定で最大に動かして
みましたら、表情にも影響して口の動きも何やら妙です。
(まあ語る未来の言語にもよりましょうが…。^^)
ただ瞬きとその口の動きは正しく連携している印象です。
Hailuo AI(有償契約後でロゴなし)の動画です。
原画の美人度と胸の形状が意図外にやや歪んだところは最も
再現されていますが、やはり誰かに向けてしゃべります。
Kling AI の動画です。原画の雰囲気を生かしたまま構図移動で
うまく仕上げた印象です。
Cog Studio の動画です。
これも、複数の人物が干渉せず矛盾なく動くかどうかに注目して
いましたが、動きが地味でそこまでの次元に至りませんでした。
Hailuo AI(有償契約前でロゴあり)の動画です。
その観点においては、謎に登場の 3 人目の挙動と注目する行動の連携は
見事です。ピントの移動もその演出に沿って完璧です。
が、その 3 人目は何でしょうね(^^)。珍しく誰もしゃべりません。
Kling AI の動画です。
Cog Studio と同様、動きが地味で相互干渉のミスがあるかないかの
次元に至りませんでした。
今回の比較は以上です。
メカ画、風景画、人物画において、それぞれ長短のポイントが明らかに
違っていて、併用するに値する 3 者です。
「Hailuo AI を有償契約したら、Cog Studio の存在価値が無くなった」
ということも全くなく、「有償契約するべきは Hailuo AI でなくKling AI
だった」という後悔も皆無で、実にベストバランスの 3 者です。
この種の記事を作るには原画生成 → 3 者での動画化と失敗のリベンジ
→ GIF 化の工程が必要で、かなり手間ですが以降は素材が蓄積して行く
でしょうから、引き続き上掲のジャンルにおいての比較は続けます。
ご覧いただきありがとうございます。
(2024/10/14 執筆)
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