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過去の 動画生成 3 者比較と Runway Gen-3 Alpha Turbo を比較してみる。(1)

当然、次の流れはこの過去の 動画生成 3 者比較と同じ原画を使っての
Runway Gen-3 Alpha Turbo の動画生成の出来を比較することになります。
Hailuo AI を有償契約して使ってみて、人物画がやたらと喋り過ぎた
のと同様に何かアラが見つかったり、逆に得意ジャンルが見出せるかも
しれません。

過去に 2 記事ある 3 者比較のまず古い方の記事との比較から始めます。
(今回の 2 記事だけで 1 か月の有償動画生成をほぼ 1 日で使って
しまった…。)

この記事では Runway Gen-3 Alpha Turbo での生成結果だけを掲載
しますので、比較は上掲 URL から過去記事と合わせてご覧ください。


「かつて無いほどの驚異の光景」
(旧「The most amazing scene ever created な Fantasy art 」)

これは Cog Studio、Hailuo AI 、そして KlingAI 全てに無かったドローン的な
視野の移動です。凄い。接近につれ必要となる構造物の詳細の補完描画
が見事です。(それゆえ他の動画生成では容易にこの表現が出来なかった)
それぞれの人物が動けばなお良かった….。

これも他 3 者よりダイナミックなドローン飛行でのカメラワークです。

これは期待外に地味なカメラワークに終わっていますが、解像感は原画
よりむしろ上がっている印象です。

これも同様です。

高層ビル群の中のグラウンド・ゼロっぽい演出は原画の段階では予想も
しませんでした。


「異星開拓基地画」

他 3 者と比べても最も大きいカメラワークとなり、描き足しの物量も
甚大です。

これは正直残念でした。原画にない手前を補完するより、メインの
対象の解像感をゴリゴリ動かして貰いたかったです。
この原画に対しては HailuoAI (契約前ロゴ付き)がベストでした。

あまりに残念だったので再度実行しましたが、結果はあまり変わりません
でした。 HailuoAI、契約切ってしまいましたが…。

HailuoAI の有償契約期間中に、契約前のお試しで生成させた動画もロゴ
なしで入手できると分かり、そのベストを改めて保存しておきました。
(解像感、輝度、彩度などは VideoProc Vlogger で補正が可能ですが
また別途の話題とします。)

(2024/11/19 記事公開後追記) ↑ の動画を差し替えました。
 間違ったものを公開してました。こんなに動きが地味だったかと
 不審に思い、先日 CivitAI に公開したものと比較して気づきました。

この原画には KlingAI が最も的確な動画を生成していました。

まあこれはそれほどの不満はありません。4 者 4 様でした。

これは圧勝です。他の 3 者には無かったドローン的な視野の移動です。
接近につれ構造物の詳細の補完描画がもの凄いです。


「異星開拓基地画」の描画に併せて緻密度を上げた「サイバー女子隊員画」

横顔の細面感が振り向くと、それほど線が細くないところに一貫性が
あまりありませんが、表情に破綻はありません。Cog Studio がベスト
でした。

手前の人物の表情の後半が無機っぽいです。他の隊員の歩みはしっかり
しています。ピントの移動はありません。

これは KlingAI と同様に、ムードたっぷりの次の瞬間に動画終了です。
Cog Studio や HailuoAI のような陽気な仲良しぶりの方が好印象でした。

どこからその下半身の描画情報を持って来るのでしょう。正解ですが。

LUMA AI の DreamMACHINE で勝手に下半身に構図が移って急に全体が
伸びてアニメロボットみたいに変化して「一瞬ドキっとして損した」
とはならない、実に正解の仕上がりです。

これも無駄なしゃべりもなく、原画のニュアンスが最大に活かされて
います。

後ろから見つめる隊員の目の向きが、徐々に前方を見るように変わるのが
何か心理を読めそうで面白いです。奇妙な第 3 の人物は現れません。


ダイナミックなドローンでの接近飛行のカメラワークは他の 3 者にない
強みで、風景画、幻想画に独特の説得力を与えてくれます。
これには連続拡大に伴う描画補完が必要で容易に実現出来るものでは
ありません。
人物画は「これで Cog Studio も不要だ」というレベルには至らず、
安定性を欠く Cog Studio がもっとも的確な動画を生成する原画も
ある印象です。

次の記事では、過去に 2 記事ある 3 者比較の新しい方の記事との比較
を通して、この総括の方向が正しいかどうかを確認します。



ご覧いただきありがとうございます。



(2024/11/04 執筆)

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