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当方の環境では唯一実用レベルのFLUX.1人物肖像か。....撤退じゃなかったのか?

本来、SD1.5、SDXL を超えて、SD3 の不調をよそに今後のあらゆる
描画用途に可能性を広げて行きそうな FLUX.1 ですが、先の記事の
通り、当方の環境(Geforce RTX4060 ノート機でハードウエア環境
の拡張不能)では使える CheckPoint ファイルが最小サイズの
flux1-schnell-bnb-nf4.safetensors に限られ、その描画特性が当方の
描画テーマに沿わないことへの諦めを、その記事で例証しました。

人物肖像以外には使えそうな余地は感じながら、SDXL を主にメカ画に
適用してきたのと同じ扱いで、限られた用途を今後気長に考えるか
と、その記事を閉じたのでした。

ただその記事の中で試した 4 つの LoRA ファイルのうち、効果が
最も顕著だった、この flux-000003.safetensors については、記事を
閉じた後も印象が残りました。

他の CheckPoint ファイルが、スワップ処理を含めてのCPU/GPU VRAM
に収まりきらない巨大なものなので選択肢にならない一方、容量が小さい
LoRA ファイルでの修飾の入替で CheckPoint ファイルの描画の気に入らない
傾向を緩和出来る可能性があるなら、それだけが当方の描画環境で FLUX.1
の使い方にバリエーションを広げる唯一の道だと気づいたのでした。

flux1-schnell-bnb-nf4.safetensors 画との関係性からか描画には
「korean doll face」の印象は感じません。(感じていたら適用には
強い抵抗があったと思います。LoRA の作者がそちらの国の方か
どうかは不明ですが考えません。ただツールとしての LoRA ファイルが
素晴らしい働きをするのであれば、その賞賛の評価に「反日教育国製」
かどうかは影響はしません。)

flux1-schnell-bnb-nf4.safetensors に flux-000003.safetensors を修飾
させ、設定を試行錯誤しつつ、flux-000003.safetensors の効きを
「1.4」に設定したあたりで、落ち着きどころが見えて来ました。
(プロンプトは先の記事とほぼ同一です。)

(やっぱり描画した全画、堂々突出する nipples を IOPaint-LaMA で
修正要でした。ネガティブ・プロンプトが無いので、プロンプトに
「Not drawing nipples」とでも入れたら効果出るでしょうか…..。
結論としては「効果なし」でした。それが主目的の LoRA ファイルなの
でしょうか….^^;)

今まで SD1.5 で追求してきた理想とは異なるものの、これはこれで悪くない
ように思えて来ました。
Fooocus の登場で SDXL を扱えるようになった時点で、それまでSD1.5 で
磨いて来たサイバー女子隊員のプロンプトを適用させてみて、その異質感
に驚くも徐々に慣れて行った、というか新しい表現傾向として(こちら
は用途に適した CheckPoint ファイルを探す自由がありましたが)SD1.5
描画と両立させて行った時期よりは、むしろ異質感は少ないかも
しれません。

Fooocus による SDXL 系のサイバー女子隊員画 (01)
Fooocus による SDXL 系のサイバー女子隊員画 (02)
Tensol.Art による SDXL 系のサイバー女子隊員画

このような剥き出しの flux1-schnell-bnb-nf4.safetensors 画があまりに
期待に外れたもので、それ自体に改善の余地が無く、他に選択肢もない
現状だったところからの出発にしては悪くないのかも知れない、と改めて
考え始めたのでした。

LoRA なしの flux1-schnell-bnb-nf4.safetensors 画

SD1.5 や SDXL とまた違った表現をする FLUX.1 ですが、画質そのもの
はそれほど良くは無く、上掲の画でも表情の仔細がやや潰れていたり
するところがあるのは、やはり最小サイズに機能縮小した 
flux1-schnell-bnb-nf4.safetensors だからなのでしょう。
画質向上の改良をされて当方環境で動かなくなったら本末転倒という
ものです。

SDXL を扱い始めた頃のほうが画質向上の衝撃は大きかったです。
ただその後、必ずしも意図に沿った表現をしない SDXL (例えば
上掲の SDXL 3 画は同一のプロンプトですが、これほど表現が
「暴れ馬」的に意図が通らないのでした)にはメカ画など
特定の用途を適用するようになり、やはりSD1.5 が表現の幅も良好で
画質にも不満が無い、という現状に至りました。

背景の描き込みから想像するに、より用途に適していると思われる
メカ画や他の描画用途に関しても、唯一適用可能な flux1-schnell-bnb-
nf4.safetensors 単体のポテンシャルというか特性評価と、用途に
適した LoRA ファイルの探索と試行も機会があれば進めて行くこと
にします。


ご覧いただきありがとうございます。




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