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AI 描画ストーリー011 : 大宇宙開拓時代においてもなお、最後に必要とされるのは地道なマン・パワーだ。

今回も蓄積したSF 描画を後追いでストーリー仕立てにしてみます。
(あらすじのみの提示で画にキャプションなし。ご覧になられる側の
裁量にお任せです。)


(あらすじ)
何世代もかけて渡航した遠隔拠点での開拓が進んだ今も、惑星や
衛星を周回する大規模な宇宙ステーションや宇宙コロニーの構築は、
主に地球周回軌道上で為されており、遥か遠くの開拓拠点では
「周回軌道上ではなく惑星や衛星の大地」で営まれることを基本
としている。

その理由は単純なもので、大規模な宇宙コロニークラスの総質量を
周回軌道上で安定させるには、地球規模の質量をもった惑星か相当の
衛星が必要で、それがあるなら、そこからわざわざ周回軌道に資材を
打ち上げ投入するより、その星の表面に開拓拠点を設営するのが
理にかなっているのである。
このあたりが既に人口飽和した地球と、そこから溢れ出た周回軌道上
の居住区とは事情が真逆なのである。

せいぜい惑星 N08 系衛星 N08-004 開拓基地のように、周回軌道高度
からの安定的な物資搬入のために宇宙エレベータが必要な開拓拠点が
あった程度で、それでも居住建設はあくまで地表で執り行われる。
これもまた逆に地球上では重力・総質量の兼ね合いで頓挫したことが
これまでの開拓史に残っているのだった。

巨大な規模の宇宙ステーション / コロニーは今では火星周回軌道上
にも存在はするが、それとて多くの基礎部分を地球周回軌道上で
組み上げた後に、火星周回軌道に向けて射出した経緯があった。

地球周回軌道上で日々建造されるコロニー / 探査ロケットなどは、
今ではほぼAI による自律駆動メカにより計画的に進められている。
しかしまれに現場での不慮の事故や大破があって、その収拾と
分析など当初の想定を大きく超える局面においては、この時代に
おいてもなお、地道な人足作業によるマン・パワーがまだ必要と
されるのだった。


ご覧いただきありがとうございます。




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