Kling AIをどんどん使ってみる。(9) : LUMA AI のDream MACHINE の動画が残っている例を中心に。
Leonardo.Ai の不具合が解消して、Kling AI とともに 1 日 あたり 6 動画
を生成するペースに LUMA AI のDream MACHINE は追いつきません。
一時期よりは速いリターン(何故か時折は数分、通常は数時間ほど)が
あるように感じますが、それでも同時に 2 リクエストしか通らないこと、
24 時間に 4 リクエストしか通らない無償使用での制約があって、
蓄積動画数の差は日々開いて行きます。
なので動画比較は LUMA AI のDream MACHINE の作例が既にあるもの
を時系列に並べて行き、月当たりの credits を使い果たして作例が
尽きたら Leonardo.Ai と Kling AI の 2 者(この両者は 日単位での
credits 更新です)での比較に移行しようかと考えています。
Stable Diffusion Web UI Forge でのSDXL 系の描画
(sd_xl_base_1.0.safetensors)での動画比較です。
(全ての原画のプロンプトなどは CivitAI で公開しています。)
Leonardo.Ai での動画化です。無難な最小限の演出です。
LUMA AI のDream MACHINE の動画化です。誰かと対面でアイコンタクト
をしているかのような演出です。
Kling AI の動画化です。
こちらは対照的にこの場には他に誰も居らず、周囲の状況を遠隔拠点に
伝えているかのような演出です。
Stable Diffusion Web UI(AUTOMATIC 1111 版)によるサイバー女子
隊員画での動画比較です。
Leonardo.Ai での動画化です。無難な最小限の演出です。
緊張感が伝わる悪くない仕上がりです。
LUMA AI のDream MACHINE の動画化です。
こういう視点の移動では、無事下半身まで矛盾無く装甲が描かれているか
展開にちょっとドキドキさせられます。
Kling AI の動画化です。
Leonardo.Ai での動画化の緊張感が伝わる仕上がりのエンハンス版
といったところで好印象です。
Stable Diffusion Web UI Forge でのサイバー女子隊員画での動画比較です。
Leonardo.Ai での動画化です。無難な最小限の演出です。
緊張感が伝わる悪くない仕上がりです。
LUMA AI のDream MACHINE の動画化です。
このように執拗に口を動かして離れたところに実況をするかのような傾向、
画面からさっさと退出する傾向は、このサイトの動画化では顕著ですが
その両方が出てしまった作例になっています。
背景に機体から離れて立っている車輪がありますね…。
Kling AI の動画化です。
これも Leonardo.Ai での動画化の緊張感が伝わる仕上がりのエンハンス
版といったところで好印象です。
最後の眼の動きはカットしますか。どうも中共人(武術系)の匂いが
否めません。
Stable Diffusion Web UI Forge でのSDXL 系の描画
(sd_xl_base_1.0.safetensors)での動画比較です。
Leonardo.Ai での動画化です。
回る宇宙ステーションの題材は比較的しっかり意図に沿った動画化を
する印象があります。
LUMA AI のDream MACHINE の動画化です。
回転はしていませんが、原画の隅に僅かに描かれていた地球との位置関係
や球体感がしっかり補完されています。
Kling AI の動画化です。
逆に背景を画面から排除する動きの一方、ステーションは回転している
という演出になっています。
Stable Diffusion Web UI Forge でのSDXL 系の描画
(sdXL_v10.safetensors)での動画比較です。
Leonardo.Ai での動画化です。
視点が後ろに下がるにつれてレンズのひずみによる上下方向にやや
変形が感じられる演出です。
LUMA AI のDream MACHINE の動画化です。
視点がドッキングステーションの外に出て行き、周囲が見えて来る
理想的な演出です。
Kling AI の動画化です。
他の 2 者と異なる動きなりに光源と影の動きが見事です。
Stable Diffusion Web UI Forge でのサイバー女子隊員画による動画比較
です。
Leonardo.Ai での動画化です。
最低限の演出ですが、表情細部の潰れも少なく好印象です。
LUMA AI のDream MACHINE の動画化です。
うわ。化け物….。論外です(^^;)。
Kling AI の動画化です。
行動に移そうとする女子隊員の行動を止めるかのような、どこから
登場したのか、シチュエーションに合わない白装束の女性。
まるでララア・スン(at「機動戦士ガンダム」)のような…。
Stable Diffusion Web UI(AUTOMATIC 1111 版)によるサイバー女子
隊員画による動画比較です。
Leonardo.Ai での動画化です。
元々原画にも感じられた顔への過剰な陰影が強調されてしまっています。
LUMA AI のDream MACHINE の動画化です。
より自然な表現になっています。
Kling AI の動画化です。
今度はこっちが化け物….(呆)。
Stable Diffusion Web UI(AUTOMATIC 1111 版)によるサイバー女子
隊員画による動画比較です。
Leonardo.Ai での動画化です。やや詳細に劣化があります。
LUMA AI のDream MACHINE の動画化です。
ひゃーこれは何でしょうか(^^;)。原画にない下半身が出て来ると
きちんと描かれているかドキドキしますが、これはその範疇を
超えています。周囲にある昔のブラウン管(CRT)のような
表示が独特の雰囲気を出していますが、メインがこのザマでは
使えません。このような失敗例は実は今後数多く登場します。
Kling AI の動画化です。
Leonardo.Ai での動画化と同程度ですが表情や画質の劣化はこちらが
一層顕著で、Leonardo.Ai が一番ましだったという結果となりました。
Stable Diffusion Web UI Forge でのSDXL 系の描画
(juggernautXL_v8Rundiffusion.safetensors)での動画比較です。
Leonardo.Ai での動画化です。
やはりこういう対象の描画には強い印象です。画質の劣化も感じません。
LUMA AI のDream MACHINE の動画化です。
左上と右下の太陽電池パネルがもぎ取れている感じにも見えますが、
確かに原画を振り返ると背景にある別の人工天体だったという解釈も
ありですね。
Kling AI の動画化です。
太陽電池パネル群は宇宙ステーションと一体化しています。
いずれの動画化も太陽の直下にある大きな影は謎のまま放置という
感じです。原画の段階で IOPaint-LaMA で補正しておいたら良かったです。
Stable Diffusion Web UI(AUTOMATIC 1111 版)によるサイバー女子
隊員画による動画比較です。
過去記事で言及したかと思いますが静止画描画の時点で、このサイバー
女子隊員が「対等の目線でロボットと向き合う」印象にある種の
満足感を感じたりしていたものでした。
当方が想像する「未来」がそこにあったからでした。
静止画描画の時点で、こんなやりとりを思い浮かべていました。
「あなたはロボットなのに、そんな不条理な感情を理解できるの?」
「私はロボットですが、感情を持つ生物であるあなた方がこの事態に
そのような感情に至ることを充分理解出来ますよ。」
「そうなんだ。」
そんな情景を動画化評価の基準としてみます。
(やや後出しジャンケンは否めませんが^^; でも自身の意図を動画化
する、という意味に置いて不公正だとは考えません。)
Leonardo.Ai での動画化です。
やや猜疑心のような印象が目線に加わってはいます(凄いですよね。
その差異を感じられるというのが「サイバー女子隊員」を主要な
画材に据える最大の意義でもあります。単なる「フェチ」と解釈して
貰っては不本意というものです^^。他の題材ではこの微細な差異を
見出すことがきっと出来ません。)が、この作例では Leonardo.Ai の
動画化がまさにそのベストかと考えます。
地味で最小限の演出(「Motion Strength」の設定を高めにするとただ
崩れるだけ)が多い Leonardo.Ai の動画化ですが、やはりこのように
侮れることは出来ない印象です。(設定は通常通り「2」)
できれば左上端のディスプレイは奥の壁面に備え付けてあるものであって
ロボットの頭上で連動するものでないように動いて欲しかったです。
(向きがおかしいですからね。^^;)
LUMA AI のDream MACHINE の動画化です。
あーあ。また出て行ってしまいました。(もうこれは手抜きのお得意技
の領域かも知れません^^;)。
上述の当方の意図に沿っているのはディスプレイが背景の壁面にあること
ぐらいですか(^^;)。
最後に画面中央に出て来るホログラム像は想定外ではありましたが。
指令を受けて持ち場に戻る、という内容に解釈されたのでしょうか。
原画のどこからそのような情報補完をされたものなのでしょうか。
なので長い間待機してのこの結果かよ、という落胆より「底が深くて
面白いのでやめられない」がやはり勝つ、という訳でした。
当方が想定していない内容を AI が「良かれと考えて」補完する、という
関係性がただ興味深く面白いのでした。
それは半世紀にわたって「自身がロケットの 1 段目になるから、原曲を
しっかり形にしてくれる 2 段目、3 段目( 1960 年代末期に月に人類を
送り届けた NASA の Saturn V 型ロケットを想定 )の才能との協業を望む」
と切望して各方面にアプローチしつつも作曲創作で結局得られなかった
関係性を、自身と人間ではない 描画 AI の間に見るということに
他ならないのだ、と考えます。
(人生の終わり近くにおける寂しい諦観ではありますが、その代償と
いうか現世での精進への報いのようにも感じており、それがこの作業
への日々の執着にもつながっているのだ、と理解しています。)
Kling AI の動画化です。
下を向いてしまうのはちょっと使えないなあ、と思っていたら、また出た
謎の中共テロップ(^^;)!しかも 2 回も。
フォントも潰れて意味は分かりませんが、反日表現や猥褻な内容で
ないことを願います。
この隊員がロボットと対等に心を通わせているさまは伺えます。
翌日リベンジしました。
prompt に「She stares at the robot and talks to it.」
negative prompt に「Ugly profile, pouting lips」を添えて。
ロボットのほうを向いてくれませんね。何だか泣きそうなとても
切ない表情….えっ?何か最後に飛び出て来ましたよ(^^;;)??
最後なので長秒化の上でカットはできますが…まあ良いでしょうか。
お手上げ状態です。
口角や眼の動き頬の動きなど顔の表情の変化が、筋肉の組織構造を
正しく踏まえた複雑で高度なものとは認めますが….。
この作例では、Leonardo.Ai での動画化がベスト(かつお手軽)でした。
LUMA AI のDream MACHINE の作例はまだ少し残っています。
引き続き 3 者での動画比較を続けます。
Leonardo.Ai に不具合が出た時には、もう降参してLUMA AI の
Dream MACHINE の「Lite」を契約してそれを作業の主軸に
据えようかとほとんど決断しかかっていましたが、今回の比較
で結果に安定ぶりと驚きの両方があるのは、むしろKling AI の
動画化なのかと感じて来ました。
明らかに無償利用を恣意的に遅くしている LUMA AI のDream MACHINE
とは異なり、Kling AI の動画化が有償契約で高速化するかどうかは
分からない(能力満杯での遅延の場合もあるし、6 動画 / 日得られれば
不足はない)ので、当面このまま無償使用を続けます。
ご覧いただきありがとうございます。
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