見出し画像

Kling AIをどんどん使ってみる。(3)

この続きです。

この AI 描画ストーリーでのボツ画からの復活です。その記事にも記した
通り、科学的に矛盾のない設定にこだわるあまりボツ画が大量に
残りました。

まずはこの Stable Diffusion Web UI(AUTOMATIC 1111 版)による原画
からの動画比較です。

Leonardo.Ai による動画化です。
不時着した未知の惑星上での想定外の火山活動に翻弄されて「Wow」
って言ってます?

Kling AI による動画化です。
茫然自失感がより濃く出ています。身体の動きと表面装備のパーツ
単位の動きの連動が Leonardo.Ai より精密な印象です。
ただ溶岩が逆流して上昇しているのは気になります。火炎と解釈
されたようです。

LUMA AI の Dream MACHINE の動画化です。
リクエスト投入から4 日間待たされてようやく動画が返ってきましたので
追記で掲載します。凄くダイナミックなカメラワークです。

人物も何かを懸命に叫んでます。逆再生で仕上げた方が良いかも
しれません。この作例だけ変化量の大きさに沿って記事への掲載順を
変えました。背景の溶岩はやはり逆流上昇しているようです。

Stable Diffusion Web UI(AUTOMATIC 1111 版)による原画です。

上掲の例の通り、自然現象の動きは比較的容易に再現する Leonardo.Ai 
ですが、この溶岩噴出は良く見ると赤い布と電球で炎を表現する舞台装置
のような妙な揺らぎがあります。 

Kling AI ではそのあたりが正確です。右端の溶岩流も逆流はありません。

Stable Diffusion Web UI(AUTOMATIC 1111 版)による原画です。

Leonardo.Ai による動画化です。
人物がズームアップするにつれ、背景の画角が連動しないのには、
妙な合成感を否めません。(「Motion Strength」は「2」固定です。)

Kling AI の動画化です。こちらはそのような印象は無く自然です。
どちらも足元の炎がやや植物っぽいのが惜しいです。
多分に原画の時点でそのような表現になっていたからでしょう。
そのような要素は原画の時点で IOPaint-LaMA(Lamacleaner)で
除去しておくのが良いです。

Stable Diffusion Web UI(AUTOMATIC 1111 版)による原画です。

Leonardo.Ai による動画化です。単純なカメラワークですが悪く
ありません。

Kling AI の動画化です。原画には無かった背後の大爆発で背中にあった
断片が赤いマントだったという解釈追加やその爆風の割には髪の
揺れは穏やかという感じはあるものの、予想外の迫力です。
CivitAI への公開時には前半のマント翻りをカットしたほうが全体に
調和が取れそうです。

Stable Diffusion Web UI(AUTOMATIC 1111 版)による原画です。

Leonardo.Ai による動画化です。単純なカメラワークですが悪く
ありません。

Kling AI の動画化です。これは予想外の動きでした。CivitAI への公開時には
逆再生で仕上げるのが良さそうです。

フォトレガシや Clipchamp では逆再生の編集は出来ないため、
このようなフリーの動画編集ソフトを「逆再生」をキーに検索で
見つけて来ました。

VideoProc Vlogger です。

https://jp.videoproc.com/video-editor/

毎回作業完了(動画保存)のタイミングでユーザ登録を促される
ダイアログが出ます。当初は無視していましたが、やがて煩わしく
なり登録しましたが、特にそれで機能抑止の解除や逆に制限などは
ありませんでしたので、登録をお勧めします。
(新規・更新情報がメールで提供されるとのこと。)

クロップ(動画の外枠へのフィットは手動操作だが処理前と処理後を
比較出来るので、わずかにロゴが残ったとかのミスは皆無)や
バリエーションが豊富なスローモーションなど機能満載で無償、動画
に透かしも入らないという優秀なツールですのでお勧めします。

今まではサードパーティーメーカーの Windows 用 動画編集ソフト
は無償使用では透かしが入ったりして使えませんでしたが、
標準でフォトレガシや Clipchamp など、そこそこ編集出来るソフトが
入るようになり時代も変わってきた、という印象です。

また動画外枠と生成動画の隙間の黒い余白も新規プロジェクト生成時に
プロジェクトのサイズをカスタマイズで動画素材のサイズに合わせておき、
若干のクロップと手動フィットで調整を追い込むことで完全に解消できる
ことが分かり、2024/08/08(木)の CivitAI への公開分から黒い周囲余白
を解消した動画を採用しています。

Stable Diffusion Web UI(AUTOMATIC 1111 版)による原画です。

Leonardo.Ai による動画化です。単純なカメラワークですが悪く
ありません。むしろ未知の周囲への警戒感がよく出ています。

Kling AI の動画化です。これも予想外の動きでした。
最初の警戒感と緊張感はどこへやら、スタコラお散歩モードで
去っていきました(^^;)。装甲もやがて普段着っぽい感じになってます。

こうしてみると、Kling AI が全て勝っていて Leonardo.Ai はもはや不要
という結論には全然ならない感じで、両者をうまく併用することが
現時点ではベストの選択のようです。

ちなみに LUMA AI の Dream MACHINE は 上掲の唯一例が4 日間
かけて「IN QUEUE」状態から戻って来たほど処理が遅くなっています。
たまに成果を得られればその動画を保存しておく程度の併用以上は
無償範囲では期待出来なくなりました。

Kling AI も処理 99 % 完了までは従来通りの速度であるものの、そこから
実際に動画が返ってくるのに、24時間を超える状態になって来ました。
進行状況を示すバー表示が実態と全く合っていません。

他にも動画化比較例はありますが、この記事は上掲のAI 描画ストーリー
記事からの動画化分に留めて、以降は記事を変えます。


ご覧いただきありがとうございます。




この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?