Kling AIをどんどん使ってみる。(6) : 処理が遅くなるのを運用で対抗開始!
この続きです。
やはり 12 時間ほどかかる状況に戻ってしまった LUMA AI の
Dream MACHINE の「IN QUEUE」状態を眺めていて、ふとその状態で
次のリクエストを追加(プロンプト欄に静止画原画をドラッグ)したら
どうなるだろう、と思いついてやってみましたら、なんと受け付けられ
ました。
さらにもう 1 回、と追加してみましたら、「You've reached your limit
of 2 simultaneous generations」のアラートが出て、受け付けられません
でした。
逆に言えば、2 処理は並行に受け付けられる、という仕様 だったのです。
1 動画生成に 10 時間かかる遅さだとしても、10 時間に 2 動画を得られる
(倍速)ことを期待できます。
この世界に入門初期の頃(2023 年 8月)の七転八倒を思い出させられます。
GPU が搭載されているからと急遽入手した中古 PC では描画のための
環境条件が合わず、やむなく「処理が遅くても 2 台で並行運用すること
で倍速」と納得していたあの頃です。(枝葉の話にはなりますが、当時は
自身の作例が本当にリアルな写実に見えて感動さえしたものでした。
それらを全て自身が肯定的に感じてこその今があるのでした。)
「考え直して、X230 の3 号機と VPCF236FJ を併用すれば、それらが別々に独立して動作するので、同じ時間内に描画出来る画像数は倍になったと捉えることにしました。」とあります(実に懐かしい)。
この 1 年の自身のこの分野での進化、試行錯誤の幅と成果を確認する
出来事でもありました。
何もシリアル実行のために延々結果を待機する必要は無かったのでした。
朝に 2 リクエストを投入して、その日のうちに結果が返ってくれば、
順次それをメインPC でアクセスして回収して行くだけで済み、他の
作業に集中できる、という運用です。
この「発見」が無ければ、Kling AI では UI の外観からは並行リクエスト
の発想には全く至っていませんでしたが、もしかしたら同じことが
出来るのではないか、と考え始めました。
最初に画面左で静止画原画を指定して「Generate」を押した後は、
それを保持し続けても、Kling AI 側が改めてそれを参照しに、ローカルPC
とやりとりなどしない(「Generate」送信で全てをKling AI が受け取る)
と考えれば、動画生成処理のリクエストが通ってしまえば、その左端の
静止画原画は「ゴミ箱」ボタンで消去して次の静止画原画をそこに
呼び込むことまでは最低限出来るだろうと考えました。
そして先の動画生成がまだ実行中の状態で、その新しい静止画原画に対して
「Generate」を実行しましたら、先の動画生成を追って新しい処理も
受け付けられました。
LUMA AI の Dream MACHINE では「You've reached your kimit of 2
simultaneous generations」のアラートが出て 3 投目は受け付けられません
でしたが…。
3 投目も 4 投目も受け付けられました!(画面右端で 4 重に処理が動いて
います。)
それらを続けた結果、処理の 6 重受付が出来、「無償利用で認められる
66 credits / 日の 10 credits(1 動画生成)も未消化のまま翌日跨ぎ」
だったのが、一気に 66 credits / 日の 60 credits(6 動画生成)を
使い果たせました。
残った 6 credits もその状態から「Text to Image」に遷移すれば静止画生成
30 画で使い切ることも可能そうですが、過去記事での見切りの通り、
そちらはあまり期待していない当方ですので、捨ててしまっても良いか
と考えます。使い切れないと考えていた 60 credits(6 動画生成)/ 日
を使えたことのほうが大きいのでした。
これで Kling AI に関しても朝に 6 リクエストを順次投入して、X230 の
3 号機で LUMA AI の Dream MACHINE の状態ともども様子見をしておいて
結果が出たらメインPC からの直接アクセスで結果を回収する以外の時間は
メインPC でのローカル描画での試行錯誤、公開のための動画加工などに
集中することが可能となりました。
その後、Kling AI からは不思議なことに投入した順番ではなく、処理
完了したものから結果が返ってきました。9 時間ほどの間に 6 動画を
全回収しました。これなら実用範囲と言えます。
Leonardo.Ai が 6 動画 / 日(または高精度の Image to Image 8 画+ 5 動画 / 日で 150 credits 消化)を生成出来、それを追う形で同じ静止画原画候補
から Kling AI も 6 動画 / 日 を生成出来て、LUMA AI の Dream MACHINE
が 候補から選抜した静止画原画から 2 動画 / 日を生成する、その優劣を
確認してロゴ排除などの加工の上、CivitAI に公開する、そんな先日まで
の膠着した作業進行の雰囲気が吹っ飛ぶ「大発見」となりました。
LUMA AI の Dream MACHINE だけは 1 日あたりの上限が無く、月あたり
の credits 付与なので、1 動画が上がればまた直ちに次のリクエストを
投入することも出来ます。
(使い果たしには要注意ですが、今の処理速度ではちょうど良いペースに
なりそうです。)
多くのユーザがこれに気づいて、黙って既にこの多重リクエストの運用を
やっているのでしょうね。なので、設計想定より処理待ちが長くなっている
とも言えるのでしょう。LUMA AI の Dream MACHINE が先回りして同時
投入の上限を仕様に含めたのと同じく、Kling AI もやがてそれに倣うかも
しれません。それまでは大いにこの運用で処理速度の遅さに対応して
行きます。
あと、これはある種、禁じ手ではありますが、LUMA AI の Dream MACHINE
は成り行きを見守っている画面を一旦リセットして再ログインを促す時が
あります。
何故 Google ID でログインすることが前提なのかは不明(使っている
Web ブラウザが Chrome だからなのか)ながら、その際にさらに複数の
Google ID のどれを使うかを確認される場合がたまにあり、今まで使って
来た ID(メールアドレス)でないものでログインすると当然まっさらの
環境に入れて、そこで今までの動画生成の裏で新たに同時 2 件の動画
生成が出来てしまいました。
驚いたのはその最初の 2 動画がただちに「DREAMING…」に入り
2 分弱で動画生成したことです。(画面は次のリクエストを出した時点)
今まで使ってきた ID のほうでは、21 時間待ちと 4 時間待ちなのでしたが。
さすがに3 投目、4 投目の同時 2 動画は「IN QUEUE」状態に入り
順調(?)に長時間待たされる模様ですが….。
結果、3 投目は 1 時間で動画生成されました。(元の ID での 21 時間
待ちは一体何なのでしょう。)
ただちに 5 投目をリクエストしましたが、4 画像生成/ 日の上限で
ストップがかかりました。
普段これほど速い反応を得ることが無かったので、その上限は以前に
画面最上部でのメッセージでは見たことはあるものの、意識したこと
が無かったです。
この運用を強行することで、月あたりの credits が倍になるという
効果も生じます。
でもまあこれは複数の ID でサイトを並行利用するという悪手なので、
胸を張ってお勧めするという内容ではありません。
ただ無償利用が恣意的に処理速度を落とされて(LUMA AI の Dream
MACHINEは上述や以前の記事のように恐ろしく速く処理されることが
あるので、能力不足ではなく恣意的にサービス優先度を落とされて
いることは今や確実と言えます)、実質使えない状態への対抗策が
いろいろ出て来たのは、作業を進める上での光明と言えます。
再びワクワクが止まらない状況が復活しました。
それも以前のそれらとは比べ物にならない高次元での話です。
しかも「無償利用の範囲で」というハンデも、そのワクワクを加速
します。(オープンソースの美名のもとに技術開発者の褌を借用
して金を取るクラウド有償描画サービスの裏をかく旧 mage.Space と
自身との関係性以来の「闘い」とでも言いますか。)
日々進化して追いつくのも大変な新しい描画プラットフォームが
もたらす表現拡張の未来については、多くの先人様の技術紹介記事
にお任せするとして、自身は馴染んだ環境を使い倒して技術発展が
表現拡張につながる実例をとことん追求して行きたい所存です。
ご覧いただきありがとうございます。
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