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dev 型の FLUX.1 が動くようになったので、改めて LoRA F1 群をいろいろ試してみました。

flux1-dev-bnb-nf4-v2.safetensors が思いがけず動くようになったので、
先日の記事では効果を確認出来なかったものも含めて、改めてFLUX.1
用の LoRA ファイルを改めて試してみました。

LoRA ファイルによる修飾がない flux1-dev-bnb-nf4-v2.safetensors 画
は冒頭の記事ではこのようなものでした(怖い)。それとの比較を見ます。
(プロンプトは以前の記事で公開していた平文化したものを使って
います。)

flux1-schnell-bnb-nf4.safetensors しか自環境では使えないと考えていた
時期からお気に入りになりつつあった(というか実質これしか使えな
かった)この LoRA F1 ファイル、flux-000003.safetensors ですが、
flux1-dev-bnb-nf4-v2.safetensors が動くようになって画質の難も
解消しました。nipples 突出問題は、よくぞ先に IOPaint-LaMA が存在
してくれたなあというのが実感です。(でないと画を公開出来ません^^;)

このLoRA F1 ファイルは冒頭 URL の記事で既に評価を終えていますが、
追加で補正処理をしたものを以下に掲載します。これでもまだ装甲が
装甲らしい感じのものを選んでみました。(革ジャン並みに硬そうで
ないのもありますが。)

追加にしては、ちょっと数が多過ぎましたか(^^;)。

当方が SD1.5 で磨き続けて来た美学の水準に FLUX.1 で追い付けるように
なった印象です。SDXL のように限定用途に住み分けもせず、大いに
SD1.5 と同じ描画用途に使えます。(いずれ、それが恐ろしいことだ
ということに気づかされます。)

充分効果が認められます。また前回とは異なり美的評価も申し分無いです。
この LoRA F1 ファイルも使えます。
表現の幅を提示するために、あえて設定に馴染まない肌の露出も
IOPaint-LaMA で補正はしていません。

LoRA 修飾の効果は充分感じられます。
が、まあ「怖い顔」系の「リアル」はあまり使おうとは思いません。
「smiles,」をプロンプトに加えると少し愛嬌も出ますかね。
でもあんまり美人じゃないです(^^;)。
(過去にも記した通り、これは当方が描く未来に重要な前提です。
倫理的規制が徐々に緩和して優性遺伝子を文字通り優先操作するように
なった結果、逆に外見の美は今のように強い価値を持たなくなった
という「こんな美人が異星の開拓拠点に居るのは設定に無理がないか」
というツッコミに先回りした前提なのでした。)

似た傾向の LoRA F1 ファイルです。効き具合を変化させても、あまり印象
は変わりませんでした。(最初の画にのみ nipple 補正が必要でした。)

「本モデルを使用した上での問題及び生成された画像に関するいかなる問題に関しても、当方は一切責任を持ちません。ご了承の上ご使用ください。 本モデルで生成された画像は、モデル名の記載をお願いたします。またSNS等での公開の際には #anzu_flux を付けて頂けましたらと思います。」
と CivitAI には注意書きが記載されていました。

LoRA 作成のために学習収集させた肖像情報に問題があるのでしょうか。
仮にそうだとしたら、その点を責任回避なままの公開というか、その問題を
使う側に責任転嫁させることは如何なものかという疑問もあります。

なんかややこしそうなので、この記事でしか使いません。
(先人様各位にも、この点をご留意が必要かとお伝えしておきます。)

#anzu_flux  の記載が必要なら、ここに記載しておきます。
 
効きが「1.8」では画が不鮮明になりました。

そのこと自体、他の LoRA F1 ファイルでは見ない傾向なので興味はある
ものの、LoRA なしの flux1-dev-bnb-nf4-v2.safetensors 画は鮮明だと
既に分かっているので、「効き」を「1.4」に落としてみると何とか良い
具合になりました。でもまだ画質が軟調ですかね…。

「smiles,」をプロンプトに加えても、あまり微笑んでくれません。

あ、笑った…(^^)。魅力的です。

似た描写をする LoRA F1 ファイルですが、こちらは抜けるような
シャープさと被写界深度描写が両立して使い易そうです。

プロンプトに「smiles,」を加えて、微笑むと一気に愛嬌が出ます。
上品な微笑みの印象なので使うシーンは大いにありそうです。

微笑みひとつでその人物の人格は現れますよね。そんな描画です。
その意味ではかなり次元の高い試行錯誤があったのかと感じます。

他にも試したい LoRA F1 ファイルがあったのですが、別記事に回します。
次の LoRA F1 ファイルの描画の後、画が拡散するトラブルが再発して
その対策を優先しましたので、その顛末とともに別記事化します。

美人度がかなり高いビビッドな画を提供してくれる LoRA F1 ファイルです。
金粉まみれがコンセプトなのか、nano-suits に細かい装飾や金属汚れの
付着があって、それらを逐一補正除去するのは面倒です。
「smiles,」をプロンプトに加えても、微笑んでもくれません。

格好良いゴーグル・ヘルメットです。毎回、サイバー女子隊員はこの
ようなゴーグル・ヘルメットを装着して貰いたいくらいです。
(じゃあまずプロンプトで明記しなさいって。^^)

こちらは衝撃で脆弱な首がもげ飛ぶ心配はなさそうです。
が、前面シールドはないですね。

ネックレスはあえて補正しませんでした。

これも nano-suits の装飾(隊員独自のカスタマイズでしょうか。きっと
軍規違反でしょう^^)は趣味悪くゴチャゴチャしてますが、表情は実に
美しいです。

そんなことから、この隊員の両親は高い趣味性を持っていたのに、育った
異星の劣悪な環境での従事から、その高い趣味性は育たなかった、とか、
設定した未来にあっても、軍規違反にその美貌でお目こぼしがあるほどの
輝かしい戦果を有していた、とかの物語を考えさせられる 1 画となったとは
思えませんでしょうか…。

いや一体何が高貴な趣味性なんだ、とかの異論を含めてこの画に背景
の広がりを感じさせることを、この画が提供しているということを
当方は無視出来ないと感じます。
(ご理解されますでしょうか。AI 描画の出来を評価する基準は、もう
単なる綺麗、イケてる、格好良いの次元を超えて「表現とその背景を
感ずる」という旧来からの美術鑑賞の水準に入って来たのだ、という
ことです。自身でも半世紀以上の作曲創作を止めて偶然ながらもこの
道に踏み込んだ創作者本能の目利きの正しさ、というものを改めて
ここで自覚したりもしました。夜空には木星の撮影好機が近づいて
いますが、ゆとりが無いゆえ、見て見ないふりをせざるを得ません。)

…..まあちょっと言い過ぎです(^^)。でも何だかそんな流れのようなものを
この 1 年に感じています。実際「昨日の当方はもう今日の当方ではない。
そしてきっと明日も。」を毎日この歳で実感する毎日です。

大元の CheckPoint ファイルがしっかりとした解像度の高い画を提供して
くれるようになったので、LoRA F1 ファイルの効果もはっきりと見極めら
れるようになりました。

ほんの数日前までは「何の不満もありません」と言い切っていた筈の、
今まで大切にして来た SD1.5 での描画世界が、実物と蝋人形の大きな
差のような、幾分平面的な表現に感じて来るほどに、FLUX.1 の表現
の高さと深さは奥深いと感じます。

SDXL の登場の時には全く無かった感覚です。SDXL にはSD1.5 と用途別
に住み分けが可能な程度の表現上の異質感・距離感がありました。

FLUX.1 は SD1.5 と同じ立ち位置から、もっと広くもっと深く表現世界
の幅を持っており、SD1.5 の息の根を止める懸念を否めません。

SD1.5 に馴染み過ぎていたのでしょう。それに偶然ハマった 1 年前の
「うーわっ。こんな期待以上の画が生成されるのか!」との驚きを
現在の FLUX.1 で再び感じています。SD1.5 では自身の制御に AI を
従わせる達成感しか最近では感じておらず、またそれが習熟に伴う
当然のことだと納得していたものでした。

たった数日でここまで認識が変わってしまうとは思いませんでした。

難をいえば当方の環境では Checkpoint ファイルを変えるごとに描画 PC
の再起動から始める綱渡りの運用が必要です。それでも時々メモリ不足
での異常終了もします。
SD1.5 はその運用を必要としない、お手軽な「FLUX.1 表現の簡易版」に
成り下がってしまうのでしょうか。

またこの「描画PC 再起動と、直前のプロンプトや設定をリコールして、
裏で何も立ち上がっていない状況で描画を開始する」起動方法だと
先日、描画終了時に画面真っ黒で終わった 17 GB 超の
fluxAsianRealistic_v10Fp8.safetensors も動くようになるのでしょうか….?


次の記事でそのリベンジを纏めます。
その顛末は当方にとって、あまりに衝撃的な展開となりました。


ご覧いただきありがとうございます。




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