Kling AI をどんどん使ってみる(5) : どんどん使えなくなる...。
直近記事で LUMA AI の Dream MACHINE が「IN QUEUE」状態を
経過しないで 5 分くらいで動画生成されると記事化していましたが…。
その後、何かの手違い(無償ユーザに有償ユーザへの処理優先度を与えて
しまっていたのを修正した、というのがその後の経過を見ても明らか)
だったのか、再び「IN QUEUE」での待たされ状態が復活しました。
しかしそれでも 8 時間ほどで結果が返って来てはいます。一時期は
4 日ほどかかっていたので、これでも速くなったように錯覚するのは
「不良少年が立派に更生した感心」に似た心理状態でしょうか(^^)。
当方はコツコツ生真面目努力積み上げ人生(本当)でしたので、
そのような世の中の風潮は理不尽に思って生きて来ましたが(^^;)。
その一方、Kling AI のリターンは日に日に遅くなっています。
この「処理完了 99% 」表示から 5 時間以上、長い場合は 4 日ほど
待たされる状況はどうにかならないものか、と「画質に満足か?」との
レスポンスを促されるダイアログが出る都度、短い文字数制限の中、
改善要望を出すものの、改善の兆候はありません。
今では 66 credits / 日 を与えられていても、最初の 10 credits を使い終わる
頃には次の日の 66 credits / 日がやって来て、 10 credits / 日しか現実には
使えていない状態です。
当初は「それまでコーヒーブレイクを楽しんで」も粋な感じでしたし、
その時間も与えないほどの高速応答(湯を沸かすほうが長いほどの
5 分未満)だったのが、今ではウィットにもジョークにもなりません。
そんな状況から日々の静止画からの動画化はやはり Leonardo.Ai を
メインに、裏で Kling AI と LUMA AI の Dream MACHINE に同じ
静止画原画を入力しておいて、成果が出たらその中で最も自身の
意図に近いものを CivitAI への公開版とする運用にしています。
毎日の公開頻度に対して Leonardo.Ai 以外の動画が間に合わない日
には、やむなく見切り発車で Leonardo.Ai からの動画を CivitAI に
公開しています。
それらの煩雑な作業から、ローカル環境での静止画原画の試行錯誤
を並行して行えるようにクラウド描画サービスへのアクセスは
X230 の 3 号機で行うようにしました。マシンパワーはローカルに
不要ですし、数時間から数日単位でのリクエストと結果回収のスパン
なら、メインの描画PC から SD カードで X230 の 3 号機に静止画原画
を持ち込んでおくのも大した手間にはなりません。
成果の動画を確認したら、メインPC から直接アクセスして回収します。
このような仕上がり比較の記事にも、まずは Kling AI と LUMA AI の
Dream MACHINE での仕上がりがある例を軸に、沢山蓄積した
Leonardo.Ai の動画を比較する流れをとるしかありません。
今回も Adobe Express を使って GIF 化したもので、比較の説明を
動画内のテロップではなく、この記事内で記述して行きます。
まずはこの Stable Diffusion Web UI(AUTOMATIC 1111 版)による画
からの動画比較です。原画はかなり古いもので、2023 年 11 月(この
世界に入門して2 か月半)あたりのものです。
画の発想に今には無い自由度を自身で感じます。
(静止画原画は全て CivitAI に公開済でプロンプトなどをご参照頂けます。)
Leonardo.Ai による動画化です。( Image to Image 処理で取り込み後、
Image2Motion 処理で出力)
LUMA AI の Dream MACHINE での動画化です。
意図はやや伝わっています。動きが全体に広がればよかったですが。
Kling AI の動画化です。
うわうわ…。違う違う….。
すぐに何度かのやり直しが出来る頃の処理だったので、ようやく
意図通りの仕上がりを得ました。
この Stable Diffusion Web UI(AUTOMATIC 1111 版)による同時期
の画からの動画比較です。
Leonardo.Ai による動画化です。うーむ….。
動画化の甲斐があまりありません。
LUMA AI の Dream MACHINE での動画化です。
これも明らかに意図に沿わない仕上がりですが、リトライに最大
4 日間ぐらいかかった時期でしたので、それから他の仕上がりを
現時点でも得ていません。
Kling AI の動画化です。
うわうわ…。そんな身も蓋もない….(^^;)。
これも何度かのやり直しが出来る頃の処理だったので、ようやく
意図通りの仕上がりを得ました。
やはり同時期の Stable Diffusion Web UI(AUTOMATIC 1111 版)による
画からの動画比較です。
Leonardo.Ai による動画化です。
LUMA AI の Dream MACHINE での動画化です。
ようやく 4 日待ちでも価値のある動画を得ました。
Kling AI の動画化です。
LUMA AI の Dream MACHINE のほうが意図に近いというか、
数分で返ってくる Leonardo.Ai による動画化と同程度の成果に
何時間もかけられてはたまらない、という感じもします。
Stable Diffusion Web UI(AUTOMATIC 1111 版)による天体画
での動画比較です。
Leonardo.Ai による動画化です。必要充分な質感ですが、縦構図なので
ロゴが大きくクロップ排除で構図のバランスは大きく崩れそうです。
LUMA AI の Dream MACHINE での動画化です。
Leonardo.Ai による動画化と同格です。ロゴ排除で天体の頭が
切れてしまいそうです。
(それでは長時間待ちの価値はありませんが。)
もっと酷いのは先の記事でも掲載した Kling AI での動画化です。
動きません。先の記事の通り、これは静止画原画ではなく、4日ほど
待ちを食らってエラー終了した後のリトライで得た MP4 動画の
GIF 化したものです。あんまりというものでしょう。
Stable Diffusion Web UI(AUTOMATIC 1111 版)による天体画
での動画比較です。
Leonardo.Ai による動画化です。
中央の天体の自転だけが不要に速く、他が動かないので、公開までに
再生速度を落とすことも必要になりました。
またロゴが大きいので、クロップ排除したら谷底の稜線が切れて
しまうことになるでしょう。
LUMA AI の Dream MACHINE での動画化です。
対象が全く動かず、速めのパンニングだけの仕上がりで数日待ちは
厳しいです。
それより酷いのは Kling AI の動画です。
もう滅茶苦茶…これが 4 日待たされて出てきた時の落胆は酷いもの
でした。
次も Stable Diffusion Web UI(AUTOMATIC 1111 版)による天体画
での動画比較です。
Leonardo.Ai による動画化です。
縦長原画をImage to Image 取り込みするときに横長に設定失敗した
ようです。(Img2Motion による動画生成は静止画の縦横比で処理
されます。)
やり直しました。credits がその日に残っていればただちにリトライ
出来る Leonardo.Ai ならではのことです。表現は同じ印象です。
縦構図はロゴの大きさが目立ちます…。
LUMA AI の Dream MACHINE での動画化です。
既に処理済と考えていたのでしたが、手元に成果がありませんでした
ので、急いで生成させてどうにか記事に間に合いました。
処理のリターンが遅いのは、こういう事態にも響きます。
が、間に合ってよかったです。3 者の中ではベストの質感です。
Kling AI の動画化です。こちらは単純過ぎる印象です。
Stable Diffusion Web UI(AUTOMATIC 1111 版)によるサイバー
女子隊員のオフタイム画での動画比較です。
Leonardo.Ai による動画化です。無難にして必要充分な印象です。
LUMA AI の Dream MACHINE での動画化です。
途中から中南米人のような別人の印象で、動画化の意義がありません。
(LUMA AI の Dream MACHINE だけは動画変化量の調整が出来ません。)
Kling AI の動画化です。
別人にはなっていません。まあ期待したイメージより派手な動き
ですが、余計な訳ではありません。
きっとサイバー男子隊員が原画だったら、このような動きには
ならなかったのだろうと考えれば「AI が世の中の情報を集大成
した結果、AI が考え得る女性らしい振る舞い」だということを
改めて受け入れ、考えさせられる仕上がりとなりました。
同じく Stable Diffusion Web UI(AUTOMATIC 1111 版)によるサイバー
女子隊員のオフタイム画での動画比較です。オフタイム画ならではの
緩い服装と屋外に見える背景の両立は、AI が動画化するのに難しい
組合せかもしれません。例えば窓越しに屋外が見えているなどの理解
は難しそうです。
Leonardo.Ai による動画化です。衣装と背景の両立に関しても、無難に
して必要充分な印象です。
ただロゴをクロップ排除すると画面が顔だけになってしまいそうです。
LUMA AI の Dream MACHINE での動画化です。
置きピンの動画という設定なのか、メインの対象が遠くなって行くに
つれ、ピント外れの中に埋もれて行きます。まあ余計な演出ですが。
ただ原画には無かった肩口の衣装の補完も、街中に居る設定に
似合ってます。
Kling AI の動画化です。動きが自然で感心しますが、LUMA AI の Dream
MACHINE での動画化と異なり、隊員のオフタイムの原画通りに
肩口に衣装の補完が無く、背景が異惑星ではなく普通の街中なので、
どんな格好でそこに居るのか?という感じもします。
Stable Diffusion Web UI(AUTOMATIC 1111 版)によるサイバー
女子隊員画での動画比較です。
Leonardo.Ai による動画化です。無難にして必要充分な印象です。
目元など表情の細部にやや潰れがあるのが気にはなります。
出た(^^;)。LUMA AI の Dream MACHINE での動画化です。
以前も 5 秒延長で突然「設定したシチュエーションから街中への脱走」
になりましたが、今回は 5 秒延長もなしに脱走再犯です(^^)。
笑えますが、これが3 日かけて出てきた時には、げんなりもしました。
Kling AI の動画化です。
Leonardo.Ai のような表情の潰れも無く、脱走もなく(^^)、期待に
沿う仕上がりになりました。強風感がありますが、CivitAI への公開時
に再生速度を半分にするとちょうど良い感じになるでしょう。
同じく Stable Diffusion Web UI(AUTOMATIC 1111 版)によるサイバー
女子隊員画での動画比較です。
Leonardo.Ai による動画化です。原画の雰囲気を最も残せていますが、
手指の動きにやや怪しいものがあるのを隠せていません。
LUMA AI の Dream MACHINE での動画化です。
まあ原画のイメージからはどんどん離れて行きましたが、別人化と
までは言えず良好な結果と言えそうです。
Kling AI の動画化です。
突如、毛量が増えて不自然です(羨ましい^^;)。
そもそもこれでは有事にヘルメットを着用できません。
静止画原画の描画段階で、この題材ではショートカットヘアの設定は
不可欠だと言えそうです。
現時点で比較可能な動画が揃っている作例は以上です。
2024/08/18(日)の午後時点で、
Leonardo.Ai の Image to Image 取り込みに数秒、
Img2Motion での動画生成が 2 分未満から 10 分程度。
(↑ これを今も維持し続けているのは、大いに評価されるべきです。)
LUMA AI の Dream MACHINE の動画化にやはり 12 時間ほどかかる
状況に戻ってしまっています。
そして Kling AI の動画化(処理 99 % 進行後)に 5 時間程度を要して
いる状況です。
LUMA AI の Dream MACHINE の動画化そして Kling AI の動画化の
遅さは依然実用範囲を超えています。「使えない」レベルです。
無償利用で認められる 66 credits / 日の 10 credits(1 動画生成)も
未消化のまま翌日跨ぎになるケースが多いです。それは設計想定
を現状が超えている(パンクに近い)ことを意味しています。
Kling AI は一時期の超高速処理と動画の質の高さぶりからの現時点の
凋落ぶりが目も当てられない状況、アクセスが増加することへの
サイト設計上の事前想定は無かったのか、と言わざるを得ません。
LUMA AI の Dream MACHINE にも同様のことは言えますが。そんな
処理能力設計を是とするサイトに有償契約しようとは思えません。
その上、上掲の通り、時間がかかるほどに良好な動画が生成されると
いう相関関係も無いのでした。動画の質と所要時間の両方をうまく
バランスして使って行きたいものです。
Leonardo.Ai の動画化を先行実施して、どうしても不満が残る成果には、
静止画原画を纏めて取り置きしておいて、時間を要しても Kling AI や
LUMA AI の Dream MACHINE への投入結果を気長に待つことも必要
だということなのでしょう。
ご覧いただきありがとうございます。
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