Kling AIをどんどん使ってみる。(7) : Kling AIで毎日確実に 6 動画生成出来るので。
この続きです。
生成リクエストを多重受付出来ると分かった Kling AI なので、毎日確実
に 6 動画生成出来ています。Leonardo.Ai と同じペースで動画生成
出来るので、動画生成する候補の静止画原画を事前に同じ場所にプール
しておき順次投入して行くと、このような比較記事も纏めやすく、
また実際にベストの動画を比較した上で CivitAI へ公開して行くことが
可能となりました。
LUMA AI の Dream MACHINE も同時に 2 リクエストまで受付がされる
ので、1 描画が終われば次のリクエストを投入することで、処理が
遅くとも最大限の結果を得られることになり、比較の場に追いつけば、
Kling AI と Leonardo.Ai の生成結果比較に対して追加で比較素材を提供
出来ることになります。
処理の異常な遅延で実用にならないと感じていた時期と各サイトの
処理の速さが改善された訳ではありませんが、体感上の使用快適度は
とても大きく様変わりした印象です。
それではそのような状況変化で大量に蓄積し始めた動画生成の
比較を以下に列挙してみます。上掲の事情から LUMA AI の Dream
MACHINE の作例については、作例が欠けているのが分かってから
では描画が本記事掲載に間に合わないのでしたが、本記事の公開
までに今回はどうにか追いつきました。
今回も Adobe Express を使って GIF 化したもので、比較の説明を
動画内のテロップではなく、この記事内で記述して行きます。
まずはこの Stable Diffusion Web UI(AUTOMATIC 1111 版)による画
からの動画比較です。(一部の未公開分を除いて、原画のプロンプトは
CivitAI でご参照出来ます。)
Leonardo.Ai での動画化です。まず無難な最低限の演出です。
単純な水平パンニングだけでなく奥行きへの進行もあります。
LUMA AI の Dream MACHINE の動画化です。
本記事公開までに日数がありましたので、何とか間に合いました。
Kling AI の動画化です。
派手なので既に CivitAI にはこれを公開しましたが、ベストは
LUMA AI の Dream MACHINE の動画化でしょうか。
左の崖が火の勢いで照らされているのが、細かい演出ではあります。
これも Stable Diffusion Web UI(AUTOMATIC 1111 版)による画
からの動画比較です。
Leonardo.Ai での動画化です。無難なパンニングだけの演出です。
異星上で UFO との遭遇の緊張感を表現するのには悪くないです。
その点でもこれがベストでしょう。
先の例もそうでしたが、無償使用が恣意的に遅くされていても、LUMA AI の
Dream MACHINE を切り捨てる訳にはなかなかいかないのでした。
Kling AI の動画化です。
円盤が飛び去る状況で謎の黄色い天体の補完は必要だったのでしょうか。
この人物(?)は何を悔しがっているのでしょう。乗り遅れた?
そのように AI が出したその結果を推察するのも面白いです。逆に
当方との解釈への迷いが見てとれるような気もします。
Stable Diffusion Web UI Forge でのSDXL 系の描画(sdXL_v10.safetensors)
です。「狭い宇宙船内」のプロンプトですが結構広い感じです。
Leonardo.Ai での動画化です。他の 2 者に引けを取らない出来です。
LUMA AI の Dream MACHINE による動画化です。やはりこれがベスト
でしょうか。
Kling AI の動画化です。時間がかかる割には Leonardo.Ai での動画化
とあまり変わらない印象です。
これも Stable Diffusion Web UI Forge でのSDXL 系の描画
(sdXL_v10.safetensors)です。なんと直前の原画と同じプロンプトです。
Leonardo.Ai での動画化です。無難な表現の中にも原画の緊張感は
あります。
LUMA AI の Dream MACHINE による動画化です。
原画にはない情報からの新たな装置の描写が凄いですが、人物の
表情が構図変更とともに大きく崩れているようです。
Kling AI の動画化です。これも時間がかかる割には Leonardo.Ai での動画化
とあまり変わらない印象です。
Stable Diffusion Web UI(AUTOMATIC 1111 版)によるサイバー女子
隊員画です。
Leonardo.Ai での動画化です。原画のニュアンスが濃く、悪くないです。
LUMA AI の Dream MACHINE による動画化です。
構図のパンニングによって背景の描き足しと、口角や瞬きなど微細な
表情の動きが贅沢な演出になっていると感じます。
Kling AI の動画化です。
何でしょう。誰かの形見を眺めるような…。
原画には無かった新しい物語が始まるような演出です。
Stable Diffusion Web UI Forge でのサイバー女子隊員画です。
Leonardo.Ai での動画化です。同条件で毎回処理していますが、このように
表情の細部が潰れる時があるのが、美人画では残念です。
LUMA AI の Dream MACHINE による動画化です。
ここまでは圧倒的に他の 2 者より優れた表現の連続だったところが、
なんか妙です。「アタシ、おチビじゃないもん。」って挙動でしょうか。
ノーブルな原画のニュアンスは吹き飛んでしまっています。
Kling AI の動画化です。
睨み過ぎです。折角の原画の美人ぶりが…何を睨んでいるのでしょう。
顔色まで悪くなっています。
「口をとがらせない 下品な表情 睨む」を Negative Prompt に
指定して再描画させました。
(本来は「口をとがらせる 下品な表情 睨む」でしたが….。)
多重リクエストが効く Kling AI なので翌日にはリベンジ実行出来ました。
しかしまだ睨んでますね(^^;)。
Stable Diffusion Web UI(AUTOMATIC 1111 版)によるサイバー女子
隊員のオフタイム画です。
Leonardo.Ai での動画化です。やはり表情の細部が潰れています。
LUMA AI の Dream MACHINE による動画化です。
自然な動きです。表情の潰れもありません。
(動画生成に 3 日かかりました。その甲斐があったかどうか….。)
Kling AI の動画化です。こちらは半日で 6 画回収の 1 動画です。
顔の表情筋の存在を理解した後半の表情が高次元の表現と言えます。
中共ハニートラップの恐怖にも通じますか…。
Stable Diffusion Web UI Forge でのSDXL 系(sdXL_v10.safetensors)
で改めて描かせた宇宙ステーションの画です。
Leonardo.Ai での動画化です。宇宙ステーション自体も構図も自然に
回転しています。構造の歪みもなく、これがベストです。
LUMA AI の Dream MACHINE による動画化です。
これも悪くないですが、回転とともにやや構造にねじれがあるようです。
Kling AI の動画化です。
動きがダイナミックですが、周縁部に妙な変形が気になります。
太陽電池パネルを格納しつつ、どこかに飛んで行くとか?
そういえば随分前(CivitAI の公開記録によれば今から4か月前だそうです)
に宇宙ステーションの遠景画で、特にプロンプトでの補足もなしに動画化
とともにステーションが回転したのを感激したものでした。
Leonardo.Ai はそのような表現が得意なのでしょうか…。
ところが…。
これも Stable Diffusion Web UI Forge でのSDXL 系(sdXL_v10.safetensors)
による宇宙ステーションの画です。
Leonardo.Ai での動画化です。今度は回転してくれません。
リトライがすぐに効く Leonardo.Ai ですのでやってみましたが、なんだか
妙です。異空間に吸い寄せられて行くのか、ポンコツ化して行くのか…。
諦めました(^^)。宇宙ステーションという認識に至らなかったのかも
しれません。
LUMA AI の Dream MACHINE による動画化です。
これも回転しません。隠れていた背景に皮付き茹でジャガイモのように
潰れた天体が現れます。
Kling AI の動画化です。動いて欲しいのは背景ではないのでしたが…。
Prompt に「Rotating space station」と書き添えましたら、無事回りました。
(大道芸の和傘回してのその上の玉転がしですかって…。「本日はお正月
につき多めに回っております~。」って感じですか^^;)
これも Stable Diffusion Web UI Forge でのSDXL 系
(juggernautXL_v8Rundiffusion.safetensors)による宇宙ステーション
の画です。
原画の想定ではこれから周囲にリング状の構造物が構築される感じかな
と考えていましたが….。
Leonardo.Ai での動画化です。原画の意図に沿った無難な表現です。
周縁部の建築がこれからなので、回転は不要なのでした。良いと思います。
LUMA AI の Dream MACHINE による動画化です。
確かに中心部は建設作業員のために回転しても悪くはないですかね….。
Kling AI の動画化です。
これは実に意外でした。建設中の宇宙ステーションではなく、ロケットの
最後部を見ていたという解釈でした。面白いです。
これも Stable Diffusion Web UI Forge でのSDXL 系
(juggernautXL_v8Rundiffusion.safetensors)による宇宙ステーション
の画です。
Leonardo.Ai での動画化です。これも回転してくれません。
動画の質感は悪くないです。
LUMA AI の Dream MACHINE による動画化です。
宇宙ステーションも回転して構図も動いて背景の補完も見事で、なかなか
の仕上がりです。
Kling AI の動画化です。
これもまた意外な展開です。CivitAI への公開時には逆回しが良いかも
しれません。地球の円弧に歪みがあるのかと思ったら、背景に宇宙船
が居たのでした。それが無かったら逆回しでステーションがぐんぐん
近づいて来る感じが出て、もっと良かったことでしょう。
Stable Diffusion Web UI Forge でのSDXL 系の描画(sdXL_v10.safetensors)
です。上掲の「狭い宇宙船内」と同じプロンプトによる原画です。
Leonardo.Ai での動画化です。無難ながら自然な動きが良いです。
サイバー女子隊員の動画化と異なり、表情の潰れがなく、単純な構図の
パンニングではなく、人物に動きもあります。
LUMA AI の Dream MACHINE による動画化です。
上掲の「狭い宇宙船」プロンプトでのスキンヘッドの男性隊員の動画化
と同様、原画にない装置の描画が凄いです。どこからその情報を補完する
のでしょうか。ただ上掲と同じく、構図の移動とともに表情はやはり
大きく崩れています。
Kling AI の動画化です。地味な動画ながら、これは凄くないですか?
原画に無かった表情の反対側(右顔)に全くの矛盾のない無い均整を
保持した描写が為されています。動きも実に自然です。
Stable Diffusion Web UI Forge でのサイバー女子隊員画です。
Leonardo.Ai での動画化です。なぜサイバー男子隊員では表情の崩れが
ないのに、女子隊員では崩れるのでしょうか。
Leonardo.Ai の Image to Image は高精度の CheckPoint を使っていて
それで取り込んだ時点では劣化は感じませんが、Image2Motion 処理の
精度の問題でしょうか。サイバー男子隊員動画は Kling AI での動画化
なのでプロセスが違うといえばそれまでですが…。
LUMA AI の Dream MACHINE による動画化です。
描画に 2 日かかりました。以前記事の異星火山爆発現場でも、こんな
感じで懸命に何かを語る口の動きがありました。独特です。
Kling AI の動画化です。逆に物憂げな印象です。
上述もしましたが、やはりプロセスが同一のサイバー男子動画より
細部の潰れは感じられます。
これも Stable Diffusion Web UI Forge でのサイバー女子隊員画です。
Leonardo.Ai での動画化です。表情の細部の潰れは比較的に少ない
印象です。
LUMA AI の Dream MACHINE による動画化です。
さっさとメインキャラは画面外に退出してしまい、間が持たないので
背後に謎のマンガ的なシルエットが….。
Kling AI の動画化です。
Leonardo.Ai での動画化とほぼ変わらない(加えて表情の潰れも皆無)
ものの、明らかにこちらは中共の女性の立ち振る舞いです。
ほんの僅かな肩のいからせ方、首の揺れでその差が出るのが興味深いです。
これも Stable Diffusion Web UI Forge でのサイバー女子隊員画です。
Leonardo.Ai での動画化です。無難な必要最小限の演出です。
LUMA AI の Dream MACHINE による動画化です。
これは酷い…。メインキャラの異常なデフォルメに留まらず、背後の
機械群や建造物まで二本足になってます。
割合早くに結果が返ってきたのは良かったですが、この出来はあんまり
です。
Kling AI の動画化です。
以前にも似た例がありましたが、画の奥に振り向く際の横顔が下品
です。下唇を尖らせるような表情が美しくないです。
しかも右手の先がありません….。
「口をとがらせない 下品な表情 欠けた指」を Negative Prompt に
指定して再描画させましたら、仕上がりは良くなりました。
(これも本来は「口をとがらせる 下品な表情 欠けた指」でしたが….。)
多重リクエストが効く Kling AI なので翌日にはリベンジ実行出来ました。
思うのですが、いずれ Kling AI や Leonardo.Ai が動画中央にロゴを
出すようになるでしょう。多くの Windows 動画編集ソフトのように。
(フォトレガシや Clipchamp のような Windows 標準搭載のソフトが
出て来て、その風潮に倣いフリーソフトでもロゴや透かしを入れない
VideoProc Vlogger などが登場して、そのような「やむなく買わざるを
得ない商売」は今や劣勢ですが。)
無償利用が恣意的に遅くさせられている LUMA AI の Dream MACHINE
がそれをやったら、もう使わないで終わり(しかし上掲の作例を振り
返っても、そのように割り切れるかどうかは現時点で判断は難しい
ですが)で、Kling AI や Leonardo.Ai でそれが起こると、もう降参して
どちらかとは有償契約を覚悟すると考えます。
それほどまでに Kling AI や Leonardo.Ai が現状、当方にとっては
質的にも特に使えているということなのでした。
それまでは大いに無償使用+ロゴのクロップ排除で使い倒して行きます。
それでもこれらのサイトの宣伝にはきっとなっていると考えます。
ローカルPC で動く、充分な質感がある静止画 ⇒ 動画生成のプラット
フォーム登場はいつか…。
それまで今の運用が続けられますように。
ご覧いただきありがとうございます。
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