人間独楽
人間独楽(にんげんごま)は私が小学3年生の頃に学童で開発した遊びだ。
あまりに面白い遊びだったため、その遊びのブームは、クラスの男子から、学年の男子へ、学年の男子から、学校の男子へ広まっていった。
何故か女子は全く興味を示さなかったので、女性にはあまり勧めない。
そして、一年後には学校中の男子が熱中する競技へとなった。
そして、この競技の開発者であるからか、次々と新しい技を生み出し、誰にもこの競技で負けなかった。
放課後は毎日、同級生や違う学年の子から勝負を挑まれていた。
私の引退は中学受験の始まる小学4年生あたりだった。
短い選手生命だった、、、。
文字だけだとわからないので、暖かくなってきたら公園で友達とやる様子をYouTubeにあげる予定だ。
早速、人間独楽の説明をしよう。
人間独楽のルール
人間が独楽(こま)となり、フラフープを回して、ぶつけ合う。
先に相手のフラフープを落とした方が勝ち。
ベイブレードの人間版だと思えばイメージを掴みやすいだろう。
禁止事項は、フラフープ以外を相手のフラフープにぶつけること。
例えば、手で相手のフラフープを掴んで止める。とかはルール違反だ。
人間独楽の歴史
小学3年生の春
友達と学童でフラフープをして遊んでいた。
すると、友達のフラフープに当たってしまって落としてしまった。
その時の反応が面白かったので、私はわざとぶつけるようにした。
すると友達もわざとぶつけるようにしてきた。
これが人間独楽のはじまりである。
ここからルールを決めるようにした。
「体は相手のフラフープに触れてはならない。」
こうしてフラフープをぶつけ合う日々が始まった。
約1ヶ月後
逆回転の方が激しく吹っ飛ぶことに気づく。
右回転型、左回転型の選手が生まれる。
また、競技人口も増えた。
学童でフラフープ不足が深刻になり、追加注文してくれた。
こうして母校はフラフープだけ異様に多い小学校になった。
一対一だと待つ人が多いので、みんなで一斉に戦う、バトルロワイヤルという新ルールが誕生した。
もちろん掛け声は「3.2.1.ゴー!シュート!」
で回し始める
私は強過ぎたので、誰も私のところには来なかった。
みんな私以外で争い、最後に残った勝ち上がったものが私と一対一になるというのが暗黙の了解だった。
ラスボスのような扱いだった。
約半年後
私は片足立ちでフラフープを回し、回転軸を45度ずらすというスタイルを生み出した。
こうすることで、相手のフラフープをすくいあげるような回転になる。
逆回転にすると相手のフラフープを打ち下ろすような回転になる。
これは私の回転力でやると相手のフラフープが2、3メートル上空へ吹っ飛ぶ。
このスタイルを確立してから、私のこのスタイルを真似して練習する者が増え、
人間独楽に右回転型、左回転型に加え、アッパー型、ローワー型が生まれた。
約一年後
皆がアッパー型、ローワー型になってきたので、通常型は減っていった。
そこで私が編み出した技は、相手の回転軸と同じ回転軸にすることでフラフープとぶつからないようにする技術、いわば「かわし」と呼ばれる技を編み出した。
こうすることでアッパーを避けることができる。
そして、アッパー型、ローワー型がふえたことで、私は通常型に切り替えた。
片足立ちでフラフープを回すより、両足をついて、通常型で、とにかくフラフープを速く回すために、腰を小刻みに振りまくる。
そうすることでアッパー型で近づいたきた選手のフラフープとぶつかっても、圧倒的回転力で逆にアッパー型のフラフープが吹っ飛ぶのだ。
原点回帰もいいとこで、私は通常型で、回転力に集中することで最強の座を維持した。
大学生時代
サークルに流行らせようとして、フラフープを持っていって、友達にルールを教えて人間独楽をやろうとした。
そして、ルールを理解してもらい早速プレイした瞬間、私のフラフープが爆散した。
どうやらフラフープの接合部が私の回転力に耐えきれなかったからだ。
Amazonでフラフープを買おうとすると組み立て式のフラフープばかりだ。
痩せるとかフィットネスのフラフープばかりで、バトル用のフラフープが一個もない。
全力で回せないフラフープに落胆し、そこで終わってしまった。
そして今
組み立て式ではなく、大人サイズの一つなぎのフラフープを見つけた。
これを買い、友達に練習してもらう予定だ。
人間独楽を再び流行らせたいので、CGとは全く関係無いが、YouTubeに、ルールやコツ、実際の試合映像を載っける予定だ。
フラフープを高速で回すには服は邪魔になる。
もう少し暖かくなって、薄着でも大丈夫になってから撮影する予定だ。
お楽しみに。