![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/53019732/rectangle_large_type_2_8292862dc73a6d1cb9f20851be6fe06f.jpeg?width=1200)
映画”花束みたいな恋をした”の”絹”ちゃんにどうしても嫌悪感を抱いてしまった話
(以下、ネタバレを含みます。記事内で語弊があると申し訳ないのですが、この映画のストーリーも有村架純さんも大好きな女優さんです。)
〈映画情報〉
“花束みたいな恋をした”は2021年1月29日に前回公開された恋愛映画。
菅田将暉さんが演じる”麦”くんと有村架純さんが演じる”絹”ちゃんの、2015年の出会いから2020年の別れまでの5年間を描いています。
読んで最初に感じた事、
“絹ちゃん”意外とやり手じゃん...
この2人の出会いは、大学生だった麦くんと絹ちゃんが1本の終電を逃すことから始まります。
音楽や読書、就職活動をしないなど共通点が多かった2人か意気投合し、仲良くなって距離を詰めていく感じ、恋人になって幸せな同棲生活をする感じ、社会人になってお互いの優先順位が変わってしまい2人の間にすれ違いができてしまう感じ、などなどリアルな若者の恋愛が伝わってきます。
この”1本の終電を逃す”ことによる出会い。
え、タクシーで帰ればいいじゃん...
この田舎者には理解できない”違和感”が、のちの”絹ちゃん”の行動に執着する動機になってしまいました。
そもそも、最初に”絹ちゃん”が終電を逃した理由は
“富小路くんと終電間際まで焼肉を食べていたから”
いやいや”富小路くんって誰やねん...”
実は彼は、絹ちゃんと一度デートしたことのある男の子。
焼肉屋に行く約束なんてしておらず、たまたま会って表参道を歩いていて「メシでも行く?」となったのだ。
しかも大好きなお笑い芸人のライブをほっぽり出して。
そんなノリでご飯行くか普通...
と読み始めから呆気に取られてしまったのである。
その後も
(人数合わせで呼ばれた西麻布)と言いながら、数十名のパーティー
に参加。
しかも、2度目の終電逃し。
やれやれ 💧
時間にだらしないなあ、と読みながら思ってしまった。
その後、偶然終電を逃したメンバーが集まり
初めて会った四人が深夜営業のカフェで一つのテーブルを囲んでいた
らしいのだが、東京みたいな都会ならこんな風景は普通の日常生活を切り取った一枚に過ぎないのかもしれないけれど
どういう状況?カフェ行こうとかなる?
田舎者の私はこの状況にまたもや”違和感”を覚えずにはいられなかった。
なんか軽そうな女の子だなあ〜
と。
その後、始発まで二人で飲もうということになって
という文章からも
初めて会った人と?
タクシー使えって帰ればいいのにな〜
と思ってしまったりもした。
ここからは、
絹ちゃんって結局麦ちゃんと別れる前提で付き合っていたんじゃないの?
と疑問に思った箇所があったので引用してみる。
もはやここまで絹ちゃんに執着するのは私だけかもしれない...
絶対別れないっていう自信がないとお揃いのタトゥーは彫れないよね
あれ、絹ちゃんは自信ないの?
麦くんが浮気する可能性もあるしね
え?
この聞き方、いずれ別れることをなんとなく感じとっていて、それから、”そういうタトゥーを彫れるカップル”にならないことを悟っている気がした。
こんな事を書くのも虚しいのだが、“あぁ 多分いつか別れるだろうな”っていうことをなんとなく感じ取っている気がする。
絹ちゃんは、“お揃い”のTシャツやサンダル、アクセサリー、キーホルダーを買う時に別れた時の処理方法なんかを考えながら購入してしまうのだろうか。
ダメじゃないけど、このままずっとこういう感じが続くのかなって思ってたから
このフレーズは、まさに麦ちゃんが就職活動を始める時に返した言葉。
ずっとこの感じってなんやねん、
だらだらこの先までこんな日常を送るのか...
しかも、結局絹ちゃんの方が先に就職活動を終わらせているし...
わたしはやりたくないことしたくない!ちゃんと楽しく生きたいよ!
今、プロポーズしてくれたの?••••••思ってたのと違ってたな
いや〜、わがままだな
ってね、。
いつの間にか絹は加持の膝枕で寝てしまっていた。
いや〜、なにしてんの 。
別れたくないよ、今解約すると損しますよって
本当、携帯じゃないんだからさぁ、
ここらへんでもはや絹ちゃんには呆れてしまっていた。
そして最後に
正直さ、一回くらいは浮気したことあったでしょ
と聞いた時に
へぇ〜、浮気してたんだ
とも思った。
結局最後まで、絹ちゃんに全集中してしまった。笑
学生から社会人になる、環境や人の変化ですれ違う2人の恋物語のはずなのだが、
絹ちゃんのどうしようもないだらしない性格
に気を取られすぎた...
ここまで感情移入できたのは、やっぱり脚本家坂本裕二さんと黒住光さん、そして菅田将暉さん、
絹ちゃん演じる有村架純さん
の脚本力と演技力のおかげだろう。
久しぶりに女の子の行動に”もやもや”した本であった。
原作を読みたいなら 青
映画の後に細かな描写を拾いたいなら 赤
といったところであろうか。