ひいきも必要 集団の中で個を伸ばすということ
強めのタイトル。ちゃんと理由があります。メンバーがどんどん増えてきます。
喜ばしいことですが、独立してFSDAを始めたPrinceの理念、今まで長くいてくれているメンバーと築き上げた価値観。しっかり見直してバランスを取らないと常に思っています。
メンバーが増えて、できることは多いですが、なぜアメリカ人のPrinceがダンスを通して日本のコミュニティの中で人材育成をしているのか。
「英語」や「アメリカ人が教えるダンス」という表向きのラベルでなく、芯の考えをしっかり忘れず、量ではなく質を大事にして運営する路線から外れないようにと思っています。
さて、フリスピは個性を大事にしています。
いかにもっぽいですね。
でも個性を潰さずに育てるってなかなか簡単ではありません。
Princeは迷いはありませんが、日本の教育環境で育ってきたマネージャーの私はたくさん迷いがあり「やり方変えたら?」とPrinceに言ってきたのは何度もあります。
「なんかキレイに見えないから、この動き揃えるように言ったら?」
「もうちょっとみんなでやるプログラム増やしたら?」
でも今振り返ると、その時もし私がいう通りに進んでいたら「みんなの個性が潰れてたかな」と思うことも。匙加減は難しい。
個をのばすには、集団と個のバランスを考えないといけない。「全体美」や「造形美」「シンクロ」に囚われそうなアジアンな感覚を少し引っ込めなければといつも自分に言い聞かせています。
一人一人に注目すると…言葉かけ、ケアと放置の度合いをバランスよく変えないといけません。
褒められてのびる子が多い傾向は最近ありますが
やっぱり厳しいことを言われて「なんだと!!!」と伸びる子もいるし
言葉ではなく放置しておきつつ環境や刺激を少し変えると自ずと学ぶタイプもいる。
個の芽出しをするために、わざとひいきもします(対象はかなり観察した上で選びますが)。
他の子が一目置かれていることで「自分も注目してほしい」「私も負けたくない」と思うハングリーな精神は、やっぱり大人になっても共通かなと思うからです。
もちろんどんなにパワーバランスを私たちが見ながら加減しても、メンバー同士の根底に、自分と同じ立場の人、異なる立場の人へのリスペクト「敬意」がないと成り立ちません。
優劣を関係なしに、人の背中を押せる存在であること、みんながイコールな表現者であること(だって見る人変われば評価も変わるのだから)は教えつつ。
舵取りは難しいけど、すごくそのセンスを高めて接しています。
最近、うれしいニュースがありました。
いろんな試行錯誤を繰り返しながら、育てているメンバーたち。
今回のKARINの快挙に刺激されて「絶対自分も来年いく」と言うメンバーもいれば、「どうしようどうしよう自分は何をすればいいかな?」と興奮して考え始めたメンバーも。笑
もともとが「個性を出す」ということをとても苦手としていたKARINと一緒に育ってきたからこその、みんなの反応だなーと思って見ています。
この記事でもKARINの育成について紹介しています。by Me.
今日10月15日はフリスピ開設記念日。
やっと目標の世界のステージに立ち始めるKARINが取材を受けたテレビやラジオが偶然にも今日、明日と放送されます。
KARINを世界のステージに立つ準備を進めながらも、周りのみんなをよく観察して機会、環境、言葉かけを始めている最近です。
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