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ダンスは箱の中のもの?外で踊る"ストリートダンス"

ダンスというと、スピーカー付きのスタジオで踊るがすぐ頭に浮かぶイメージでしょうか?  

鏡のあるスタジオで腕を伸ばした角度、足のステップ、体の高さを揃えながら練習する。もちろんそれもいいですが、ストリートで踊るストリートダンスの魅力もあるはず。

そう思い始めたのは、昔、PrinceL.O-3と一緒に指導していた別のスクールのメンバーとコンテストに向けて必死に踊って練習していた頃でした。一人ひとりのダンスの味やリラックスした表情が見えなくなり、身ひとつで無限に広がるはずの表現の幅が、視覚重視の基準によって狭まれていく。

アメリカ出身のPrinceは特に、その自由がきかないダンスが嫌でした。

本当に心が反応して感動するダンスを見た時って、空気感というか、オーラというか見た目じゃない何かがその場にいる人に伝染するように伝わります。

その感覚を養いたくて、Free∞Spiritではストリートレッスンを入れるようになりました。

今、続けているのは毎週1回、土曜日の4時間。

暑さや雨をしのぎながら、ストリートレッスンを入れると、子どもたちは「外がいい」と言うようになったので継続しています。最近では、土曜日以外のレッスンもストリートを時々入れるようになりました。

風にのりながら行き先が変わる音を追い

風を感じ、時に対抗しながら体をコントロールし

目の前に対戦相手がいれば、鏡ではなくその相手から伝わるエネルギーを直で感じ。

踊っていると立ち止まっていく人は多いので、人目にも慣れていきます。

何か動きを習う時でも、鏡越しではなく先生をじっと見て動きを追う。

一番はなんといっても子どもたちがその開放感にのびのびして踊ります。

たまには「走る」練習メニューを入れたり。休憩時はボールで遊んだり。(投げる・蹴るの動作から体の筋肉量や使い方の特性を知り、磨いていく)

風、石など自然にあるものからインスピレーションを得た動きを課題にしてみたり。

この頃のBoysは木登りを夢中になってし過ぎて「そんなに木が好きなら木のダンスして」と言われ、しばらくRukiaは枝がニョキっと伸びるような動きを続けてました笑。

デジタル化のイノベーションが進み、だんだんと再現性や画一性、便利なものが増えていく時代において、いかに人間らしい五感を養っていくか。そう考えた時、屋外という環境は、すごく刺激的です。

遊びの中にダンスがある。自由な際限のない空間でのびのびと体を動かし、自分の内側をのばしていく。

そんな時間をみんなでめいいっぱい楽しんでいて、やめられそうにありません!笑

これからも細やかさをブラッシュアップするスタジオレッスンと、バイブスを思う存分発揮してもらうストリートレッスンと。環境をうまくつくっていきながら、磨いていこうと思います。

追伸:どこでもレッスンできるのはどこでもいい音を持っていけるスピーカーのおかげ。JBLさんありがとう❤️w


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