遊びながら身につく!道案内英語の効果的な学習アイデア【小5向けアクティビティ】
遊びながら身につく!道案内英語の効果的な学習アイデア【小5向けアクティビティ】
英語の授業では、テキストに沿って進めても、子どもたちが混乱することが多々あります。例えば、小学5年生用の**New Horizon Unit 5 "Starting Out"**では、いきなり「go straight(まっすぐ進む)」や「turn right / left(右/左に曲がる)」に加え、「for three blocks(三ブロック進む)」や「for a little bit(少し進む)」といった表現が登場します。これらの指示に慣れていない子どもたちは、混乱しがちです。
そこで、まずは「教科書の内容を完璧に理解させる」よりも、遊びながら楽しく道案内の英語表現に親しむ時間を作ることが重要です。今回は、私が愛知県一宮市の研修で学んだ「宝探しアクティビティ」をベースにしたアイデアをご紹介します!
宝探しアクティビティの進め方
①「宝探しをしよう!」と伝える
教室の前後、左右の壁にそれぞれ異なる「宝物の絵」を貼り付けて、子どもたちをワクワクさせます。
② 指示に従って宝探しスタート!
教師は「go straight」「turn left」「turn right」といった3つの指示を出し、子どもたちが宝物にたどり着けるよう誘導します。
③ 子どもたちは動きながら英語をリピート
go straight:足踏みを2回
turn right:右向け右の動作で方向転換
turn left:左向け左で同様に
これらの動作をしながら、英語表現をその場で声に出してもらいます。
④ ストップコールで全員ストップ!
数回方向を変えた後、教師が「Stop!」と声をかけます。子どもたちも一緒に「Stop!」と言いながら、その場で静止します。
⑤ 「右(左)に宝が見えるよ!」の練習
最後に、「You can see it on your right (or left).」 と言って、子どもたちに壁の宝物を見つけさせます。見つけたら、全員で声を合わせてリピートしましょう。「You can see it on your right!」のように元気に発話させることで、自然と英語が身に付きます。
バージョンアップのアイデア
for three blocks(三ブロック進む):
「for three blocks」のときは、3回「go straight」をリピートしながら足踏みをします。先生役を子どもにやらせてみる:
教師ではなく、子どもが先生役になり指示を出しても面白いです。リズムボックスでスピードアップ:
音に合わせて指示を出し、ゲーム感覚で楽しくスピードを上げていきましょう。
場所の前置詞も楽しく学ぼう!
「in」「on」「under」「by」といった前置詞は、単に意味を教えるだけでは定着しません。動作を交えながら体で覚えさせると効果的です。
例えば、
A ring is in the box.
指輪を表す指で「OKサイン」を作り、コップのように見立てた手に指を入れる動作をさせます。A cat is in the box.
猫のようなポーズをして「箱に入る」動作をすると、子どもたちは大喜びです。「on」は飛び乗る動作、「under」は重たそうな表情で潜り込む、「by」は体を寄せるなどのジェスチャーも取り入れてみましょう。
英語を「伝える楽しさ」を実感させることがゴール
英語は単なる暗記のための学問ではなく、「伝えるためのツール」です。
新しい表現が多く登場する「starting out」の段階では、まずはしっかり理解させ、アクティビティを通じて自然に使いこなせるように練習しましょう。そうすることで、評価のための「一時的な丸暗記」ではなく、「自分の言葉で表現できる力」が身につきます。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?